酸っぱ爽やかな瀬戸内レモンラーメンとふわふわのかき氷 荻窪【ねいろ屋】

酸っぱ爽やかな瀬戸内レモンラーメンとふわふわのかき氷 荻窪【ねいろ屋】


――――――――――――――――――――――――――――

月一で通っている行きつけのお店、ハレの日のとっておきのお店、
ちょっとニッチで穴場的なお店……。
食いしん坊のファッションライター・arikoさんがつづる
新しい偏愛レストランガイド。

――――――――――――――――――――――――――――

荻窪というラーメンの歴史のある街で、ラーメンとかき氷というまるで海の家のような組み合わせが楽しめるのが「ねいろ屋」さんだ。

はじめはかき氷を目当てに通い始めたのだが、ご主人の出身地である瀬戸内のレモンを使ったレモンラーメンにすっかりハマってしまい、今では、ラーメン→かき氷のフルコースを楽しむようになった。

酸っぱい物好きな私は看板の「瀬戸内レモンラーメン」のレモンの輪切りがたっぷりあしらわれたビジュアルに目を奪われる。鶏だしと魚介だしを合わせたスープにもレモン果汁がたっぷり。

レモンが単なる飾りではなく、スープを構成するだしの一部としてちゃんと寄り添っているのがわかる味わい。しっかり酸味を感じさせつつ、旨みもたっぷりで飲み干してしまうほど。しっとり仕上げられた鶏チャーシューも美味。

麺はもちもちの太麺とツルツルな啜り心地の細めのストレート麺から選べるのだが、いつもスープによく馴染む細麺でお願いしている。あっさりと軽やかな食べ心地で、次に控えているかき氷も美味しく食べられるのが嬉しい。

他にも煮干しや丸鶏を煮込んだ「瀬戸内しょうゆらーめん」もじんわり染みる美味しさ。ラーメンはどれも素材の持ち味を活かすために化学調味料や保存料などは無使用とのこと。ここに期間限定メニューやカレーライスなども。

二枚看板のかき氷はふわっふわ。名物のひとつ、「ピスタチオミルクに女峰いちご」は濃厚でまろやかなピスタチオミルクに果肉感のある甘酸っぱいいちごのソースがたっぷりと。

食べ進んでも氷が溶けて水っぽくなることは一切なく、まるでジェラートを食べているよう。最後のひと口まで美味しいかき氷なのだ。

季節限定のメニューもどれも魅力的。桜の時期には甘じょっぱい「SAKURAバターミルク」が絶品だった。これからは、我が家でもお取り寄せしているマルミツ農園の桃を使ったメニューも登場するので心待ちにしている。

ちなみにかき氷だけ頂くなら、14時以降とのことなのでご注意を。

DATA

らーめんとこおりのおやつ ねいろ屋

住所 〒167-0032 東京都杉並区天沼3-6-24
営業時間 11:30~21:00
電話  03-6915-1314
定休日 不定休(※最新情報はInstagramをご確認ください)
Instagram @neiroya _official
X(旧Twitter) @neiroya

*次回は5月9日更新予定です。

\好評発売中!/
arikoの食卓 -小腹がすいたら-

arikoの黒革の便利帖

arikoの食卓 -もっと食べたい-

arikoの食卓


Written by ariko

CLASSY.、VERY、HERSなどの表紙やファッションページを担当する編集ライター。日々の食卓をポストしているInstagramが、センスあふれる美味しそうな写真と食いしん坊の心を掴む料理で話題に。著書に『arikoの食卓』シリーズ、『arikoの黒革の便利帖』(共にワニブックス)、『ありこんだて』(光文社)、 『2品で満足 arikoの家和食』(講談社)など多数。
Instagram:@ariko418

»この連載の記事を見る