【日本キャラクター大賞受賞!】話題の“癒し系”ぬいぐるみ「mojojojo」…生みの親・尾崎歩美さんに、その素朴で〈独特な世界観〉の裏側を聞く


独特な表情と愛らしいフォルムが「ゆるくてかわいい」と大人気のぬいぐるみブランド「mojojojo(モジョジョジョ)」。2024年にカプセルトイとして発売されたフィギュアマスコットは、シリーズ累計100万個を突破するなど大ヒットを記録しています。

そして、その年に特に顕著な活躍を見せたキャラクター・ブランドに贈られる「日本キャラクター大賞 2026」において、栄誉ある『ニューフェイス賞』を受賞。今後の展開も期待されている、大注目の“ぬい”キャラなんです。

そんなmojojojo初のぬいぐるみ付きムック本『mojojojoぬいぐるみチャームBOOK』は、予約開始早々から「売れ筋総合ランキング・第1位」を獲得するほどの大人気。

そんな、大人もハマる“ぬい活ブーム”を牽引する「mojojojo」の生みの親で、ぬいぐるみ作家の尾崎歩美さんへのインタビューを特別に公開。本記事ではディープに、その独特の世界観の“背景”へと迫ります。

 

「推し」ができると、毎日が楽しくなる!

 ――大ヒット中のフィギュアマスコット「mojojojo」ですが、独特でポップな世界観がとてもおしゃれで魅力的です。尾崎さんのその世界観の背景には、いったいどのようなモノの影響があるのでしょう?

尾崎歩美さん(以下、尾崎さん):そうですね。90年代のアメリカのドラマ(『フルハウス』や『アルフ』など)を子どもの時にリアルタイムで見ていた影響や、学生時代に見ていた2000年代の海外アニメが根本にあるように思います。

実際に駐在帯同者としてアメリカで生活していた3年間は、大好きなスーパーマーケット「Target(大型ディスカウントストア)」に毎日のように通っていたのですが、その頃に見た製品やパッケージの色使いや言葉選びも影響を受けましたし、店頭POPの文言なども面白くて、それらの影響はいまだに残っています。おもちゃっぽい配色やデザイン、アメリカっぽい言い回しが私の作るものに出てくるのは、それかもしれません。

――尾崎さんは、ふだん“好きなものに囲まれながら”お仕事をされていると聞きました。そこで、ぬいぐるみ製作以外で、尾崎さんの好きなもの、推しなどあれば教えてください。

尾崎さん:私の推しは多岐にわたるのですが、今は「チェゴシム(韓国在住イラストレーターによるキャラクターシリーズ)」と『銀河特急ミルキー☆サブウェイ(日本のアニメーション)』に夢中です。特に『銀河特急ミルキー☆サブウェイ』はものを作るということについても考えさせられました。「こんなやり方があるんだ!」と目から鱗で、素晴らしい作品です。「チェゴシム」はグッズをコツコツ集めています。直球なメッセージが楽しいです。

その他にもNewjeans(韓国のガールズグループ)は今でも毎日聴いていますし、Bruno Mars(アメリカのシンガーソングライター)の作る音楽もとても好きです。みうらじゅんさんの「みうらじゅん賞」をいつか頂きたいと思っているくらいMJのことも推していますし、最近では犬に夢中です。昔から好きな生き物はワニです。おもちゃもいまだに集めています。学研の図鑑の編集長の松原さんのことは家族みんなで推しています。お酒では獺祭が好きです。


(写真/尾崎さん提供)

――尾崎さんの“推し”への熱量、聞いているこちらまでワクワクしてきます!

尾崎さん:私自身、好きなものを好きだと話してくれる人が好きなんですよ。好きなものの話を熱意を持って話してくださる人がいると、その人のことを好きになってしまうほど。

好きなものを好きだという気持ちは自分だけのものなので、大切にしたいなと思いますね。好きなものがあると頑張れますよね。とってもプリミティブな感覚だなと思うのですが、推しができると“常にご褒美がただそこに存在してくれている”ので、毎日が楽しくなります。言葉にすると軽くなってしまうのですが、好きなものに囲まれるってとっても心地よいものなんです。たくさんあってもいいし、一つだけでもいいんです。

 

「本」と「ぬいぐるみ」は似ている?

――『手縫いでちくちく どうぶつぬいぐるみ』(文化出版局刊)に続き、「mojojojo」初のブランドムック『mojojojoぬいぐるみチャームBOOK』(ワニブックス刊)が本屋に並びます。尾崎さんは本屋が大好きだとお聞きしましたが、今デジタルに移行しつつあるなかで、尾崎さんが考える紙の本ならではの良さや、本屋という場所の魅力について、お話いただけますでしょうか。

尾崎さん:本は大好きで毎月たくさん買っています。司書の資格を取ったり、本屋さんでアルバイトをしたこともあります。読むジャンルは、児童書と歴史や人文学系が多いです。

デジタルの本もよく買いますが、夜くつろいで読む時は紙の本が好きです。目に優しい電子書籍専用端末も持っていますが、紙の感触と、ページをめくる音はくつろぐ時間にぴったりだなと思います。眩しくないですしね。

本屋さんは好きすぎて暇さえあれば行きます。週1以上で行くのではないでしょうか。遠出した時も必ず本屋さんを探して覗きますね。そして気になるものがあればそこで買うことにしています。「この本屋さんのおかげでこの本に出会うことができました、ありがとう!」という感謝の気持ちでその本を初めて見つけた本屋さんで買うことにしているんです。

装丁が面白そうだから手に取るものもありますし、タイトルで惹かれることもよくあります。惹かれた本の最初の文章を読んだり、裏表紙のあらすじを読んで購入を決めています。雑誌の場合は気に入った写真が1枚でもあれば買いますね。買いすぎですけど後悔は今のところありません。本は「記憶の外部装置」だと思っているので手元に置いておきたいんです。

そういえば本もぬいぐるみと似ています。読んだ時の心の持ちようでグッとくるところが違ってくるんです、面白いですね。

 

——新刊となる『mojojojoぬいぐるみチャームBOOK』ですが、ベビーピンクのかわいいぬいぐるみチャームが登場します。このキャラクターの誕生秘話、そして、どこかエモくてかわいいフォトブック撮影の裏話などあれば、ぜひお教えください。

尾崎さん:ベビーピンクのこの子は、最近「トリちゃん」と呼んでいますね。フォトブックの撮影の途中からは「私がいなくても成り立つのでは?」と思うくらい、編集さん、カメラマンさん、スタイリストさん、デザイナーさんでどんどんアイデアが膨らんで、トリちゃんも「かわいい、かわいい」と言ってもらってるからかノリノリな様子で(笑)、良い写真をたくさんとっていただきました。

「こんなことしちゃっていいんですか?」と聞かれた場面ももちろんOKで、何気ない面白い写真がたくさんあります。全部載せられないのが残念です。

デザイン面で言うと、フォトブックにはあえて言葉を載せずに写真だけの掲載にしていただきました。言葉で限定しすぎることなく、ご自身の感性で楽しんでいただけたら嬉しいです。

撮影/三好宣弘
スタイリング/露木藍 

 

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著:mojojojo

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mojojojo

ぬいぐるみ作家・尾崎歩美によるぬいぐるみブランド。ぽてっとしたフォルムと、ニュートラルな表情が特徴的でかわいいと人気を集めている。ぬいぐるみにはあえて名前や設定を持たせず自由に受け取ることができる“余白”を大切にし、持ち主がそれぞれの距離感で関われるひらかれた世界観をつくっている。ぬいぐるみを中心にカプセルトイ、雑貨、アパレルなど多様な形で展開。

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