予約のとれない「東京前」寿司で旬の魚介と職人技を堪能 谷中【松寿司】
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月一で通っている行きつけのお店、ハレの日のとっておきのお店、
ちょっとニッチで穴場的なお店……。
食いしん坊のファッションライター・arikoさんがつづる
新しい偏愛レストランガイド。
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「谷根千(やねせん)」と呼ばれる下町情緒あふれる谷中、根津、千駄木は多くの人が訪れる人気の場所。その谷中でも創業昭和15年の「松寿司」は最も古い歴史を持つ町寿司だ。

現在、店を切り盛りしているのは3代目に当たる野本やすゆき氏。平日は料理家、フードコーディネーターの顔を持っているので、営業しているのは金、土、日のみ。それゆえに人気が高く、なかなか予約を取りにくいのが悩みだ。
それでも一度訪れたら、また足を運びたくなる魅力がたっぷり。江戸前の伝統を大切にしつつ、旬の魚介類を柔軟に取り入れ、仕事を施す「東京前」の寿司は食べて美味しく、ワクワク感を掻き立ててくれる。


寿司前にはつまみとして気の利いた一品料理が供されるのだが、これがまた楽しい。食事の始めには魚のアラと酒でとったスープからスタート。

蟹やホタルイカなどの季節の素材を盛り込んだあんかけ仕立ての茶碗蒸しや、ガリとたくあん入りのタルタルの揚げたてのアジフライなどの定番に加えて、白エビのつまみ揚げや甘エビの昆布締め、鯨のユッケなどお酒が進むアテもいろいろ。



手の込んだつまみを堪能したら、いよいよ握りがスタート。白身、光り物、茹でた車海老、マグロ、ふっくら煮あげた穴子など10種類程度の握りがテンポよく供される。



松寿司の看板でもあるマグロは塩釜、大間、気仙沼などのその時期に最も状態の良い天然の生マグロを厳選して。香り、食感ともにうっとりするほど素晴らしい。

途中手渡してくれるウニも磯の香りととろけるようなクリーミーな食感を存分に楽しめる。ひと通りいただいた後にはお好みで巻き物を。海苔とシャリを広げたところにこれでもかとトロの切り身を細く刻んだたくあんと一緒に巻いたボリューミーな「トロたく」はお腹がいっぱいでも必食すべき逸品。

塩ときゅうりを巻いた「塩カッパ巻き」もさっぱりオツな味わいであとを引く。食後はあんこをあしらったアイス最中で締め。

サービスを担当する奥様と先代の女将さんであるお母様のコンビも温かくアットホームで居心地がいい。下町らしい親しみやすさ、それでいて志とコスパは高いのだから予約が取れないのも頷ける。なかなか新規では難しいかもしれないがインスタグラムでキャンセルが出た時などは狙い目。ぜひ、トライしてみてほしい。
DATA
谷中松寿司
住所 〒110-0001 東京都台東区谷中3−2−7
営業時間
金曜 18:30~22:30
土日 15:00~17:30/19:00~22:30
電話番号 03-3821-5087
定休日 月曜〜木曜
HP https://www.matsusushi.tokyo.jp/
Instagram @yanakamatsusushi
*次回は11月13日更新予定です。
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