双子とますかけ線

双子とますかけ線


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舞台や雑誌などエンタメ業に携わる
YURIさんが、双子の子育てを
あったかくもちょっとコミカルに綴ります。
子育て1年生さんにも役立つ実用もお伝えします。

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こんにちわ。

今からさかのぼること約1年前。
双子が生後3ヶ月くらいの頃、ひょんなことから、とあるスターさん(ときに何万人をも魅了する、その世界では有名な方)がおうちにやってきて、はるおう君たちを抱っこしてもらう機会がありました。

そのスターさんは子供好きということもあり、はるおう君を一人一人抱っこしてくれ「小さい手~かわいい~」なんて言ってくれてたのですが、おうちゃんの手をジッと見て、「あ。ますかけだ!」と叫ばれました。

ますかけ??

どうやら、“ますかけ”とは、手相の“ますかけ線”という線のことで、非常に珍しい手相なのだそう。
手のひらを真っ直ぐ一本横切るようにある線のことで、俗に“天下取りの手相”と呼ばれ、歴史上の人物では、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、現代ではイチローや小泉純一郎元首相などがますかけ線だったようです。
ちなみに、そのほとんどが片手で、両手にますかけ線があることは非常に稀だそう。

しかし、なんとおうちゃん両手!

しかも、天下取りの手相を、スターに発見してもらうという、すでに強運にも思えるおうちゃん。

天下取っちゃうの!?

その日以来、両親はじめ、まわりもなんとなくおうちゃんを見る目が変わり、なにをやっても「なんか普通と違う気がする!」とか、ジッとこっちを見てただけで、「なんか意志のある目!さすが!」など言い出す始末。

周囲にも自慢げに言いふらし、おうちゃんが両親のムダな期待を一身に受けていた矢先、双子の世話のお手伝いに来てくれていた、現在千葉に住むお姑さんが、

「昨日のお昼、スポーツクラブに行って、サウナでおうちゃんのますかけ線の話をしてたら、『私もますかけ線なの!』って、そこに通うおばさんの一人が『ホラっ』って見せてくれて、ホントに両手ますかけ線だったよ。」と。

・・・・・・。

おそらく、少なくとも現時点では天下はとってないと思われる千葉のスポーツクラブに通う主婦の方にもあったますかけ線。

若干、平常心を取り戻しつつ、、、
密かに、おうちゃん天下を取れるか!?の、今後に期待!

ちなみに、はるちゃんにはますかけ線ありません。
地道にがんばろう!はるちゃん!

発見された日の手。右がおうちゃん。指を握りジラすおうちゃん。

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じゃん!

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Written by YURI

YURI(ゆり)/ライター・舞台演出家
学生時代からストリートダンスをはじめ、ダンサーとして活動。ケガにより現役引退後、ダンサーとしての経験を活かし、演出・制作など、数多くのダンス公演に関わる。2005年からダンス舞台の演出家として活動。ダンス舞台のプロデュースなども手掛ける傍ら、ダンス専門誌の編集・ライターをはじめ、さまざまな分野の、書籍、web、などのライターとして活動中。
2014年3月。アラフォー真っ只中、二卵性の男子ツインズを36週で出産。

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