【後編】美髪アドバイザーに聞く、今すぐやめたい髪のNG習慣
あなたのヘアケア、致命的に間違っていませんか⁉
美髪アドバイザーに聞く、今すぐやめたい髪のNG習慣
これまで1万5000人以上の髪悩みを解決してきた美髪アドバイザー&毛髪診断士の田村マナさんに、BOOKOUT編集部がインタビュー。最新作『大人の「品」は艶髪でつくられる』から、髪のためには今すぐやめたほうがいいNG習慣について聞きました。(前編はこちら)
前編では、朝シャンや濡れた状態でのブラッシングなど、髪にいいと思っていたことが実はNGだったことがわかりました。他に、気をつけたほうがいいことなどはありますか?
田村 年齢髪でショートにした方によくあることなんですが、ボリュームが出にくくなってしまったことを気にして、短い髪の根元にパーマをかけること。髪の根元にパーマをかけると、パーマ液が地肌につく可能性が高くなって、頭皮を傷める原因になることもあるんです。また、パーマで根元を立ち上げてしまうと光が入りやすくなり、逆に薄毛に見えてしまうという可能性もあるので、注意が必要です。
ボリュームが出にくくなるというのは、年齢髪の特徴の1つですよね。パーマはあまりかけないほうがいいんですか?
田村 ヘアスタイルは自己表現の1つですから、パーマもカラーリングもできる限りはお好きなようにするのがいいと思います。ただ、加齢によってボリュームがなくなったり、うねりが出たりというトラブルをパーマでごまかそうとして、余計に髪が傷んでしまうといったことはできれば避けたいですね。髪にウェーブをつけたいのであれば、パーマよりアイロンのほうがオススメです
ヘアアイロンは高温で髪にダメージを与えるというイメージが強くて、あまり使いたくないと思っていたんですが、違うんですか?
田村 ヘアアイロンはうまく使えば、全然髪にダメージを与えないどころか、艶髪に導く最強のツールといえます。NGなやり方は、毛先から巻いていくこと。
ヘアアイロンを毛先から巻いていくのもNG!
え⁉ 当然のごとく、毛先から巻いていました。
田村 毛先から巻いていくと、どうしても同じ場所を長い時間熱することになってしまって、傷む原因になります。ヘアアイロンは髪が傷むという偏見は、実はそうした使い方のせいなんですね。ヘアアイロンは150℃に設定して、髪の上のほうから毛先に向かって動かすように使うのがポイントです。同じところに3秒以上当てなければ傷むことはありません。
髪の上のほうから巻き、毛先に向かってスライドするようにゆっくり下ろす。
アイロンも使い方間違っていたんですね…。
田村 若いうちはそんなに気を使わなくても大丈夫ですよ(笑)。私も20代の頃に厳しい労働環境や不規則な生活、ストレスのせいで抜け毛に悩まされたことがありましたが、生活を立て直すことで回復することができました。問題はある程度の年齢になってからトラブルが出てきた人。ヘアケアを見直さないといけないのに、どうしていいかわからないという方が多いんです。
確かに、トリートメントを毎日するくらいしか解決法が思いつきません。
田村 たとえば頭皮用の美容液を使うとか、いろんな方法があるんですが、急に抜け毛とか白髪とか髪のトラブルが出てきてしまうと、誰に相談していいかわからなくて、1人で落ち込んでしまう人が多いと感じています。髪に自信がないと出かけるのも嫌になってしまいますから。できるだけ正しいヘアケアのやり方を身につけて、自信を取り戻してほしいと思っています。
ブラッシングにアイロンの使い方と、とても勉強になりました。編集部女子も早速実践中です! 他にも、ボリュームアップや頭皮ケアなどのメソッドが満載の書籍『大人の「品」は 艶髪でつくられる』(小社刊)は、好評発売中です!