【前編】石田一帆さんインタビュー
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BOOKOUTジャーナルとは
知られざる想いを知る―。
いまいちばん会いたい人に、
いちばん聞きたいことを聞く、
ヒューマンインタビュー。
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撮影/須藤 敬一
文/大塚 真里
Instagramのメイク動画が大人気! 注目の石田一帆さんってどんなひと
インスタグラムのフォロアー13万人を抱え、ブランド「la peau de gem.」(ラポドゥジェム)ディレクターとして活躍中の石田一帆さんを知っていますか? 現在29歳。やりたいことをひとつずつ着実に叶えている、その思いや生き方についてお話を伺いました。前編・後編の2回にわたってお届けします!
これまでの経歴を教えてください。
大学生のときは雑誌の読者モデルやヘアサロンのカットモデルをしながら、ブログを書いたりしていました。
卒業後はブライダル会社に入り、ウェディングプランナーとして1年キャリアを積んだ後、営業やPRなどスキルを身につけたいと思った職種をいくつか経験し、2018年に独立しました。
その後、インスタグラムが大人気に。
会社員時代から始めていたのですが、それ以前のブログも含め、コスメの投稿をしたときの反響が群を抜いて高かったんです。
もともとコスメが好きだし、せっかくいろいろ使って研究しているんだから、コスメの投稿を増やしてみようと思って。自分が真似したいと思えるようなメイクのハウツー動画を作ろうと思い、すっぴんから1分で半顔メイクを仕上げる動画をアップしたら、大きな反響がありました。
私の需要はここにあるのかも! と気づいたきっかけです。
ファッションに合わせて楽しみたいと思えるようなおしゃれメイクで、動画のミニマムな雰囲気も素敵です。
ありがとうございます、そこにすごくこだわりました。
PRやコンサルの仕事をしながら、いつかは化粧品を作りたいな……と思っていたところ、運良くコスメブランドディレクションのお話をいただきました。それでブランド「la peau de gem.」を立ち上げ、まずはブラウン系のリップスティック2色からスタートしました。
反響はいかがでしたか?
最初は売れるかもわからないし、次のアイテムが作れるかもわからない……とドキドキでしたが、結果は初回製造分がわずか1分で完売し、その後何度も追加生産をしています。
今年の5月にリップの新色を2色発売していまして、続けて夏の新色を1本。さらに今後はアイシャドウやチークカラーも発売する予定です。
社会人デビューして7年ということですが、とても順調ですよね。
あれこれ気ままにやっているように見えるかもしれないのですが、実はその逆で、ものすごく慎重派なんです。好きだから、楽しそうだからやっちゃえ、という風にはできなくて。
「今の自分には何が必要だから、次はこの仕事」「こういうスタイルのブランドは、こんな風に打ち出していけばうまくいく」など、考えを巡らせてから行動に移します。
自分自身をパズルのように捉えていて。仕事は、足りないピースを埋めていく作業のような感覚です。
慎重派だと、独立して生活するのに不安を感じることはありませんか?
それは私の場合、ありませんでした。
あれこれ考えて効率よく効果を出せるやり方を決めたら、迅速に動く。余った時間は趣味の旅行やアウトドアを楽しみたいし、時間の使い方を自分で構築できる“ひとり商店”が合っているみたい。もともと父が会社を経営していて、周囲にも自営業の方が多かったからかもしれません。
SNSにもたくさんアップされていらっしゃいますが、旅行がお好きなんですね。
はい。学生時代から旅が好きで、国内はまだ訪ねていないのが数県だけというくらい、あちこちに行きました。
先日は両親と沖縄県の「ザ・テラスクラブ アット ブセナ」に泊まりました。雑誌やインターネットで素敵なホテルを見つけ、そこを目がけて旅をするのが好きです。
素敵なインテリアを見たり、心地よい空間で心身が解放されて新しいアイディアがパッと思い浮かんだりします。と言っても食べて飲むのが中心ですが(笑)。次は福岡県の「スリービーハウス」に行ってみたいなと思っています。
もちろん、海外旅行も好きです。南フランスなど観光客の少ない田舎地方に行くと、インスピレーションが湧きますね。
インスタグラムなどのSNSをアップされるときは、どんなことを意識していますか?
自分が何を投稿すると興味を持ってもらえるかを考えつつ、ぶれずに自分の好きな世界観を伝えることです。
あとは、誠実であること。動画は自宅で、なるべく自然光を使ってありのままを撮影しています。インスタライブは視聴者の皆さんとの距離が近いのが、自分に向いているなと思いますね。
私はモデルやタレントではなく、ビジュアルに自信があるわけでもないので、いただいた質問には丁寧に答えるなど、フォロアーの皆さんへの感謝の気持ちでやらせていただいています。
後編では、プロデュースを手がける商品にかける思いやコスメ愛などを伺います!
→後編はこちら