世界中が注目するミニマリスト「佐々木典士」という生き方


持ちモノを自分に必要な最小限にする、ミニマリスト(最小限主義者)――。2015年に出版されるや否や、大きな反響を呼び、世界26ヵ国で翻訳され78万部(電子書籍含む)のベストセラーとなった『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の著者で、日本におけるもっとも有名なミニマリスト・佐々木典士さん。

 ミニマリストという生き方を通して「どう生きるか」「本当の幸せとは」を追究した『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は、ミニマリストという言葉を同年の流行語大賞にノミネートさせるのみならず、『Goodbye,things』(アメリカ版翻訳)の出版を記念して行われたニューヨーク公演は大盛況という躍進!
その翌年には、世界12ヶ国語に翻訳されている『ぼくたちは習慣で、できている。』を上梓されました。

 ここでは、そんな“No.1”ミニマリスト・佐々木典士さんのライフスタイルに迫る書籍について、あらためてご紹介していきます。

 

『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』のは、なぜ?


もともとは、本人曰く「汚部屋」という、モノにあふれた部屋に住んでいた佐々木さん。「モノが捨てられないタイプで、逆にモノが大好きなこだわりの人」だったと言います。増えたモノに圧倒され、エネルギーを使い果たし、せっかく集めたモノをうまく活用できず、自分を責めてばかりいたのだとか……。

「必要なモノは全部持っていたのに、自分に足りないモノばかりに目がいっていたので、ちっとも幸せではなかった。あれを手に入れさえすれば自分は幸せになれるのに。あれがないせいで自分は幸せではない、という発想だ。」

「モノに囲まれていたぼくは、言い訳ばかり、ネガティブな考えばかりが頭に浮かび、自分をがんじがらめにしていた。プライドばかりはムダに高く、恥をかくことが怖いので、やりたいことがあっても、何も行動できなかった。」

モノに煩わされ、本当に大事なことを見失いつつあった佐々木さんは、自分の心に耳を澄まし、本当の「幸せ」にはつながらないモノへの追究から距離をとり始めます。そして、ミニマリストへ――

 「モノを持たないぼくには、ゆったりとした時間がある。毎日の生活を楽しめ、生きているだけでも充分という気がする。人とはもう比べないので、みじめな気持ちにはならない。(中略)集中力は高まり、ついに自分の好きなことを仕事にした、プライドはなくなり恥知らずにもなれたので、自分の本を出版しようなどと、大胆になれたのだ。」

 そして、この本で伝えたいことをミニマル(最小限)にまとめるとこうなる、と佐々木さんは言います。

「モノが少ない、幸せがある。
だから、ぼくたちに、もうモノは必要ない。」

ぼくたちに、もうモノは必要ない。
著:佐々木 典士

 

『ぼくたちは習慣で、できている。』のは、なぜ?

「前作の『ぽくたちに、もうモノは必要ない。』を書くことで、ぼくはお金とモノのコンプレックスから解放された。そしてこの本を書くことで、ぼくは『努力』や『才能』というものへのコンプレックスから解放されようとしている。」

そう、佐々木さんが、「モノ」に次いで選んだテーマは、「習慣」でした。

早起き、規則正しい生活、きれいな部屋、食べ過ぎない適正な体重の維持、定期的な運動、仕事や勉強を先延ばしにしない……。なんと、佐々木さんはこれまですべてに“失敗”してきたと言います。

しかし、「続けなければ、何ごとも意味はない。そして続けるためには、習慣にするしかない。人を変えるのは、唯一『習慣』である」。そう思い立った佐々木さんは、実際に習慣を身につけるためのステップを50に分け、段階的に説明することに成功します。

悪循環を断ち切る、やめることを決める、アイデンティティを言い訳にしない、自分観察日記をつける、とにかくハードルをさげる、初期投資にお金をかける、大人の時間割をつくる……などなど、ダメダメだった佐々木さんが習慣を身につけるまで悪戦苦闘しつつ、心理学、行動経済学、脳科学の成果を踏まえて編み出したという奥義「習慣を身につけるための50のステップ」は必見です!

\好評発売中!/
ぼくたちは習慣で、できている。
著:佐々木 典士

いかがでしょうか。つねに等身大でありながら、そのライフスタイルに注目が集まり続ける、佐々木典士さん。『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』『ぼくたちは習慣で、できている。』の2冊からヒントを得たら、今日から何かを変えてみてはいかがでしょう。

「明日がんばろう」はもう終わり! 佐々木さんご自身がそうであったように、モノとの付き合い方を考え、良い習慣を身につけることで“本当の幸せ”を取り戻してみませんか――?

佐々木 典士(ささき・ふみお)

作家/編集者/ミニマリスト。1979年生まれ。香川県出身。早稲田大学教育学部卒。出版社3社を経て独立。2014年クリエイティブディレクターの沼畑直樹とともに『Minimal&Ism』を開設。初の著書『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』(ワニブックス)は国内16万部突破、海外26ヶ国語に翻訳されるベストセラーに。習慣についての「ぼくたちは習慣で、できている。」は海外12ヶ国語に翻訳。
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