【即増刷!5万部突破記念】(前編)「ぼくたちは習慣で、できている。」佐々木典士さんに聞いてみた!
~「習慣」で気になる10のこと~


重版出来!5万部突破!!

初の著書「ぼくたちに、もうモノは必要ない。 」(小社刊)がベストセラーとなり、22カ国語に翻訳され世界中に‶ミニマリスト″を知らしめた佐々木典士さん。6/14に待望の新刊が発売されました。

今回、佐々木さんが選んだテーマは「習慣」。タイトルは「ぼくたちは習慣で、できている。」です。発売後、即重版が決まり、発行部数5万部を突破しました。「習慣」というと、食事や身支度など身近なものから、ランニングや日記など身につけたいもの、おやつや夜更かしなど思い浮かべるとちょっと後ろめたいものまで浮かびますよね。

 

なぜ歯磨きなど身近な習慣は無意識のうちにできるのか? なぜ運動を続けるのが難しいのか? なぜお酒を減らせないのか? 本書にはたくさんの事例や著者の実体験をもとにした〝習慣″を身につける解説が掲載されています。

 

そこで、今回の企画は、まだ本を読んでいない方も楽しめる、習慣Q&A! 「習慣」について幅広く調べ、身をもって実践された佐々木さんに「習慣に関する悩み」を相談しました。

 

〝習慣にできない″悩みを佐々木典士さんに聞いてみた!

「今年こそ早起きするぞ!」と意気込んだお正月から早半年。見事に打ち砕かれた新年の目標は、「明日から」「来月から」「仕事が落ち着いたら」を繰り返し、来年も再登場しそうです。。。

数々の「誰もが決意しては挫折する習慣」への対抗策を、本書の中で紹介されている「習慣を身につけるための50のステップ」と併せて佐々木さんにご紹介頂きました!

 

お悩みその1

Q.「早起きして爽やかな朝を迎えたいのに、いつも遅刻ギリギリなんです!」

 

A.早起きして、朝の気持ちのよい空気を吸い込んで、混んでない電車に乗って……、早起きにはいろんなメリットがあります。なにより「早起きできた」という成功体験から1日を始められるのが早起きの最大のメリット。

 

ぼくも早起きしていますが、単に早く寝ているだけです。そもそも睡眠時間が充分であれば、早起きは難しくありません。だから、早く寝られない理由を探偵のように探ってみるのがまず最初の一歩です。(Step 07真犯人を探す探偵になる)

 

 ぼくは自分の「早起きさん殺人事件」をこんな風に推理していきました。
→アラームがなっても、スヌーズを連打してしまう。そもそも夜更かしで睡眠時間が足りてない!
→夜更かしの原因は、寝る前までお酒飲んでいるから。お酒が犯人の第一候補だ!
おつまみという線も捨てがたい。お腹一杯で寝ているから消化=睡眠に時間が余計にかかっているかも?
→なぜお酒を飲んでしまうのか。ある日の日記(調書)にあたっていると、昼間やるべき仕事に手を付けられていないことに凹み、不安を感じたことがきっかけで夜お酒を飲み始めている!
→早起きできない原因は、昼間するべきことをしなかったことだった!

 

こんな風にご自分の「早起きさん殺人事件」を調査してみてください。
また夜更かししないためには、寝る前を「つまらなくする」こともポイント。寝る前に面白すぎる漫画やドラマを見ていると「あともう1話だけ!」を繰り返してしまいます。たとえば寝る前に読書するなら短編集や英語の文法書など区切りやすいものに。ぼくは寝る前の30分ぐらい前からおもしろすぎるものからは距離を取るようにしています。

 

お悩みその2

Q.「英語を勉強して仕事に活かしたいのに、忙しくて中々やる気が出ない!」

 

A.英語の勉強を習慣にするのが難しいのは、ほとんどの日本人にとって「できなくても致命的に困らない」からです。必要に迫られれば、放っておいてもやる。でも必要に迫られていなければ、工夫を凝らしてやるしかないとぼくは思います。

 

習慣に必要なのは、「トリガー」です。トリガーというのは習慣をはじめる合図となるものです。意図的にトリガーを作らなければ「いつかやろう」「やる気が出たらやろう」というものには中々手を付けることはできません。(Step23 トリガーを仕掛ける)

 

 ぼくは、毎日仕事をする前の時間を、英語を勉強する時間と決めています。学校のように決まった時間が来るとそれをトリガーとして「英語の授業」を始めることにしています。

 

またぼくは車の中に持ち込むCDは英語のリスニング用のものだけにしています。車には毎日乗るので、これで毎日英語に触れることができます。スマホの音楽アプリも同じで英語教材だけを入れています。「聞くものがそれしかない」状態にすること、自分の手足を縛り、英語以外の音源の「ハードルを上げる」(Step15 )ことで英語に触れやすくしています。

 

お悩みその3

Q.「体を動かすことが好きなのに、ジムに行くのがめんどくさい!」

 

A.何かを習慣づけたいときに大事なのは「ハードルを下げる」(Step13)ことです。ぼくも気分によってジムに行ったり行かなかったりして、なぜそうなってしまうのか理由を考えました。

 

まずジムは家からも近いので行くこと自体のハードルは高くありません。いろいろ考えて見る上で思い当たったのは「ジムで穿くタイツを脱ぎ着するのがめんどくさい」ということ。

 

タイツはファッション的には良いのですが、少々キツいので狭いジムのロッカーで脱ぎ着するのが面倒です。だからただの短パンにしました。そしてジム用品や、シューズを出し入れするバッグも取り出しがスムーズなものに変えました。細かいことのようですが改善していくと、非常に効果がありました。

 

すでに体を動かすことがお好きなのであれば、いちばん難しいのは「ジムへ行くこと自体」です。行ってさえしまえば、運動をすることは難しくありません。そして「目の前の目標だけ見る」(Step39)のもポイントです。

 

「ジムで運動すること」を目標にするのではなく「ジムへ行くこと」を目標にする。ジムに着いた時に、どうしてもそこで気が乗らなければ帰っていい、そう自分に言い聞かせながら、とにかく行く。ぼくはそうしてジムにたどり着いて、帰ってしまったことは実際にはありません。ジムに行かなくて後悔したことはあっても、行って「運動なんて……するんじゃなかったぜ!」と後悔したことはないんですよね。

 

お悩みその4

Q.「日記がいつも三日坊主なんです」

 

A.ぼくも以前日記が続かなかった時は、日記をうまい「エッセイ」のようなものにしようとしていたのだと思います。含蓄があり、ウィットに富んだエッセイにしようとすると、日記はたちまち難しいものになってしまいます。日記を習慣にするときに心がけるべきは、「事実の記録」からスタートすることです。エッセイにできるような出来事は毎日起こりませんが、事実は毎日起こります。

 

・今日は朝○○時に起きた
・昼ごはんに○○を食べた

 

こういったことは毎日起こることなので記録できます。こんなことでも書かなければ忘れてしまうので、後から見返すとおもしろいです。日記は本当に自分にとって最高の読み物になります。いろいろな習慣を身につける際、初期に身につけておくのにおすすめなのが日記です(Step10 自分観察日記をつける)

 

なぜなら、自分が身につけたい習慣がどんな状態の時に失敗したのか、やめたい習慣にどんな言い訳を作り出してまたやってしまったたのか、記録しておけば次に活かせるからです。人の記憶は曖昧なので、書いておかなければ、何度も同じ失敗や言い訳を繰り返してしまいます。

 

日記は他人に見せるものではないので、ネガティブな感情だとしてもぼくはなんでも書きつけます。そうすると、誰かに話を聞いてもらったかのように、気持ちが軽くなります。こうなると、もはや「書かなきゃいけないもの」から、「書かずにはいられないもの」になってきます。

 

お悩みその5

Q.「部屋が片付けられない! 探しものをする毎日から卒業したいんです」

 

A.モノを減らすことは、習慣化のためにかなり万能に効きます。たとえばジムへ行こうと思っても、ウェアがクローゼットで行方不明になれば、そこで行くのをやめてしまうこともあるでしょう。Webサイトの読み込みが少し遅いだけで、人はそのサイトを見るのをやめてしまうことが知られていますが、人のやる気というのは、本当に少しの障害があるだけで失われてしまいます。

 

ぼくがヨガを習慣にできたのは、部屋をわざわざ片づけなくてもいつでもヨガマットを出したりしまったりスペースがあるからでした。ぼくが習慣に興味を持ったきっかけも、こんな風にモノを減らしたところから始まっていろいろな習慣が身についたことでした。

 

片付けは英語と同じで、できればいいですが、できていなくても致命的なものではありません。だからついつい先延ばしになってしまいます。ここでも大事なのは「トリガー」を作ること。何かを習慣にしたい時は、すでに毎日の習慣になっているものと組み合わせることもおすすめです。

 

ぼくの友人はドライヤーで髪を乾かしている時に、スクワットをするそうです。片付けなら、ちょっとお行儀が悪いかもしれませんが、歯磨きをしながらもう一方の空いた手で1日2〜3分ずつでも必要でないものを見つけてみる。短い時間でも、毎日少しずつ進めていればいつかお部屋もすっきりしますよ。

 

なるほど……! 半年前に立ててできなかった「目標」を習慣化できそうな気がします!でも、習慣に関わる悩みはまだまだあるんです。ということで後編では、やめたいけどやめられない!「やめたい習慣」との向き合い方を佐々木さんにお聞きします! (後篇はこちら)

 

佐々木典士/Sasaki Fumio
作家/編集者/ミニマリスト。1979年生まれ。香川県出身。早稲田大学教育学部卒。京都在住。出版社3社を経て独立。2014年クリエイティブディレクターの沼畑直樹とともに『Minimal&Ism』を開設。初の著書『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』(ワニブックス)は国内16万部突破、海外22ヶ国語に翻訳されるベストセラーに。Webマガジン「WANI BOOKOUT」にて「ぼくは死ぬ前に、やりたいことをする!」、月刊誌『むすび』にて「半径5mからの環境学」連載中。

Blog  : minimalism.jp
Twitter: @minimalandism