ファッションエディター三尋木奈保さん流絶対うまくいく着こなしルール!
絶対うまくいく着こなしルール
ファッションエディター三尋木奈保さん流
全身に使う色は、3色以内!
撮影/嶋野 旭
ヘア&メーク/室橋佑紀(ROI)
文/高橋香奈子
2013年に発売した自身初のファッション本が多くの女性の共感を呼び、12万部のベストセラーとなったファッションエディターの三尋木奈保さん。つい先日、三尋木さんの待望の2冊目の著書、『My Basic Note Ⅱ“きちんと見える”大人の服の選び方』(小学館刊)が発売になりました。発売を記念して、この企画のためだけに撮りおろしたコーディネートと、新著からピックアップした写真で、三尋木さんのファッションルールをじっくりとご紹介します! 後編となる今回は、三尋木さんがこだわっている色についての話です。
コーディネートに使う色は、バッグや靴などの小物も含めて3色以内に
「ふつうのベーシックな服を着ているけれど、なんとなく素敵。シンプルなんだけれど、なんとなく素敵。そんなおしゃれが私の理想です。具体的に言うと、派手な色やトレンドの服1点で主張するのではなく、ベーシックな色やアイテムを組み合わせて、心地よくまとったスタイル。
だからこそ、コーディネートに使う色には慎重になります。私が毎日の試行錯誤から発見したのは、全身で使う色を3色以内におさえること。たとえば、このコーディネートでいうと、シャツの“ブルー”、パンツの“グレー”、バッグ、靴、バングルの“黒”の3色でまとめています。
大事なのは、洋服だけでなく、バッグ、靴、ストールなど、小物まですべてを3色以内にすること。4色使っても素敵に見えるのは、よっぽどのおしゃれな人だけだと思うんです。だまされたと思ってぜひやってみてください。4色だったのを3色に調整するだけで、とたんにすっきりと洗練されて見えるはずですよ。私は毎朝ゲーム感覚で、その日の服が3色以内かをチェックしています。もちろん、2色だけでもOKです。そのときは、たとえばグレーの濃淡を取り入れるなど、色味に奥行きを出すと地味に見えにくいと思います」
シャツ/デミルクス ビームス
パンツ/トゥモローランド
バッグ/フェンディ
靴/ジミー チュウ
バングル/メゾンボワネ
こげ茶のコート、コートの色をぐっと淡くしたようなモカ色のニットとブーツ、アイボリーのスカートとストールとバッグ…。温かみのある濃淡の3色でグラデーションに。バラバラの3色ではなく、関連性のある色味でまとめるとうまくいきやすい。
コート/ドゥロワー
ニット/ヴィンス
スカート/エストネーション
ストール/ジョンストンズ
バッグ/ダイアンフォンファステンバーグ
靴/ペリーコ
ベージュ、グレー、白の3色でコーディネート。バッグは、パイソン柄でもニットやパンツと同じグレーだから全身がうまくまとまる。
コート/ハイク
ニット/ロペ
パンツ/トゥモローランド
バッグ/マルコ マージ
靴/アディダス
※全て本人私物
――最後に、三尋木さんからこの記事を読んでくださった皆さんへのメッセージです。
「40代になったら、体型や肌の変化などを実感するようになり、洋服を着るにしても、これまでよりいろいろと気を配らなければならないなぁと感じることが増えて…。だから、1冊目の本を出版してから、今回2冊目の本が発売になるまでの5年間は改めてファッションに悩み、自分なりに試行錯誤を重ねていたんです。その結果、私が納得した新しいおしゃれルールをこの1冊にまとめてみました。今まで好きだった服がなんだか似合わない…? と感じ始めた方のお役に立てるとうれしいです。年相応の清潔感のある着こなしを手に入れるために、一緒にがんばっていきましょう!」
5年前から変わらない三尋木流ファッション信念と、年齢に合わせて更新した装いが詰まった話題の新著。2018年1月23日に発売したばかり。
『My Basic Note Ⅱ“きちんと見える”大人の服の選び方』(小学館刊)
12万部のベストセラーとなった1冊目の著書。発売から5年経った今も、古く見えない、丁寧な解説が役に立つと、いまだに売れ続けている稀有な一冊。
『My Basic Note「ふつうの服でおしゃれな感じ」のつくり方』(小学館刊)
Profile
三尋木 奈保(みひろぎ・なほ)
ファッション雑誌『Oggi』を中心に活躍するファッションエディター。大学卒業後の数年間、一般企業に勤務したのち、この仕事に。会社員経験を生かした“リアルで地に足のついた”装いが大人気。2013年に発売した初の著書『My Basic Note「ふつうの服でおしゃれな感じ」のつくり方』(小学館刊)は、発行部数12万部のベストセラーに。2018年1月23日に5年ぶりとなる第2弾の著書『My Basic Note Ⅱ“きちんと見える”大人の服の選び方』(小学館刊)を発売となったばかり。発売してすぐに重版がかかるほど大反響を巻き起こしている。