【便秘解消がダイエットに?】デトックス習慣でぽっこりお腹をスルッと解決!


夏といえば、プールや海!
最近は体型をカバーしてくれる水着も多く、心理的なハードルは下がりつつありますが、いざ着てみると、なんとなく二の腕やお腹周りが気になる……なんてこともあるのでは、ないでしょうか。

ダイエットは一朝一夕で成功するものではありませんが、ずっと頑張っているのになかなか体重が減らない、と悩んでいるのであれば、その原因は「便秘」かもしれません。

ここでは、これまでに5万人以上の“詰まり”を解消してきた、管理栄養士/アーユルヴェーダ・ヨガ講師である岡清華さんによる、“なんとなく不調”に効くデトックスの基本をご紹介します。
第3回となる今回は、便秘を解消するためのデトックス習慣について教えていただきました。

※本記事は、岡清華:著『無敵のデトックス大全』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。

*第1回、「デトックス・ファースト」についての記事はこちら
*第2回、「消化力」についての記事はこちら

 

ダイエット成功の秘訣は“しっかり食べる”こと?

 
(イラスト/ホリベクミコ)

ダイエットしたいからと食べる量を極端に減らすことで、いち早く体重を落とそうとしていませんか。
しかし、間違った食事制限は体重の停滞だけでなく、ココロとカラダに不調をもたらす恐れがあります。

そもそも体重を減らすためには排泄が必要です。そして排泄をするためには循環が、循環のためにはその原動力となる栄養が必要になります。
ところが体重を落とすために食べる量を減らすと、栄養不足に陥り、ダイエットにとって重要な排泄がされなくなります。
排泄がされないと消化できなかったものが体内に溜まって毒となり、ココロやカラダの不調を引き起こします。
さらには、ダイエットのモチベーションも低下する、という悪循環を生み出すのです。

つまり、なかなか痩せないのは、消化できない量、消化しにくいものを飲食し、さらには消化に必要なエネルギーが不足していることが原因。
ダイエットを成功させるためには、消化できるものを適度に食べて、排出させるための循環を生むことが必要です。

 

野菜は“冷より温”を意識しよう

それではより実践的に消化しやすいものを見ていきましょう。

まずおすすめしたいのが「旬の野菜」。
とれたての野菜は滋養に溢れ、カラダの中でしっかりと消化・吸収されます。
ダイエットのために生野菜やサラダを食べる人も多いですが、内臓を乾燥させたり、冷やしてしまうので、適度に加熱して食べましょう。

内臓は体温よりも少し高い37~38℃くらいで本来の機能を発揮することができます。しかし、冷たいものを食べて内臓を冷やしてしまうと消化力は低下して、食べものの胃の滞留時間が長くなってしまうのです。


(イメージ:写真AC)

また、冷たいものや消化に負担がかかるものを飲んだり食べたりすることで消化力が弱って、内臓が冷えている場合、内臓の働き自体も悪くなるので、その内臓周辺には脂肪がつきやすくなります。

近年、生活習慣病の原因になるものとして問題視されている「内臓脂肪」は、この内臓の冷えが原因のひとつ。脂肪は保温材のような役割をもっていて、体温を調整してくれていますが、いっぽうで内臓周辺に蓄積した脂肪はカラダに好ましくない代謝をもたらします。

カラダを温める効果のある、甘みのある根菜類を使った料理や温野菜など、できるだけ火を通して加熱したものを食べましょう。

 

「レーズンウォーター」で便秘改善をサポート

消化によいものを食べていても、排出が出来なければなかなか便秘の解消にはつながりません。
便秘解消の近道は自分の便の状態に合わせた対応策を講じること。
そのためにまずは便の状態チェックからはじめましょう。

便がねっとりとした粘性が高いものであれば、乳製品や小麦のような粘性の高い食品は控えましょう。
特に主食にパンなど、小麦を使ったものを多く食べている人は、お米に変えるだけでも症状が緩和されることがあります。


(イラスト/ホリベクミコ)

コロコロとした硬い便の場合は、焼き菓子のようなフワフワとした乾燥した食べもの、サラダなどの生食、カフェイン、アルコールの摂取を控えましょう。

さらにおすすめしたいのが、便秘改善をサポートするマグネシウムを豊富に含んだ「レーズンウォーター」です。
「レーズンウォーター」とはレーズンをミネラルウォーターで一晩戻したもの。

使用するレーズンは、オイルコーティングされていないもの、保存料などが使用されていないものを選んでください。
私は寝る前に作っておいて、翌朝にレーズンを食べています。
唾液とまぜるようにして、よく噛んで飲み込みましょう。
レーズンをつけておいた水にも栄養が溶けだしているので、捨てずに一緒に飲みましょう。


(写真/イマキイレカオリ)

レーズンウォーターの作り方

*材料(1回分)
・レーズン(オイルコーティングされていないもの)…5~6粒
・ミネラルウォーター…適量

*作り方
小さなグラスにレーズンを5~6粒入れてミネラルウォーターをレーズン全体がつかるくらい注ぎ、一晩置いて完成。
※夜につけておくのを忘れてしまった場合はお湯を使いましょう。10分程度で完成します。

自分のココロとカラダの状態に合った食事をすることが、便秘解消の第一歩。
今年の夏はデトックス習慣でダイエット成功を目指してみてはいかがでしょうか。

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無敵のデトックス大全
著:岡 清華

岡 清華(おか さやか) 

管理栄養士、アーユルヴェーダ・ヨガ講師。MOTHER創設者、Mother株式会社 代表取締役。
1993年生まれ、兵庫県出身。武庫川女子大学にて食物栄養学を学び、管理栄養士の資格を取得。西洋医学的な健康理論・栄養学を学んだことにより浮かんだ疑問から、東洋的な観点に興味が湧き、アーユルヴェーダと出会う。大学卒業後、カウアイ島にて本質的なアーユルヴェーダを学び、その中で、全米ヨガアライアンスを取得。その後、ヨガクラス・栄養指導、「腸」に特化したフード開発、レシピ監修、イベント企画・運営などを手がける。2019年MOTHER創設、2020年Mother株式会社設立。アーユルヴェーダの教えをより現代の日本にフィットさせる方法として“Japanese modern Ayurveda”を提唱し、ウェルネス空間のプロデュース、商品開発、イベント、セミナーなど、各事業を展開。さまざまなメディアにてアーユルヴェーダを基にした情報を発信している。これまで累計5万人以上に、ヨガ/瞑想などを指導。2020年より、アーユルヴェーダの指導者を養成するスクールを開校し、大きな反響を呼んでいる。
Instagram @okasaya

プロフィール撮影/山城昌俊