【JA全農広報部さんと考えた!】旬のなすで作る“夏バテにおすすめ”レシピ・3選


「夏バテなのか、食欲がなくて」……。
いつの間にか疲れ切った私たちの身体を癒してくれるのは、旬の野菜! とくになすは、90%以上が水分で、体を内側から冷やす作用があります。皮の色素「ナスニン」はポリフェノールの一種で、抗酸化作用があるので、暑さで疲れたからだにぴったりなんです。

「夏なすは皮が厚く引き締まったもの、秋なすは皮が柔らかくみずみずしいものが多いです」――そう話すのは、旬の食材の魅力などをX(旧Twitter)で発信し、27万人のフォロワーをもつ、JA全農(全国農業協同組合連合会)広報部のみなさん。

ここでは、『JA全農広報部さんと考えた 毎日おいしい野菜の作りおき』(JA全農広報部監修/ワニブックス刊)より、旬の野菜・なすを使った、夏バテにぴったりの人気「作りおき」レシピと、なすを長持ちさせるコツを、あわせてご紹介します♪

 

「なす」を長持ちさせる保存のコツは?

じつは、なすは水分が抜けると、一緒に味も落ちてしまうんです。そこで、かならずラップに包んでから冷蔵庫の野菜室に入れるのが、おいしく長持ちさせる保存のコツ。また、猛暑がつづく間は難しいかもしれませんが、もし、涼しい場所がある場合は、冷蔵庫に入れない方が長持ちします。

痛みやすい野菜なので、切ったものはすべて使い切るようにして。食感が変わってしまうので、冷凍はあまりおすすめできません。

また、一年中スーパーに出回るなすも、本来の「旬」は、5月〜10月いっぱいまで。トマトやピーマンなどの夏野菜にくらべると、比較的「旬」が長いので、楽しめる機会も多いはずです。旬の終わりとなる10月頃には、先述したとおり、皮が柔らかくみずみずしいものが増えていくことでしょう。

「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざがありますが、“夏野菜は身体を冷やす”ことが、その理由のひとつだとされる一方で、シンプルに、秋のなすが美味しいことのたとえだとする説もあるそうですよ!

 

ごはんのおともにピッタリ「なすの山形だし風」

キリリと冷やしたそうめんにたっぷりかけたり、ところてんや豆腐にかけても美味しい、まさに、アレンジ自在の“夏のごはんのおとも”。そうめんと食べるなら、汁も一緒にかけることで、めんつゆなしでもしっかりと味がつくので、楽ちん!

材料(作りやすい分量)

なす…… 2本
きゅうり…… 1本
しょうゆ…… 大さじ1
A————————————–
しょうが(すりおろし)…… 1/2片分
だし昆布…… 7cm角1枚
鷹の爪…… 1本
白だし…… 大さじ2
しょうゆ…… 大さじ1
酢…… 小さじ1
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作り方

1. なすは5mm角に切る。ボウルに入れて塩小さじ1/2(分量外)をまぶし、水をたっぷり注いで10分ほどおく。きゅうりは5mm角に切る。

2. なすをざるにあけて水気を軽く絞り、ボウルに戻す。しょうゆを入れ、全体になじませたら汁気をきる。

POINT しょうゆは全体になじませたら、一度捨てる。こうすることで、なすに下味がしっかりつき、えぐみもなくなる。

3. 保存容器になす、きゅうり、(A)を入れて混ぜる。ラップを落としてふたをし、冷蔵庫で1時間以上おいて味をなじませる。

保存期間の目安:冷蔵5日

 

食卓の定番レシピにしたい「なすの梅和え」

料理家さんが「皮をむいたなすの、とろけるような食感が食べやすい! 夏場に特におすすめのおかずです」と太鼓判を押すのは、なすの梅和え。簡単なので、夏の食卓の定番にしたい「作りおき」レシピです!

材料(2〜3人分)

なす…… 3本
梅干し…… 1個
酒…… 大さじ1
みりん…… 大さじ1

作り方

1. なすはピーラーで皮をむいて水にさらし、濡れたままひとつずつラップで包む。電子レンジで3分加熱し、そのまま冷ます。

2. 梅干しは種を取り、包丁でたたく。耐熱容器に入れて、酒とみりんを加えてよく混ぜ、電子レンジで1分加熱する。

3. なすが冷めたらひと口大に切り、()に加えて和える。

保存期間の目安:冷蔵3日

 

エスニック風で飽きない味「なすのナンプラー炒め」

「和食、洋食なんにでも合うなすを、ナンプラーでエスニック風の甘じょっぱい炒め物にしました」と料理家さんが話すのは、ナンプラーを使用することで簡単エスニック風に早変わりする、飽きのこない炒めものレシピ。和風に飽きたら、ぜひトライしてみて!

材料(2〜3人分)

なす…… 3本
サラダ油…… 大さじ3
A————————————–
ナンプラー…… 小さじ2
砂糖…… 小さじ2
レモン汁…… 小さじ2
しょうゆ…… 小さじ1
鷹の爪(小口切り)…… ひとつまみ
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作り方

1. なすはひと口大の乱切りにする。

2. フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、なすを入れて炒める。全体に油がまわったら、水大さじ1(分量外)を加え、ふたをして2分蒸し焼きにする。なすがくったりしたら(A)を加え、さっと炒める。

保存期間の目安:冷蔵4日

 

夏バテでも思わず手が伸びてしまう、なすの作りおきレシピはいかがでしたか? 『JA全農広報部さんと考えた 毎日おいしい野菜の作りおき』は、手間なく続けられるシンプルな野菜レシピを65品収録! 1日1食プラスすることで、おいしく野菜不足を解消できる大満足の1冊で、旬の野菜をおいしくいただきましょう。

レシピ考案・スタイリング/井上裕美子(エーツー)
写真/鈴木正美(studio orange)

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JA全農広報部さんと考えた 毎日おいしい野菜の作りおき
監修:JA全農広報部

JA全農広報部 

JA全農(全国農業協同組合連合会)の広報・調査部のみなさん。国産の農畜産物の魅力を伝えるため、旬の食材にまつわる最新の話題や、生活に役立つ調理の工夫を日々情報発信している。監修を務めた『JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方』(KADOKAWA)は第10回料理レシピ本大賞料理部門で準大賞を受賞、その他の監修本に『JA全農広報部さんが集めた みんなのおいしい食べ方帖』(玄光社)がある。
X(旧Twitter) @zennoh_food