【前編】大人気の植物療法士・森田敦子先生に聞く、秋の始めに知っておきたい自然ぐすりとは…


4万部突破!
こころとからだの不調に効く!
 
『自然ぐすり』重版記念!
大人気の植物療法士・森田敦子先生に聞く、秋の始めに知っておきたい自然ぐすりとは… 

秋の長雨が続き、急に忙しくなったりして体調の変化についていけない、また夏の疲れがどっと出る時期。様々な体の不調を解消すべく、著書の『自然ぐすり』が4万部突破の植物療法士・森田敦子先生に特別インタビューを行いました。
今回は特に、症状に合わせた精油のセレクトと使い方を教えていただきます。

 

001
Q.夏の間に冷たいものを食べすぎて、
秋になっても胃の疲れを感じています。

胃がもたれてしまったり、何も食べられないことも。そんなときにいい自然の手当てはありますか?

 

atsukomorita
胃が痛いときや胃もたれがひどいときは、食べる気もおこりませんよね。そんなときは、精油を使って胃をマッサージしてみてください。ペパーミントユーカリフェンネルタイムレモンなどの精油は、すっきりした香りで胃をスーッと穏やかにしてくれます。

ホホバスイートアーモンドなどのベースオイルを手に取り、たとえばペパーミントユーカリレモンの精油を1滴ずつ垂らして混ぜ、胃のあたりをやさしくマッサージします。この組み合わせはかなり爽やかなので、胃も気分もスッキリするはずです。

 

003
Q.もう秋でもオフィスの冷房で手足が冷えて困っています。
冷えにいい精油を教えてください。

 

atsukomorita
冷えの解消に、精油はとってもいい働きをするんですよ。手足が冷えたな、と思ったら、柚子の精油をベースオイルに混ぜて手先、足先にすりこんでみてください。すぐに温かさを実感できると思います。

また、マジョラムの精油なども冷えに最適。ベースオイルに混ぜてマッサージすれば、血液や体液の流れをよくして冷えを解消してくれます。マジョラムは便秘がちの人にもおすすめで、お腹まわりのマッサージに使ったらつるっと出ちゃったなんて人も(笑)。

 

004
Q.お腹や首筋などにおできがしばしばできることがあります。
そんなときのお肌のケアはどうしたらいいでしょう。

 

atsukomorita
肌がかぶれて膿が出ているようなときや、ヘルペスや吹き出物などで肌が炎症を起こしているとき、外側からケアするならティートリーのような抗菌作用・抗炎症作用に優れたものがいいでしょう。麺棒に品質のいい精油を垂らして患部につけます。若い子のニキビケアなら抗菌力の強いレモンの精油をおすすめします。

 

005
Q.旅行で、長い時間乗り物に乗ることになりました。
車酔いや船酔いなど、乗り物酔いが心配なときにあるといい精油を教えてください。

 

atsukomorita
乗り物酔いのときは、スーッとする香りを持ち歩いていると便利です。
ユーカリペパーミントレモングラスレモンなどがおすすめ。ベースオイルにこれらの精油を垂らし、耳の下あたりにつけたり、香りを嗅いでみてください。お子さんが車酔いしたときなどは、ティッシュにたとえばユーカリペパーミントの精油を垂らし、鼻の近くに持っていって深呼吸させてみましょう。清涼感のある香りでスッキリするはずです。

これらの精油は、ティッシュやコットンにしみこませてエアコンの吹き出し口に挟んでおけば、部屋中が爽やかな香りに。そんな使い方も覚えておくと、精油の楽しみが広がると思いますよ。

 

『植物や食べものの手当てでからだとこころの不調をととのえる
自然ぐすり』(森田敦子:著)
風邪や胃痛などのちょっとしたからだの不調から、女性特有の悩み、美容やこころの不調まで、症状別に効く自然の食べ物や精油、ハーブティーなどを紹介。発売即重版となり、現在4万部突破。

 

注意点&免責事項
フィトテラピーは、日本では医療行為ではありません。ここに掲載されている内容は、植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任においてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。

 

森田敦子(もりた・あつこ)
日本での植物療法の第一人者。サンルイ・インターナッショナル代表。大学卒業後、念願だった航空会社の客室乗務員の仕事に就くも、ダストアレルギー気管支喘息を発病。その治療として植物療法に出会い、驚くほどの効果を実感。本場のフランスで学びたいと、航空会社を退職し渡仏。フランスでは4年間滞在し、フランス国立パリ13大学で植物薬理学を本格的に学ぶ。 帰国後、植物療法に基づいた商品とサービスを社会に提供するため、会社を設立。2003年には日本バイオベンチャー大賞近畿バイオインダストリー振興会議賞受賞。AMPP認定・植物療法専門校「ルボア フィトテラピースクール」を主宰するほか、植物療法と医療とのコラボレートや商品開発など、多岐にわたって活躍。2014年、自身の念願の夢であったエルボリステリア(植物薬局)をコスメキッチンにて監修。
http://intime-cosme.com/
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Written by moritaatsuko

森田敦子(もりた・あつこ)
日本での植物療法の第一人者。サンルイ・インターナッショナル代表。大学卒業後、念願だった航空会社の客室乗務員の仕事に就くも、ダストアレルギー気管支喘息を発病。その治療として植物療法に出会い、驚くほどの効果を実感。本場のフランスで学びたいと、航空会社を退職し渡仏。フランスでは4年間滞在し、フランス国立パリ13大学で植物薬理学を本格的に学ぶ。 帰国後、植物療法に基づいた商品とサービスを社会に提供するため、会社を設立。2003年には日本バイオベンチャー大賞近畿バイオインダストリー振興会議賞受賞。AMPP認定・植物療法専門校「ルボア フィトテラピースクール」を主宰するほか、植物療法と医療とのコラボレートや商品開発など、多岐にわたって活躍。2014年、自身の念願の夢であったエルボリステリア(植物薬局)をコスメキッチンにて監修。

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