【祝・Amazon3冠達成】SNSで大人気のFUKAMIさんによる、本当の愛を見つけるまでの「幸せのバイブル」誕生!
双子のタレントとしてデビューし、現在は起業家・実業家、スタイリストとして活躍中の広海深海さん。
親近感を抱かずにはいられない豪快な明るさでSNSでも大人気の二人による初エッセイ『むすんでひらいて』、お悩み相談本『ごきげんよう みんなの人生』につづき、なんと、FUKAMI(深海)さんが結婚に至るまでの恋愛観を赤裸々に綴った『たどりついた リトル・ピース』(各書ともワニブックス刊)が発売されました。
Amazonランキングの「ジェンダー」「社会道徳」「コミュニティ」の各部門で1位(2025年11月)を獲得するなど、いま、新しい“幸せのバイブル”として話題を呼んでいます。
複雑な生い立ちなどの経験から「愛着障がい」によるトラウマを抱え、人を信じることさえできなかったFUKAMIさんが、どのようにして“本当の愛”にたどり着いたのか——。
ここでは同書から一部抜粋・編集して、話題の新刊についてご紹介します!
傷つくのが怖いから…「愛」って何なの?
「家庭環境が複雑なうえに、ものすごく貧乏で、さらには、生まれ持った個性(注:LGBTQIA+、ADHD当事者)までもが際立っている。田舎町で悪目立ちしてしまう私達は、学校や周りの環境に、なかなかなじむことができませんでした」
——そう語るFUKAMIさんは、周囲からの優しさや期待といった「愛」を上手に受け取ることができなかったといいます。
「なぜなら勝手に『「可哀想」と思われているんだ』と思っていたから。私達にとって『可哀想』は『祖父母の愛情が足りない』と言われているような気持ちになる言葉で、それを耳にするたび、本当に悔しかったし、祖父母に申し訳ない気持ちになったんです。(中略)あの頃の私達は、愛情の手を差し伸べられるたび、『この優しさには何か理由があるはず』と疑い、怖くなって逃げる癖がありました」

(イラスト:池内はるな)
——恋愛においても臆病だったというFUKAMIさん……。
「ふわりふわりとカジュアルな恋愛を繰り返してばかり。私が真剣な恋愛を避けてきたのは、きっと『傷つくのが怖い』という思いもあったからなんでしょうね。誰かを好きになったとき、まず考えるのが、その相手が「いなくなること」です。
本気で好きになればなるほど、その喪失感と心の傷は大きくなる。私はそれが怖いからこそ、本気で好きになりそうな人が現れたときは『もうひとり、保険で好きな人を作っておこう』って、気持ちを分散させる。そうすることで、恋愛が終わったときのダメージを回避するようになったんです」
元恋人が勧めてくれた「セラピー」を経て…
「真剣な恋愛から逃げるように、ふわりふわりとカジュアルな恋愛を楽しんでいた私に、〝変わるきっかけ〞を届けてくれたのはあるひとりの男性でした。(中略)コミュニケーションがときに難しくなる自分自身の性格にちゃんと向き合おうとしない、そんな私に対して、彼もいろいろと思うことがあったのでしょうね」
——日本ではまだまだ一般的ではないメンタルヘルスのためのセラピーですが、FUKAMIさんは自身と向き合うべく、精神科の門を叩きます。
「今考えると、幼い頃から、あまりにも大変な出来事と向き合ってきたので(当時は気づいてなかった)、知らぬ間に、イヤなことには〝蓋〞をする癖がついていました。『何かおかしいぞ』と感じながらもずっと見て見ぬふりをしてきた、セラピーはその〝蓋〞を開ける作業の連続。思い出したくない出来事に触れたり、聞かれたくないような質問をされることもあるのですが、それが新しい理解を届けてくれたりして。
『本当の自分は、こんなことを感じているんだ』『こんなふうに変わりたいと思っているんだ』なんて、本当の自分の思いに気づくことで、自分自身を徐々に受け入れてあげることもできるようになった気がします」

(イラスト:池内はるな)
——セラピーを重ねていくなかで「愛着障がい」を抱えていることもわかります。
「『愛着障がい』とは、子供が成長するなかで本来必要な、安心できる人との関係がうまく築けなかったために心や行動の発達に影響が出る状態のこと。愛着障がいになると、対人関係が不安定になり、相手に依存することもあれば拒絶することもあったりと、その症状はさまざまです。(中略)
セラピストの先生いわく、その原因の大半は両親とのリレーションシップのなかにあるそうで、特に母親との関係性が大きく影響するそうです。だからこそ、両親の思い出と向き合うのは必須作業。それはときに苦しくもありましたが、その作業を経たことで、いろんな側面から家族を見ることができるようになりました。
両親には思うことがたくさんあるけれど、『ちょっと待てよ、この人をいったん全くの他人だと考えてみると、その気持ちも理解できるような気がする』と、『好き』や『嫌い』といった感情ではなく、俯瞰で考えることができるようになったりして」
「この人なら大丈夫」…初めて思えた彼との結婚
「2025年5月3日、私は婚約しました。相手はニューヨークに住むアメリカ人。日本に住む私と彼が出会ったのはイギリスのロンドン。彼は弟の結婚式に出席するために、たまたまイギリスを訪れていて、私とバーで知り合ったんです。(中略)でも、当時の私にはステディな関係の恋人がいたし、恋愛関係に発展するなんて想像もしていなかったので。そこから2年くらいはずっと友達関係が続いていたんです」

(イラスト:池内はるな)
——では、これまで「愛」を受け取ることが苦手だったFUKAMIさんが、なぜ「彼」なら素直になることができたのでしょうか?
「私のために時間を優先してくれたり、自分の気持ちより私の気持ちを第一に考えてくれたり、彼は『相手のために』という気持ちがすごく強い人で。そんな惜しみない気持ちを注いでくれる人は今までいなかったし、こんなに深い愛情を感じたのは本当に初めてのことでした。それが、私にとってはすごくセンセーョナルで……。(中略)
その愛情を素直に受け止めることができたのはセラピーに通っているおかげでもあるのかな。無償の愛を信じることができなくて、すぐに逃げたくなってしまっていた私だけど、『この人だったら大丈夫』『何を言っても、何をしても、きっといなくなったりしない』って初めて思うことができたんです」
「想定外」の連続だというFUKAMIさんですが、あらゆる経験を通じてわかったことは「幸せのカタチを知らなくても、幸せになれる」ということ——。誰よりも痛みを知り、乗り越えてきた深海さんだからこそたどり着いた「本当の愛」のカタチは、性別や年齢問わず参考になるだけでなく、すべての人を幸せにさせる、あたたかな“プレゼント”。
ちなみに、FUKAMIさんの婚約相手は双子の広海さんに「本当に驚くほどによく似ている」のだそう。また、ほかにも『たどりついた リトル・ピース』では、大人気インフルエンサーの美容研究家・三上大進氏による寄稿文“スピンオフエッセイ”の中で、FUKAMIさんの好みや世界を股にかけたモテっぷり(!)についても触れているので、ぜひご覧ください。
今回の本の印税は、FUKAMIさんの在所されていた児童相談所へ全額寄付されます。FUKAMIさんから受け取ったプレゼント(本)を、今度はお世話になったあの人へ贈るのも、素敵なホリデープレゼントになるはずです。
\好評発売中!/
『たどりついた リトル・ピース』
著:FUKAMI
FUKAMI
タレント/スタイリスト/TOKYO GIRLS COLLECTINブランドディレクター/東京服飾専門学校講師
2012年スタイリスト野崎美穂氏に師事、2015年よりスタイリストとしてキャリアをスタートし、国内外のファッションショー、ファッション誌、テレビ番組、広告、ライブなどのスタイリングなどをはじめアパレルブランドのクリエイティブディレクション、アドバイザーやコンサルタントなど幅広いフィールドで活動している。
Instagram @stylist_fukami







