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底抜けの明るさと、親近感あふれる豪快な笑顔でSNSを中心に大人気の広海 深海さん。
InstagramやYouTubeのライブ配信などでは、寄せられたお悩みへ辛口コメントを混ぜながら愛あるアドバイスをする姿も印象的です。
そんなお二人によるお悩み相談が、このたび書き下ろしで書籍化！

ネグレクト、祖父母に育てられた幼少期の貧乏生活、中学生で家を飛び出した経験、LGBTQIA＋・ADHD当事者など、波瀾万丈な人生を送ってきた広海 深海さん。
たくましい二人が、全方向からの前向きになれる言葉を届けた書籍『ごきげんよう みんなの人生』は、Amazonランキングの「フェミニズム」「女性史」「ジェンダー」「女性問題」「社会道徳」の各部門で1位を獲得（2023/11/15付）し、発売前から話題となりました。

ここでは、本書より「将来の仕事へのお悩み」に対する広海さんのアンサーをご紹介します。

※本記事は、『ごきげんよう みんなの人生』広海 深海：著（ワニブックス：刊）より一部を抜粋編集したものです。

自分の“好き”を突き詰めてみて

YouTube、Instagram、X（旧Twitter）など、今やSNSは情報発信の場だけでなく「仕事の場」としても認められていますよね。そんな時代の潮流に乗りたい！ というお悩みにお答えいただきました。
デジタルマーケティング会社の社長として、様々なSNSを活用している広海さんからのメッセージをご紹介します。

お悩み：SNSで稼ぎたい！
今、将来について悩んでいます。リスクは承知の上ですが、自由で魅力溢れる広海さんと深海さんの生き方や、大好きなYouTuberに憧れて、できれば就職はせずにSNSで稼げるようになり、多方面で活躍できる人間になりたいと思っています。
ただ、ファッションやサッカーが好きなものの、何かで特別な賞や評価を得たことなどはありません。親をどう説得すればいいでしょうか？　また、広海さんがSNSをどう使いこなしているかも知りたいです。──koto taku（22歳）

広海さんからのメッセージ

あなたとっても若いのね！！
まずはあなたの好きなYouTuberさんを教えてね。エラそうには言いたくないけど、SNSで稼げているのかどうか、マーケティングの目線で見てみるね。（しばしYouTubeを見る）……この人たち、登録者数が20万人くらいなんだね。厳しく聞こえるかも知れないけど、はっきり言います。この規模では、ギリギリ食べていけるかどうかだと思います。本当に良くも悪くも、現実はSNSで稼げる人って一握りなんだよね。

ぼくと深海ちゃんなんてフォロワーさんは８万人（2023年12月時点）くらいなんだけど、ぼくはデジタルマーケティングの会社をやっていたり、深海ちゃんもスタイリストで、かつ自分でブランドを運営していたりと、本業とは別の軸を持っている。これってすごく大事なことなんです。理由は、〝付加価値〟が高くなるから。

つまりね、「この人をフォローしたら◯◯に詳しくなるかも」「いい情報をもらえるかも」って、なんらかのメリットを与えられるスペシャリストは需要が絶えないんです。
だから今、ただフォロワー数が多いだけの人って、正直どんどん淘汰されていってる気がする。やっぱり何かその人のメインとなるものがあって、それを発信している人、そこを軸にインフルエンサーになる人のほうが強いんです。でも、今の時代の流れは速いからそれだってそのうち変わるかもしれないけどね。

イラスト／MASAMI

ぼくは「得意なもの、好きなものを紐解いて仕事にするといい」ってアドバイスされたことがあって、それで今の仕事をしているんだよね。人とコミュニケーションをとってマネージメントすることが好きだったから。まあ、得意とは言えないけれど、すごく好きだったの。だから、例えば、あなたの好きなサッカーってチーム戦だから「自分はコミュニケーションが好きなのかな」というように、今はあなたの〝好き〟を紐解いてみてほしいと思うんです。

まだ20代前半でこれから長い人生だし、
嫌いだけどお金が稼げる仕事より、
たくさん稼げなくても好きな仕事を見つけるほうがいい
と思うんです。

ただね、〝SNSだけ〟ってなると超むずい（笑）。とりあえずSNSのマーケティング会社に一度インターンで入ってみて、自分のやりたいことの戦略的なディテールが見えてくるようになるとこの先の強みになるんじゃないかな。一度そういう会社に就職して、社会の常識を学んでおけば親も納得するだろうしね。

別に、頭ごなしに就職しろとは言わない。でも、これはあくまでぼくの経験談だけど、就職しないと一般的な社会常識を学ぶタイミングがなくて、恥をかくことってあるんだよね。だってぼく、仕事を始めた頃なんて「拝啓ってどういう意味？」「メールのCCって何？」って思いながら働いてたから、ずいぶん苦労しました（笑）。
だからまずは、SNS発信と並行してインターンなり、就職するなりやってみて、軌道に乗ったら「好きなこと」一本に絞るっていうのもありだと思う。自分が得意なこと、興味を持てるものからチャレンジしてみて！　まだ20代なんだからじっくり考えてみて。
大学生活も楽しみつつ、頑張ってね！

写真／堀川開生

書籍『ごきげんよう みんなの人生』では、他にも人間関係や恋愛、仕事、家族のことなど普遍的なテーマから、セクシュアリティ、発達障害、毒親など今の時代ならではのお悩みにお答えしています。
広海さんと深海さんが読者に寄り添い、ときにななめからの視点で答える回答に、きっと元気がもらえるはずです。

＊後編（深海さんへのお悩み＆お答え）は1月24日（水）更新予定です。

＼好評発売中！／
『ごきげんよう みんなの人生』
著：広海 深海

『なんとかなる日めくり』
著：HIROMI FUKAMI

『むすんでひらいて』
著：広海 深海

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