夏のランチタイムに食べたいハンガリー料理 自由が丘【キッチンカントリー】

夏のランチタイムに食べたいハンガリー料理 自由が丘【キッチンカントリー】


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月一で通っている行きつけのお店、ハレの日のとっておきのお店、
ちょっとニッチで穴場的なお店……。
食いしん坊のファッションライター・arikoさんがつづる
新しい偏愛レストランガイド。

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自由が丘駅に隣接した場所にある昭和感満載の自由が丘デパートはいつまでも残っていて欲しいランドマーク的な存在。その中にあるキッチンカントリーはいつ行ってもほっこりと穏やかな気持ちにさせてくれる貴重なお店。

1959年創業のこのお店は洋食をルーツにハンガリー料理に進化した歴史を持つ。入口には、木枠で囲われた飾り棚にオブジェが置かれている。店内には深いグリーンのテーブルクロスがセッティングされ、料理は東欧らしい素朴でカラフルな絵皿で供される。

絵本の中のような世界観は海外のようでいてレトロさもあり、どこをどう取っても可愛くて、いつもワクワクしてしまう。

そんなキッチンカントリーの、この季節だけのスペシャリテが冷たいさくらんぼのスープだ。ガラスの器に注がれた紫がかったピンクのスープはちょんちょんと花びらのように付けられたクリームのアクセントも愛らしく、見るからに涼しげ。

深い赤色と強い酸味を持つグリオットチェリーとサワークリームを使った冷製スープはひと口含めば、さっぱりとしていながらもコクのある甘酸っぱさにほんのり香るシナモンやクローブなどのスパイスも奥深さを感じさせてくれる。ひと口飲むたびに思わずニンマリ、ああ今年も夏が来たなぁと実感するのだ。

この冷製スープは食事の始まりにいただいても、またデザートとしても楽しめる。まさに夏のご馳走と言えるこの味を楽しみにこの時期には必ず足を運んでいる。9月末までメニューにあるのでぜひ、味わっていただきたい。

肝心の料理についても。おすすめはハンガリー料理といえば欠かせないグヤーシュ。ハンガリーの名物料理でパプリカとトマトをたっぷり使ったスープのようなシチューのような一品でよく煮込まれた牛肉はほろほろ。意外にもさっぱりとした味わいで、これをパンに浸していただくのが最高。

私が好きなのはハンガリー風ロールキャベツ。ナイフがいらないほどやわらかく煮込まれたキャベツはスプーンですくってパクパクと食べられるほど。あっさりと優しい味わいはいつ食べてもじんわり沁みる。

ハンガリー料理以外もカニクリームコロッケやチーズを乗せて焼いたカツレツ、ハンバーグなど、洋食屋さんの頃からある白いご飯に合うメニューも味わえるのがうれしい限り。フラッと出かけてサクッといただけるランチタイムが私にとっての癒しのひとときになっている。

DATA

Kitchen Country(キッチン カントリー)

住所 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-28-8 自由が丘デパート 3F
営業時間 11:30~14:00/18:00~21:00
電話番号 03-3717-4790
定休日 火曜・水曜
HP http://www.restaurant-country.co.jp/

*次回は8月14日更新予定です。

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Written by ariko

CLASSY.、VERY、HERSなどの表紙やファッションページを担当する編集ライター。日々の食卓をポストしているInstagramが、センスあふれる美味しそうな写真と食いしん坊の心を掴む料理で話題に。著書に『arikoの食卓』シリーズ、『arikoの黒革の便利帖』(共にワニブックス)、『ありこんだて』(光文社)、 『2品で満足 arikoの家和食』(講談社)など多数。
Instagram:@ariko418

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