名店の技を受け継ぐ、素材の味が引き立つフレンチを気軽に 北千住【french bistro Kairos】
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月一で通っている行きつけのお店、ハレの日のとっておきのお店、
ちょっとニッチで穴場的なお店……。
食いしん坊のファッションライター・arikoさんがつづる
新しい偏愛レストランガイド。
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昨年惜しまれつつ、閉店した伝説のフランス料理店「コートドール」。その遺伝子を受け継ぐ料理人として、最後まで厨房に立っていたのがこのお店「french bistro Kairos」の荻野シェフだ。独立して、この5月にビストロをオープンしたと聞いてさっそくディナーの予約をしてお邪魔してみた。

お店があるのは下町の北千住、ほとんど土地勘のない未知の場所。駅前から徒歩で15分ほどの小さな商店街にさりげなく佇んでいた。白とグリーンの外観とアーチ型の窓がどこかレトロで温かな雰囲気を醸し出している。
店内はオープンキッチンで、シェフとサービスを担当される可愛らしいマダムのおふたりで切り盛りされていた。

ランチ、ディナーともにおまかせコース、もしくはアラカルトから選ぶスタイルだ。メニューを眺めると、赤ピーマンのムースに冷製季節の野菜の蒸し煮 コリアンダー風味(野菜のエチュベ)、牛のしっぽの煮込み 赤ワインソース、デザートのナイアガラを使った白ワインのムースケーキにダクワーズなど、コートドールで幾度となくいただいていた名物の品々が目に入る。それだけでなんだか嬉しくなってしまう。

料理はどれも師匠譲りのシンプルに素材の持ち味を活かしつつ、細部まで神経が行き届いた完成度の高さ。特に魚は皮をパリッと香ばしく焼き上げ、身はふっくら柔らか、絶妙な火入れ加減。ソースは重たくなく、あくまでも上品で軽やか、といっても物足らないわけではなくピシッと味が決まっている。お、美味しい……。
もちろん肉料理も言わずもがな。付け合わせの野菜に至るまでどれも素敵で美味しい。


デザートもとてもシンプルなのに、フォークを入れて口に運べばキリッと輪郭が立っていて思わず目を見張ってしまう。食べ終わってしまうのが惜しいと向かいに座る友人と言い合いながらチビチビ食べた。そして我慢できずにもうひとつ追加してしまった……。


ディナーに続いて訪れたランチは、スープに、魚または肉からメインを選び、デザートという構成で、3,000円というお値打ち価格で大満足。早くも夜は2ヶ月待ちという人気に驚かされる。そんななか、オープンからあまり時間が経たないうちに来ることができてよかった。


このお店がどんなふうに進化していくのか今からとても楽しみで仕方がない。予約するのがどんどん大変になる予感しかしないが、頑張って定期的に通うぞと心に誓うのであった。

写真提供/ariko、french bistro Kairos
DATA
french bistro Kairos(フレンチ ビストロ カイロス)
住所 〒120-0042 東京都足立区千住龍田町15-15 1階
営業時間 11:30~14:30/18:00~22:00
電話番号 080-4466-1518
定休日 火曜・水曜・不定休
※Instagramにて月末に翌月の営業スケジュールを公開しています。ご来店前にご確認ください。
Instagram @french_bistro_kairos
*次回は9月28日更新予定です。
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