【後編】風邪、乾燥肌、だるさ…『おくすり飯114』の著者に今、食べるべき野菜を教えてもらいました

【後編】風邪、乾燥肌、だるさ…『おくすり飯114』の著者に今、食べるべき野菜を教えてもらいました


―前編はこちらから―

 

特に気になる症状がないときには、どのようにおくすり食材を選ぶといいでしょうか?

旬の食材を選ぶのがおすすめです。次の季節に備え、早めに体の準備を始めるのが快適に暮らすためのコツ。旬のものはその時季の不調を軽減してくれるものが多く、お値段も手頃。私もつい同じ種類の野菜、魚を買いがちですが、できるだけいろいろ買うように心掛けています。

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それぞれの季節のおすすめ食材を教えてください。

春は自律神経が乱れがちになり、だるさを感じたり、イライラすることも。にんじんやレタスで巡りを促したり、大根や豆腐でクールダウンしましょう。また、消化機能が弱りがちなので、消化を助けるキャベツやアスパラガスでいたわって。梅雨は疲れ、だるさが抜けにくくなります。余分な水分を排出するきのこ類や豆腐を。

夏は体に余分な熱がこもり、体力、集中力の低下、イライラ、不眠の原因に。だからといって冷房などで冷やしすぎると、冬の不調につながります。トマトやきゅうりなどで、内側から、余分な熱を冷ましましょう。

秋には、夏の紫外線でダメージを受けた肌、髪が、さらに秋の空気の乾燥でカサカサ、パサパサに。れんこんやかぶ、にんじんで潤いを補ってください。

寒い冬は体が縮こまり、血液循環が悪くなります。巡りをよくするために、体を温めるねぎやしょうが、かぼちゃを取りましょう。

大友さんは実際にどのようなときに、どのように、おくすり飯を取り入れていますか?

天気予報で「明日は冷え込む」と言っているときは、体を温めるしょうがを料理に入れたり、こしょうをきかせたり。季節の変わり目に毎年咳が出る、肌がカサカサする、などとわかっている場合には、早めに気をつけたり。飲んだ翌日には、デトックス効果のあるしじみ、白菜、ウーロン茶を用意しておいたり。
毎日の生活のなかで、気軽に取り入れています。

本書の中で、大友さんのお気に入りのおくすり飯を教えてください。

好きでよく食べているのは、巡りをよくする「よだれ豚風飯」、体をうるおす「長いも味噌チーズ焼き飯」。疲れたときには、エネルギーを補う「ぶりのごましょうゆ飯」や心に効く「ラーパーツァイ風飯」。むくみやだるさを感じたときは、デトックス効果のある「豆腐梅じゃこ飯」。他にも、お気に入りのレシピばかりです!

最後に読者の方へのメッセージをお願いします。

おくすり飯は薬ではないので、すぐに症状がなくなるわけではありません。けれど、季節や不調に合わせた食材を選び、続けていくことで、体は少しずつ確実にかわります。

空調が完備した室内で過ごすことが多い現代、季節を問わず様々な不調がおこります。大切な自分の体です。不調が小さいうちに気をつけて、おくすり飯でいたわってあげてください。

 

今の時期におすすめの「おくすり飯」

春のトラブルに効く
にんじんとレタスのたらこマヨ飯

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【材料(1膳分)】

ごはん…茶碗1膳
にんじん…1/3本
たらこ…1/4腹
マヨネーズ…大さじ2
レタス…1枚

 【作り方】

1.にんじんは乱切りにしてラップに包み、電子レンジで2分加熱する。
2.ボウルにたらこを入れてほぐし、マヨネーズを加えて混ぜあわせ、1をあえる。
3.ごはんにレタスをちぎってちらし、2をのせる。

【おくすりMEMO】
春は樹々が芽吹き、伸びやかに育つ季節。私たちの体も新陳代謝が活発になります。この変化に体が追いつかず、自律神経のバランスが崩れがち。だるくてやる気が起こらなかったり、気持ちが不安定になってちょっとしたことで怒りっぽくなったり…なんてことも。

朝からだるい、ぼーっとするなどの症状には、にんじんやレタス。「血」を補い、巡らせる効果があります。さらに、肌のつやがよくなり、目の下のクマ、シミの改善にも。

イライラしやすい、目が充血する、のぼせる、頭痛がするなどの症状には11月にご紹介した「ハーブ大根飯」がおすすめです。

 

「おくすり飯」の連載はこれで最終回となります。
ご愛読ありがとうございました!

 

 

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Written by otomo ikumi
otomo ikumi

大友 育美(おおとも・いくみ)/フードコーディネーター・国際中医薬膳師。高知県生まれ。自然食レストランで調理の仕事を経て、現在はフードコーディネーターとしてNHKをはじめとするTV、書籍、雑誌、web、広告などで幅広く活躍中。家にある食材で手早く作れる、体にやさしい料理が好評。国立北京中医薬大学日本校で国際中医薬膳師の資格を取得。著書に『おくすり味噌汁114』『おくすり常備菜』(ともに小社刊)。

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