ふたごと歯みがき対策

ふたごと歯みがき対策


 

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舞台や雑誌などエンタメ業に携わる
YURIさんが、双子の子育てを
あったかくもちょっとコミカルに綴ります。
子育て1年生さんにも役立つ実用もお伝えします。

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最近のはるおう

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かくれんぼにハマり中。「もーいーよー」とコレ。全然もうよくない。

こんにちわ。

さて、今回は親子共々めんどくさい夜の行事No.1、歯みがきのお話です。

我が家は、私の祖母が存命中、「歯が生える前から、授乳後に口の中を濡らしたガーゼで拭いておくと歯が丈夫になるよ」と言っていて、確かにうちの父やその兄妹たちもあまり虫歯がないという事実もあり、半信半疑ながら赤ちゃん期からせっせと拭いていました。

そのため、“異物が口の中に入ってくる”ということに慣れていたのか、歯みがきをあまり嫌がらないので、この“赤ちゃん期から口内をガーゼで拭く”ということも対策の1つとしておススメしたいのですが、そうはいっても、それなりに歯みがきタイムは労を要すので、いろいろ対策を練ってきました。その中で、1歳頃から3歳現在の仕上げ磨きに、我が家的には効果があったものをご紹介したいと思います。

パターンその①
はみがき絵本をみせる

絵本やDVDを見せてその気にさせるというのは、よく知られるパターンかと思いますが、我が家も1~2歳の頃はだいぶこの本に助けられました。

あかちゃんあそびシリーズという絵本から「はみがきあそび」さんです。はい、これ王道。

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仕掛け絵本で、いろんなキャラクターが歯みがきしてるだけなのですが、縦の見開きなので絵がおっきくインパクトがあるのと、女の子→イヌ→ネコ→ことりの流れからの急にかいじゅう!という意味不明なキャラ選定というか、大胆な緩急のつけ方が子どもの心を掴むようで、うちのこたちは、歯みがきしながらこの本をめくり、他のキャラは前フリ扱いで、かいじゅうのページにくると「ガシガシ、ガシガシ」と一緒に磨いていました。

パターンその②
口の中に誰かいる!

これは、口の中に、そのときに好きなキャラやお友達などが間違って口の中に入っちゃったので出てもらう。というストーリーを展開します。意味が通じる1歳半くらいから適用できます。

「あ!○○ちゃんが口の中でお茶飲んでくつろいでるよ!」といい、口を開けさせ、「はい、出てくださーい、出てくださーい!ここははるちゃんのお口の中ですよ~。あ、お茶こぼさないで!」などと口の中の人に話しかけながら磨きます。

身近な人の名前が出てくるので楽しいらしく、慣れると自分から「△△ちゃんがブーブうんてんしてる~」などリクエストしてくるようになりました。

パターンその③
バイキンさんをやっつけろ!

これは、バイキンという意味を理解してくる2歳くらいからの一般的なやり方だと思いますが、ただ“バイキンさん”という抽象的な感じだと聞く耳をもってくれないので、「さっきおうちゃんゼリー食べたじゃん?だからゼリーが大好きな、こ~んな顔した、大っきい槍をもったバイキンさんが、おうちゃんの歯を食べに来ちゃってるから早くやっつけないと!」といって口を開けさせ、「大変です!バイキンが暴れています!」という実況中継や、「アンパーンチ!アーンキーック!」などとキャッチ―な攻撃も交えて磨きます。

バイキンの細かいディティールを説明すると真剣に聞いてくれるので、ママ側ができるだけリアルなバイキン像を描いておくことがポイントです。うちのこたちは、いつからか自分でバイキンに名前を付け始め、最終的には“ミミズダンゴムシバイキン”という謎のバイキンを退治させられていました。

パターンその④
歯医者さんごっこ

最近うちはもっぱらこれですが、ママが歯医者さんになり、「次のかたどーぞー」と呼び込み、椅子に座らせ、「お名前は?」「いくつですか?」「好きな食べ物はなんですか?」など、質問して答えてもらってから、「そうですか~、じゃ、歯をみていきますね~」と自然な流れで口を開けさせ、そこからは「じょうずですね~」とホメまくったり、バイキンやっつけパターンなどでなんとかやり過ごします。

質問されて考えて答える、というのが楽しいようで、うちのふたごは率先してやりたがり、どっちが“最初の方”でどっちが“次の方”になるのか争っています。

このパターンは、丁寧語を使ったり、あくまでもママが歯医者さんというキャラからブレないのがポイントです。

と、4パターンご紹介しましたが、結果楽しい雰囲気をつくってやり過ごすというのが、多かれ少なかれおふざけ大好きな子どもたちには一番のような気がします。

歯みがきタイム。ズボンは拒否でも歯みがきはする。謎。

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Banner design&Illustration:CHALK BOY
http://chalkboy.me/


Written by YURI

YURI(ゆり)/ライター・舞台演出家
学生時代からストリートダンスをはじめ、ダンサーとして活動。ケガにより現役引退後、ダンサーとしての経験を活かし、演出・制作など、数多くのダンス公演に関わる。2005年からダンス舞台の演出家として活動。ダンス舞台のプロデュースなども手掛ける傍ら、ダンス専門誌の編集・ライターをはじめ、さまざまな分野の、書籍、web、などのライターとして活動中。
2014年3月。アラフォー真っ只中、二卵性の男子ツインズを36週で出産。

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