ふたごじてんしゃ

ふたごじてんしゃ


こんにちわ。
最近のはるおうです。保育園の帰りに寄り道してお花見。
カメとウサギにしがみつく謎の遊びを始め全然花見てないの図。

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今回は、ふたごを扱うブログとして、ぜひとも紹介しておかなければいけない情報です。

なんと、この春ついに「ふたごじてんしゃ」の発売が決定したそうです!
パチパチパチパチ~!その日を国民の祝日にしてもいいくらいの出来事です。

  さて、みなさま、この「ふたごじてんしゃ」の存在、ご存知でしょうか?

まずは、ふたごを乗せられる自転車が、厳密には世の中にないに等しい。という事実から説明しなければいけませんね。
そう、子どもを2人自転車に乗せるためには、自転車の前と後にチャイルドシートを設置して3人乗りにしなくてはいけませんが、大抵、前シートは「1人座りができる1歳頃~15kg(3歳くらい)まで」、後シートは「ちゃんと座れる2歳か2歳半~20kg(6歳くらい)まで」と決められています。

と、いうことは、同じ様な体格で、同じ様に成長しているふたごが、重量制限の法定規則を守ろうとすると、揃って乗れる期間は半年~1年あるかないか。しかも2人合わせて30kgまでと決められているので、2人が15kgになった時点で早々に乗れなくなります。
うちも自転車を検討していた当時、自転車屋さんでいろいろ説明され、「なので、ふたごちゃんだとちょっと難しいんですよねぇ…」と、遠回しの門前払いでした。

とはいえ、世間ではそうはいってられない現状があり、前と後ろになんとか乗せてしのいでいるご家庭がほとんどだと思いますが、ただでさえいろいろ手こずる双子育児の中で、とにかく“ふたごを移動させる手段”というのが一番の問題なのです。
どうにか安全に快適にふたごを気軽に移動できる乗りものがあれば、確実に、格段に、育児が楽しくなるはずなのに…。

はい。そこに救世主現る。
その名も「ふたごじてんしゃ」。

この「ふたごじてんしゃ」は商品だけではなく、この開発にまつわるストーリーがすでに伝説化されていて、全国の多胎児を持つパパさんママさんが一斉に応援しているプロジェクトなんです。

ことの始まりは、大阪に住む中原美智子さんというふたごを持つママさんが、この“双子移動問題”に、1人で立ち向かったことから。メーカーに掛け合ったり、1台の試作車と共に全国で試乗会を開いたり、facebookなどで支援者を募ったり、ゼロからがんばられ、2011年からの紆余曲折を経て、ついにこの度、ヘルメットや自転車の部品で有名なメーカーOGKから2018年5月末頃に発売が決定になったそうです!これは大興奮。
(そのサクセスストーリーにご興味のある方はyoutubeをご覧ください)

そして、その「ふたごじてんしゃ」とは、こちら。じゃーん!

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3輪になっているので安定性があり、前後ではなく、後ろに2人並べて乗せることができます。荷物カゴも付いてます。見れば見るほど、逆に「なんでこの形が今までなかったんだろう?」と思うくらいです。

ただ、都会の歩道や道路の端っこなど、横傾斜には弱いという弱点はあるらしいので、乗りこなすまでコツがいるかもしれませんが、乗り降りさせるときや、とりあえず乗せたまま停車しておく場面での安定感は抜群なので、スムーズにいろんなことができるはず。そんな些細なことが可能になるだけで夢が広がるふたご育児…。

と、こんなに推していますが、私はただfacebookやインスタなどで経緯を見守りながら「まだかな?まだかな?」と、陰ながら遠くから応援していただけなので、代表の中原さんにもお会いしたこともなく、試乗会なども遠方が多いので行ったことがないのですが、きっと、ふたごママ界に革命を起こす乗り物に違いないと思います。

我が家は、実は私がケガの後遺症のため自転車に乗れず、パパさんオンリーの使用になるのですが、パパさんが発売を今か今かと待っているうちに、すでにふたごは4歳になり、自転車に乗せるというより、自分で自転車に乗れるようにならなければいけない年齢なので、ちょっと間に合わなかった感はありますが、ふたごちゃんや年子のお子さんがまだ小さかったり、これからご出産予定のご家庭には、どう考えても朗報です。

ただ、やはり人の安全に関わってくる商品のためか、何度か発売が延期されていたり、まずは電動アシストなしだけからの発売だったり、何かと歩みが遅いことは否めませんが、マイノリティな悩みの解決に見えて、実は、“日本で初めての3輪で6歳未満の子どもが2人乗れる自転車”の開発ということで、多くの子育て中のママのためにもなるこのプロジェクト。
ぜひ、皆さんで応援していきましょう~!

自転車のない我が家は徒歩か車移動メインですが、近所の公園まではこれで。自分で移動してくれるようになると、数倍、いや、100倍楽になります。

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Banner design&Illustration:CHALK BOY
http://chalkboy.me/


Written by YURI

YURI(ゆり)/ライター・舞台演出家
学生時代からストリートダンスをはじめ、ダンサーとして活動。ケガにより現役引退後、ダンサーとしての経験を活かし、演出・制作など、数多くのダンス公演に関わる。2005年からダンス舞台の演出家として活動。ダンス舞台のプロデュースなども手掛ける傍ら、ダンス専門誌の編集・ライターをはじめ、さまざまな分野の、書籍、web、などのライターとして活動中。
2014年3月。アラフォー真っ只中、二卵性の男子ツインズを36週で出産。

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