ふたご豆知識
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舞台や雑誌などエンタメ業に携わる
YURIさんが、双子の子育てを
あったかくもちょっとコミカルに綴ります。
子育て1年生さんにも役立つ実用もお伝えします。
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こんにちわ。
最近のはるおうです。
公園好きに拍車がかかってます。
でも、やるのは葉っぱ集め。
遊び方は相変わらず地味。
今回は、今さらですが、
“知ってるようで知らないふたご豆知識”と勝手に題しまして、ふたごの種類などを紹介したいと思います。
ひと言にふたごといっても、実は4パターンあるってご存知ですか?これ、私のまわりでは認知度5%未満です。(あくまでも感覚)
まずは大きく分けると、一卵性と二卵性の違い。
一卵性は、1つのたまごに1つの種。その受精卵がなんらかの原因で2つに分かれて2コになってできます。もともとは1つのたまごなので、当然、血液型・DNA・性別は一緒。そっくり度は高めです。
一方、二卵性は、もともと2つのたまごがそれぞれ受精し着床してできたもの。言うなれば、兄弟や姉妹が同時期にお腹で育っている感じなので、当然DNAも違えば、血液型・性別も違うこともあります。というわけで、男女のふたごちゃんの場合は間違いなく二卵性です。そっくり度は似てる兄弟もいれば似てない兄弟もいるわけで、マチマチということになります。
そして、そこからさらに、2人を包む外装(絨毛膜)は2個1パックか、個別包装かと、内袋(羊膜)が小分けパックになっているかいなか、栄養補給元(胎盤)は1人1個なのかシェアなのかなどで分かれます。つたない図を作ったのでご参照ください。
①一絨毛膜一羊膜(いちじゅうもういちようまく)
外装1枚、内袋も1枚。胎盤もシェアなので、栄養を取り合っちゃったり、へその緒が絡まっちゃったりお互い干渉し合うので、だいぶリスクは高め。
②一絨毛膜二羊膜(いちじゅうもうまくにようまく)
外装1枚、内袋2枚。2個おまとめパッケージだけど、中身は個包装。だいたいふたごの70%くらいはこれのよう。
③二絨毛膜二羊膜(にじゅうもうまくにようまく)
外装2枚、内袋2枚。お互い干渉し合わないのでリスクは低め。でも、胎盤は1つを共有してしまう融合胎盤というパターンもあり。
わざわざふたりでお腹に入ったのに、干渉し合っちゃって危険だなんて意味わからずですが、本人たちは本人たちで苦労してるんですね。うちのふたごは、二卵性、二絨毛膜二羊膜だったためリスクは低めとのことで、比較的産む病院を選べましたが、一絨毛膜一羊膜の場合は、出産できる病院が限られているのだそう。
この膜性が確認できるのは初期のころだけ。12週を超えると判断がつかなくなるそうなので、医療が発達してない昔のふたごさんは一卵性か二卵性かわからないことは珍しくなかったようです。
そして、お次は、ふたご妊娠の医学的なリスクについて、私の場合とともにご紹介します。
早産の確率が普通と比べて高くなる
ゆえに、出産前に管理入院を強いられます。私は32週で強制的に管理入院。
妊娠高血圧症候群などの妊娠中毒症の発症率は6倍以上
とはいえ、私はセーフでした。妊婦マイナートラブルの類は網羅しましたが、ここだけは死守。
お腹が大きくなるので、妊娠線が出やすく、むくみやすい
ということですが、私の場合、2人が縦列でいることが多かったからか、肺が圧迫されて、むくみより息苦しさのほうが問題でした。
つわりが重い傾向あり
これに関しては私も例外ではなく(以前のブログ参照)、聞くも涙、語るも涙。ひどい悪阻で飢餓状態に陥り入院までしました。
2人分の血液を作って送らないといけないので貧血がひどい
私の妊娠期間は“、全体的に不調感”という状態だったため、貧血も含まれていたと思います。
そして、ふたご妊娠は、ハイリスク妊娠のカテゴリーに入るため、産科の先生の、「双子妊娠に安定期はないですからね」という身もフタもない言葉通り、不安定のオンパレードで、マタニティヨガやマタニティスイミングの類は禁止、妊婦健診の頻度も多くなります。
分娩も、ほぼほぼ帝王切開。病院によっては普通分娩を許してくれるところもあるらしいですが、私の担当医は「今は出産時の胎児の安全を考えて、多胎児の出産はほとんど帝王切開」といっていました。
と、ふたご豆知識とかいいながら、これからふたごちゃんを出産される妊婦さんが見たら、なんだか恐ろしくなるようなことばかりですが、もちろん個人で差は大きく、なんにも問題なしで出産を迎えた友人のふたごのママもいますのでご安心を。
と、いうことで、みなさんこれから街でふたごをみかけたら、「4パターンのどれだったのかしら~」などと思いを馳せてみてくださいね~
はるおう7ヶ月頃。
お腹の中でも縦列。出てきても縦列。
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