第11回 ジュースブームの仕掛け人に聞く、冬の“インナー・ビューティー”
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オーガニック発祥の地、
LAでEMIKOさんが見つけた
食、子育て、ビューティ、暮らしのあれこれ
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モデルという職業柄、長い間 “ビューティー”と関わってきました。もちろんプロのモデルとしていつも肌のコンディションには気を使わないといけないし、たくさんのコスメを試され(自分ではあまり普段はお化粧をしませんから、これは「受ける」側ですね)、自分でも日本、フランス、アメリカ、またはイタリアで行く場所ごとにそれぞれの土地のスキンケアも試してきました。
ずっと自分は肌が強い方だと思っていました。それがある時撮影で使われた、とある有名ブランドのアイシャドーで目が腫れ上がってしまったのです。パリで仕事をしていた時期だったのでフランスの皮膚科に飛び込み、それまで使ったことのなかった薬局のオーガニックのスキンケアを勧められました。そしてその使用感の優しさ、安心感からオーガニックスキンケアにはまりました。
それと同時に 食のことも勉強を始め、自分でもオーガニック食材を使ったヘルシーな料理法を実践するようになりました。
今でも外食する時はそこまで厳しく限定はしませんが、ほとんど家で作って食べることが多いので、肌が荒れたり、体の調子が悪い時は食から調整します。
パリでオオニシ恭子先生から学んだ4年間のヨーロッパ薬膳の知識は今でもとても役立ってくれています。
最近では森田敦子さんの本、「自然ぐすり」を読み返しています。我が家の薬箱は台所です。
そんな中、Moon JuiceのオーナーAmanda Chantal Baconが新しくオープンしたフレッド・シーガルの中にあるCAP Beautyに来ると聞いたので、足を運びました。
LAが一望できる素敵なロケーションです。
Moon JuiceはLAのジュースブームのパイオニアで、そこから世界にジュースブームが広がったと思います。
ただ、私は個人的にもともと冷え性で、冷たいジュースを飲むと体を冷やしてしまうので、ジュースクレンジングには反対してきました。特に日本の女性は寒い冬もある日本に暮らしながら冷たいジュースを飲むとはクレンジングどころか、体を壊してしまうと思うのです。
その点を彼女に聞きたかったので、実際に会ってきました。
彼女曰く、オーナーの自分でも朝は白湯から始め、ジュースも夏でも常温で飲むようにしているのだそうです。冬は温かいスープにするのもオススメで、今実際にお店では冬には温かいスムージーの販売も始めたと言っていました。
私もジュースブームでついバイタミックスを買ってはみたものの、スープしか作っていなかったので、温かいスムージーを試してみようと思います。
この時の講習会では温かい抹茶とココナッツオイル、そしてMoon Juiceの「ビューティー・パウダー」が混ざった飲み物が配られていました。これなら冬でも飲めますね。
Amandaの肌の美しさに見とれてつい、「ビューティー・パウダー」も買ってしまいました。
朝、小さじ一杯を白湯とともに飲みます。
そしてその翌日には、通っているヨガの教室で特別にアーユルヴェーダの講習が開かれました。
アーユルヴェーダは自分の体のタイプを知り、季節、環境に沿いながら自分に必要なものを摂取する古代インドの知識。2時間があっと言う間でした。これはこれから自分で本を買ってもっと勉強しなければ。薬膳を学んでいた時も食べ物で自分の体のバランスをとることの大切さを知りました。
全てを完璧にすることはできないけれど、できることから始めなさいと教えられました。そしてまず最初に誰でもすぐできることは『氷を飲み物に入れない』ということ。特にアメリカは季節を問わず飲み物を冷やしてしまうので、要注意。私は以前から水をオーダーする時に絶対氷を除いてもらうようにしています。電子レンジも使わない(我が家にはレンジもテレビもありません)、なるべく作ってすぐに食べられる状態にする(だからテイクアウトはアウト)。
忙しい現代人には厳しいかもしれないけれど、なるべくこれらを守りながら生活していきたいですね。
この歳になると生まれ持った容姿ではなく作っていく容姿が重要ですから。もちろん健康な体も含めて。トータル・インナー・ビューティーです。