第16回 画一的な日本の卒業式とは全く違う⁉ <br>自由の国アメリカの卒業式は生徒のオリジナリティーが主役に

第16回 画一的な日本の卒業式とは全く違う⁉
自由の国アメリカの卒業式は生徒のオリジナリティーが主役に


長女のNadiaが6月に5年間通ったサンタモニカの学校SMASHを卒業しました。引越しをきっかけに途中から入学したこちらの学校は、公立だけどチャータースクールと言って親や先生方が学校方針を決めていく、いわゆるオリジナリティーの強い学校で創立者はなんと女優のジェーン・フォンダ。宿題がなく、アートや社会教育に力を入れた学校方針は子供達がのびのびと明るく育ち、自分らしく生きる事を教えてくれました。子供達だけでなく親同士もとても仲が良くて、先生の子供達も通っているので先生の家にお泊まりに行ったりするような家庭的な学校です。おまけに学年に1クラスしかないのでみんなが家族のように助け合って育っていきました。
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そんな大好きな学校ともいよいよお別れです。卒業の2年前からクラスの生徒でイベントを開いたり、ベビーシッターなどをして貯めたお金約100万円で最後の週はクラス全員でユニバーサルスタジオに行ったり、船を借りてボートクルーズしたりと思い出作りに励んでいました。アメリカの学校の経験のない私から見るとなんて派手なんでしょうと思いましたが、最後の最後までクラス25名で思いっきり楽しんでいたようです。

そして卒業式
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うちの学校は小さな学校なので全てが手作りです。来年卒業する生徒の親が式場を飾り、ケータリングの準備をしてくれました。
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全校生徒が会場に集まり、卒業生一人ひとりがスピーチをします。オリジナリティー溢れるスピーチは笑いあり、涙あり。みんな大人になって旅立っていくのです。

堅苦しい挨拶は全くなく、和気藹々とした式となりました。
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ほとんどの生徒はサンタモニカの公立の高校に進みますが、Nadiaはカソリックの私立の高校を選びました。
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だからこの秋からは全く知らない人のなかに入っていくのです。また一つの冒険が始まります。

たくさんの愛情を受けながら育った子供たち。卒業してからもみんなでまた集まろうねと約束し、3ヶ月の長〜い夏休みの始まりです。


Written by EMIKO

EMIKO HANAWA/1996年よりフランス語学留学のために渡仏。翌年、パリのモデルエージェンシーにスカウトされ、モデルデビュー。その後ドイツ人フォトグラファーと結婚、二児をもうける。2010年秋より、家族そろって米国ロサンゼルスに移住。現在は子供服とライフスタイルのコンセプトストア「nanamina」を立ち上げヨーロッパやニューヨーク、アジアにてグローバルにモデル、母、女性としての豊かなライフスタイルを提案。パリで学んだヨーロッパ薬膳とアメリカで流行中のスーパーフードを取り入れたメニューを提案する料理教室も人気を博すなど、各方面で活躍中。
Photo by Peter Augustin

»http://nanamina.com/

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