宝塚歌劇 花組公演『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』『シャルム!』制作発表会


2019年7月4日、宝塚歌劇団花組公演『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』『シャルム!』の制作発表会が都内で開かれました。本作は、花組のトップスターである明日海りおさんの、宝塚退団公演となります。

『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』は、19世紀半ば、産業革命による経済の発展で空前の繁栄を誇る大英帝国を舞台に、人々が現実だと信じている世界と目に見えない異次元の世界とを交錯させながら描く、耽美的で幻想的な、大人の為のほろ苦く温かなオリジナル・ミュージカル。
この公演をもって宝塚歌劇団を退団する明日海りおさんが、人間離れした美しさを漂わせる“青い薔薇の精”を演じることで話題となっています。

『シャルム!』は、フランス語で、魅力、色香、魔法、呪文などを表す言葉。明日海りおさんを中心とした個性豊かな花組が、妖しくも人の心を惹きつける地下都市を舞台に、気品溢れる華やかさ、官能的な美しさあふれるレヴューを繰り広げます。

パフォーマンスとして作品の代表曲を歌唱した後、出演者による挨拶が行われました。

主人公の薔薇の精エリュを演じる明日海りおさんは、
「この制作発表の場においても、普段の仲間との会話のなかでも、(退団まで)“あと少し”なんだと、折に触れ感じている。なにより、大好きな宝塚の舞台に終わりがある、大好きな男役を引退するということに、寂しさやしんみりした気持ちを感じます」と話す一方で、「初舞台の作品からお世話になっている二人の先生(演出家、植田景子氏、稲葉太地氏)にやっていただけることは、まるで家に帰ってきたかのような安心感があります」と語りました。

また、「青いバラの精を演じる、と聞いた時はちょっと衝撃でした」と話しつつ「私にしかできないものをやりたいです」と決意を表明。

「シャルム!」に関しては「楽しみでなりません。男役としてリーゼントにしたり、黒えんびを着て思いっきり舞台上でかっこつけるのも、最後になってしまうかもしれない」と、退団に向けた想いを話しました。

英国上流階級の出身ながら、田園を愛し、想像力豊かで自由な心を持つ女性、シャーロット・ウィールドンを演じるトップ娘役の華優希さんは、
「主役の明日海さんと心を通わせ、卒業される日まで、精一杯学ばせていただき、頑張っていきたいと思います」と、本作にかける意気込みを語りました。

植物学の研究で世に認められる、ハーヴィー・ロックウッドを演じる柚香光さんは、
「たくさんの方々の想いが詰まった公演になると思いますので、誠意を持って務めさせていただきたいと思います」「植物学の研究家という役を演じさせていただきますが、(明日海演じる)幻想的な青い薔薇の精の世界観と、現実社会に生きるハーヴィーが、どう関わり、影響しあっていくのか、楽しみにしています。何より、尊敬する明日海りおさんに、最後までついていきたい」と決意表明しました。

また、明日海りおさんの魅力について尋ねられると、華さんは「すべてを尊敬している。学ばせていただける時間を大切にしていきたい」。柚香さんは「もともと持っていらっしゃる麗しさだけでなく、それらをどんな状況にあっても“磨き続けること”“戦い続ける精神力”“意志の高さ”こそが、造形美だけでない明日海さんの美しさを作り上げているように思う」と、語りました。

明日海さんが「最後の公演ですが、もっと進化して、皆さんがうなるような舞台にしたい」と強い意志をにじませる本作に、期待が高まります。

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三井住友VISAカード シアター
Musical
『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』
作・演出/植田 景子

三井住友VISAカード シアター
レヴューロマン
『シャルム!』
作・演出/稲葉 太地

宝塚大劇場
2019年8月23日(金)~ 9月30日(月)
一般前売:2019年7月13日(土)

東京宝塚劇場
2019年10月18日(金)~11月24日(日)
一般前売:2019年9月15日(日)

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宝塚歌劇団公式HP
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2019/afairytale/index.html
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