心理学から見て「結婚」は人生の墓場なのか?

心理学から見て「結婚」は人生の墓場なのか?


不満の本当の原因は自分?

例えば、あなたは、自分の価値観が絶対だと思っていませんか?

ケンカした時にちゃんと話し合えてますか?
不満などをハッキリ言葉で伝えてますか?
ちゃんと相手の気持ちを汲めいる自信はありますか?

そう、あなたの常識を相手に押し付けてしまうから、相手がちょっとでも自分の思い通りにならないと、不満に思うのです。もし相手の常識を押し付けられたら、あなたはどう思うでしょうか?

多分「あなたの常識は私の非常識よ! 全く未熟者ね!」って腹が立ちますよね(笑)。

だから今日からは、「相手のおかげで未熟さに気付けた。ありがたいな」って思うようにしませんか? そう、この未熟さは、1人の時にはなかなか気付けないものです。

職場や友達の前でも、自分の良い部分しか出さなかったりしますからね。それが、「結婚」という安心感の中でなら、とても近い距離で、お互いを見せ合えます。だから自分の未熟さも、おのずと表に出せるのです。

 

完璧を目指さなくてもいい!

あ、1つ言い忘れましたが、いいんです! 未熟でも!

未熟な状態で産まれて、少しずつ成長していくのが人間ですから。

結婚生活という豊かな体験の中で、未熟さに気付いたら、その時に取り組めれば、それで良いんです。そうすれば、自分も人間的に大きく成長します。そもそも、未熟さを知らない限り、人に成長はありませんしね。

デヴィッド・シュナーチ博士はこうも言っています。

「誰しも、結婚する前から、結婚の準備なんてできてない。結婚してから、結婚の準備が出来てくるんだ。」

つまり、結婚した時点では、二人とも未熟で当たり前。お互いに成長しながら、少しずつ、「結婚」というものを作っていきましょう。

良い出来事も、悪い出来事も、色々経験しながら、二人で成長していける。
……その機会を与えてくれるのが「結婚」だとしたら、とても素敵だと思いませんか?

あー結婚したくなって来た~(笑)!!

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Written by muramatsu nami

村松奈美(むらまつ・なみ)/臨床心理士
高校卒業後、渡米しアメリカの大学・大学院で心理学を学ぶ。帰国後は精神科クリニックや児童相談所、スクールカウンセラーなどを経て、現在は大手外資系企業の社員向けカウンセリングを行っている。相談者自身が持っている成長力を活かすことで、短期間で高い効果を上げる独自のカウンセリング手法に定評あり。
自身初の著書『人は心理学で永遠に幸せになれる』(小社刊)大好評発売中!

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