『みんなの臓活』増刷記念インタビュー！冬のウイルスから身を守るために、いますぐ取り入れたい“中医学的”習慣

インフルエンザの流行が2か月も前倒しでスタートした、この冬――。ノロなどの胃腸ウイルスも蔓延するなか、追い打ちをかけるように、今年は新型ウイルスなども猛威をふるっています。そのため、周囲の咳払いやクシャミに、必要以上に不安を感じている人も多いことでしょう。

そこで、冬のさまざまなウイルスから身を守るために、いますぐ取り入れたい“中医学的”習慣について、『みんなの臓活』（小社刊）の著者であり、北京中医薬大学医学博士で、都内に３つの店舗を抱える美容健康サロン「BHY」代表取締役・尹生花先生に、緊急取材を敢行！

今すぐできるシンプルなケアもあるので、ぜひ、今日から習慣のひとつに加えてみてくださいね。

今すぐできる、超簡単予防！

すでに、皆さんマスクをしたり、うがいや手洗いなど、基本的な予防を心がけていることと思います。どんなウイルスを予防するにも、それはマストですから、必ず忘れないようにしましょう。そして上記以外に、尹生花先生が「ぜひ、取り入れてほしい」と話すのが、以下の簡単予防です。

☑︎部屋の設定温度を高くする！
☑︎生ものは避け、火を通したものを食べる！
☑︎温かいお茶をこまめに飲む！

「冬のウイルスから身を守るために私たちにできることは、まず、身体を温かく保つこと。家に帰ったら部屋の暖房温度をいつもより高く設定しましょう。身体を絶対に冷やさないようにすることが大切です。食べ物も、生ものではなく、できるだけ火を通したものを食べるようにしてください。また、胃や肺が常に潤っている状態をつくるために、温かいお茶をこまめに飲むほうが感染率は低く、予防に良いと言われています。」と、尹生花先生。

今日から、職場や自宅のエアコンの設定温度を、少しだけ、上げてみませんか？

免疫力を上げるには？

インフルエンザ、ノロウイルス……。どんなウイルスに感染したとしても、ポイントになるのは、やはり免疫力。尹先生は、「どんなウイルスであっても、病に克つか否かは、やはり“身体の免疫力”が大きく関わってくるんです。そして、免疫力が上がれば、各臓器（五臓）の力も強くなりますよ」と語ります。
とくに、40〜50代あたりの、仕事でのストレスが大きく、免疫力が弱っている人たちは、要注意だそう。そこで、次に大切なのが、以下のポイントです。

☑︎免疫力を上げるために、胃の力を強くする！

免疫力アップは、冬のウイルスに限らず、花粉症など、あらゆる局面で必要となる、最重要項目です。そこで、その免疫力アップのために、まず大切になるのが胃の力を強くするということ。

「東洋医学なり中医学では、まず胃の力を強くすること、胃を丈夫に守ることが、とても大事なんです。胃の力さえあれば、人間はいろいろな病気に戦う力が出てくるんですよ」と、尹生花先生。
胃（脾）を守り活かすためには、『みんなの臓活』でも、「ストレスや過労、睡眠不足など、脾に負担がかかるような生活習慣を見直すようにしましょう（p.84）」とあります。

“朝ごはん”を見くびるなかれ

そして、胃の力、つまり胃袋を強くするためには、ぜひ、以下のことを守って。

☑︎朝食は必須。できたら７時前後。遅くとも９時までに食べて！
☑︎冷たいもの、脂っこいもの、水分を摂りすぎない！

朝ごはんをしっかり食べること、胃袋にダメージを与えるような食べ物を避けることが、重要なポイントとなります。
しかし、朝ごはんについては、摂らない習慣の人も多いのではないでしょうか？　実は、中医学において、朝ごはんは睡眠と同じくらい大切なポイント。その五臓のメカニズムは『みんなの臓活』のp.36にくわしく説明されています。