「伝説の家政婦」シマさん、実は2児の母で夫はフランス人!? シマさん流“暮らし”のレシピ『ちょっとフレンチなおうち仕事』
「予約がとれない伝説の家政婦」として、さまざまなメディアでその仕事ぶりが注目される、シマさんこと、本名・タサン志麻さん。実はシマさん、2児の母で、夫は15歳年下のフランス人であるロマンさん! 意外な素顔に驚かれる人も多いかもしれませんが、日本の調理師学校を卒業後、渡仏。学校で半年、ミシュラン三ツ星(!)レストランで学び、働いたシマさんにとって、フランスは身近な国なんです。
ただ、シマさんが惹かれたのは、「おしゃれなフランス」でも「繊細なフランス料理」でもありません。それは、無理に人に合わせることのないおおらかなフランス人の生き方、そして、“焼いただけ”“煮込んだだけ”の、シンプルで肩の力が抜けるような郷土料理、でした。
フランス人の生き方に出会って「心がとても軽くなった」と語るシマさん。フランス人の夫と営むくらしは自然で、なにより「自分たちらしいもの」! 本書『ちょっとフレンチなおうち仕事』は、日々のごはん作りがラクになったり、子育ての悩みが軽減したりと、暮らしのあれこれがフッと軽くなる、シマさん流“暮らし”のレシピが満載です。
築60年の古民家で“フレンチ”な暮らし
シマさんは今、小さな男の子二人、猫、それから夫のロマンさんと、築60年の古民家で生活をしています。もともと都心のマンションに住んでいた夫婦でしたが、夫のロマンさんにとって、家は「心地よくすごすための場所」。歌ったり踊ったり、大勢でワイワイ楽しくごはんを食べる時間を大切にするために、リフォーム可能な一軒家を探しました。
もちろん築60年の古民家。畳をはがしたりふすまを取り払って壁を塗り、やることはたくさんありましたが、DIY好きな二人にとっては、それすらも楽しみ! シマさん夫婦の「新しいマンションや建売住宅よりも、古い味わいや個性に魅力を感じ」、「かっこいい」「きれい」よりも、「自分らしさ」を大切にする暮らしかたに、世の中が変わりつつある今こそ、影響を受ける人も多いのではないでしょうか? 本書には、シマさん流の家具選び、味のあるかごを使った収納方法など、今すぐ役立つ暮らしのヒントがたくさん詰まっています。
料理の決め手はシンプルな道具にあり!
プロの家政婦としての視点が冴え渡る、シマさん流の「道具選び」は必見! シマさんいわく、「あらゆる家のキッチンで料理をしてきた結果、わかったのは本当に必要な道具は少ない」ということ。たとえば、「包丁は一本あれば十分、木ベラやトングがなくても菜箸さえあればなんでもできるし、どこに何があるか探す手間も省ける」と語ります。まさに、おおらかなフランスの郷土料理が目に浮かぶようですね。
そんなシマさんならではの、万能道具(菜箸、スライサー、ざる……などなど)が、しっかり“使い方”も含めて、細かく紹介されていますので、これを機に、キッチンを見直してみてはいかがでしょう? 食卓が一気に華やぐ “器”にも必見です!
ラクをしたいときこそ、フランス料理?
先ほどもご紹介した通り、シマさんが惹かれたのは、豪華で手間のかかるフランス料理ではなく、おおらかな郷土料理でした。じつは、フランスの家庭にお邪魔すると、前菜は買ってきたサラミだったり、ラディッシュ(赤カブ)だけをポンと出されたり、プルーンをベーコンで巻いて焼いただけだったりと、まったく気負っていないんだとか。
そんなフランスのおおらかさを取り入れたシマさんのレシピは、どれもシンプルなのに美味しそう。じつは、「忙しい日こそ、フレンチ」なんです!
ここでは特別に、シマさん流のフレンチレシピを、本書から少しだけご紹介しましょう。
ラタトゥイユ
グリーンサラダ
ここでは紹介しきれませんでしたが、フランス式の子育て法、たくさんおしゃべりするフランス人に学ぶ夫婦のあり方、なにより「こうでなきゃダメ」という一つの価値観にとらわれることのないシマさん一家の暮らしには、たんなるライフスタイル本の域を出て、私たちの心に問いかけてくるヒントがたくさんあります。
ぜひ、本書『ちょっとフレンチなおうち仕事』を片手に、家族のあり方、そしてこれからの私たちの生き方について、今こそ見つめ直してみませんか?
\大好評発売中!/
『ちょっとフレンチなおうち仕事』
タサン志麻:著