インフルエンザ、新型コロナウイルス対策にも。子供の健康のために、冬に摂りたい栄養素とは?


親であれば、子供の健康や生活に、多少なりとも不安を抱えているもの。その上さらに、ぜんそくや花粉症などのアレルギー性疾患を患っている、言葉などの発達が遅い、虚弱体質で学校を休みがち……ともなれば、「私の育て方が悪かったのかしら?」と、思わず自身を責めた経験のある人もいるのでは――?
さらに、今年の冬はインフルエンザだけでなく新型コロナウイルスも心配ですよね。実は、そんな感染症対策に効果的な栄養素があるのをご存じですか?

栄養状態を改善すれば、病気は治るの!?

お子さんに関する悩みや症状の原因は、ほとんどが単なる“栄養不足”と言われると、どこか拍子抜けする人もいるかもしれません。もちろん、「栄養状態を改善すれば、病気や症状が治るということ?」と、半信半疑の人もいることでしょう……。
しかし、栄養の問題がまったくかかわっていない病気や症状というものは、ほとんどないのだそう。

書籍『医師が教える子供の食事大全』では、医師が実際に臨床の場で取り組んでいる、子供の心と体を健康に育てるための、最新の栄養学に基づく“新・食習慣”のすべてを網羅した一冊。

本書のはじめにでは、次のように述べられています。

「朝起きられない」「学校に行けない」「気持ちが落ち込む」「イライラする」……。
さまざまな悩みを抱える彼らに、毎日どのような食事やおやつを食べているのかを聞くと、ほぼ例外なく問題点が見つかります。実際に血液検査をしてみると、こんなに飽食の時代にもかかわらず、栄養障害という結果が出るのです。それは、必ずしも極端な偏食の子供とは限りません。一見、健康的な食生活に見えても、実は意外な落とし穴があることも多いのです。

つまり、なんらかの栄養の欠損がその病気や症状の主要な原因になっている場合は、必要な栄養素を十分に摂ることで、大きく改善するかもしれない、ということなんです。たとえば、アトピー性皮膚炎は抗生物質やステロイド治療に頼らなくても、丈夫な皮膚や粘膜づくりに欠かせない栄養を補うことで治療ができますし、原因のわからない頭痛やめまいは、鉄欠乏やビタミン不足の栄養欠損によるもの……。
さらに、栄養欠損は子供の心にも大きな影響をもたらします。不登校の子供や、キレやすい子供、そして、統合失調症とまで診断されていた子供に血液検査を試みた結果、なんと、ひどい貧血と低血糖状態が見られるケースも多いのだとか!

気になる症状にあわせて「栄養セラピー」をスタート!

それらの子供のあらゆる症状を改善させるのが、必要な栄養素を十分に摂る「栄養セラピー」です。正確には「分子整合栄養医学(オーソモレキュラー療法)」と呼ばれ、海外では1960年代から、精神疾患領域の治療はもとより、内科疾患やがん治療、アンチエイジングに至るまで、多彩な分野で応用されています。

今年の冬のように「風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスなどの感染症に気をつけたい!」という場合には、まず摂るべき栄養素はビタミンCとビタミンD。ビタミンCは免疫細胞である白血球を元気にしてくれます。昨今の研究では、ビタミンDはの摂取でインフルエンザの発症率に差が出たという報告もあります。

「冬になると肌の乾燥が気になる!」というお子さんには、「乾燥肌・湿疹」(本文p136)の項目が役立つことでしょう。

他にも本書では、症状別の「栄養セラピー」を五十音順で掲載するとともに、それぞれにおすすめの食材をくわしく紹介しているので、今日の夕ご飯からでも栄養セラピーをスタートすることが可能です。たとえば……。

イライラ ⇒セロトニンやGABAの材料である鰹、いわし、さんま
うつ ⇒甘い物やスナック菓子を控え、おやつにチーズや無糖ヨーグルト
落ち着きがない子 ⇒腸内環境を整える納豆、キムチなどの発酵食品
すぐ疲れる ⇒ストレスを和らげて疲労を回復するいちご、ミニトマト
ぜんそく ⇒健康な皮膚や粘膜をつくるレバーや赤身肉
SNSによる脳ストレス ⇒マグネシウムを含むアーモンドや納豆
やる気がでない ⇒たんぱく質が豊富な鰹、うなぎ、いわし

ご覧の通り、くわしく解説がついていますので、「なぜ、その食材が子供にいいのか?」といったメカニズムをしっかり理解したうえで、「栄養セラピー」を実際の食卓に取り入れていくことができるはずです。

 

ベストセラーとなった『医師も実践している子供が丈夫になる食事』に最新の栄養学を加え、大幅に加筆した待望の改訂版となる本書『医師が教える子供の食事大全』は、成長期の子供を抱えるすべてのご家庭に、タイトル通り「0歳から青年期まで」――末長く寄り添う“常備薬”のような一冊となることでしょう。

あらゆる症状別の栄養メソッドを掲載するのみならず、今日から使える「丈夫な子供を育てるおいしいレシピ」も多数公開。さあ、あきらめていたお子さんの悩みを、“食事”で改善してみませんか?

 

\12月11日(金)発売!/
医師が教える子供の食事大全

櫻本美輪子(さくらもと みわこ)
医療法人社団水青会小松川クリニック 副院長。日本内科学会 認定内科医。日本心身医学会 心身医療「内科」専門医。千葉大学医学部卒業。東京都立駒込病院にて内科研修後、東京大学医学部附属病院分院心療内科に入局。平成9年から、医療法人社団水青会小松川クリニックにて、内科・心療内科を担当。小児から高齢者まで幅広い年代を対象として、栄養療法を取り入れた医療を実践している。

定 真理子(じょう まりこ)
NPO分子整合栄養医学協会認定 分子整合栄養アドバイザー、栄養カウンセラー。36年前に栄養療法と出会い、自身の不妊症を克服し、二児に恵まれる。子供に出産時から栄養療法を施し、息子は高校生ながらプロレスラー「定アキラ」としてデビューし、27歳の今も活躍中。現在は栄養カウンセリングをはじめ、講演やセミナー、雑誌などで活躍している。『35歳からの栄養セラピー「妊娠体質」に変わる食べ方があった! 』(青春出版社刊)など、著書多数。