「ゾゾゾ」&「家賃の安い部屋」長尾さんの“素顔”とは?


いま、イチオシの芸人は「錦鯉」!

――長尾さん、テレビはよくご覧になるんですか?

長尾:見ます、見ます! バラエティ番組とか、二人とも大好きなんですよね。最近だと、まあ「M−1」ですとか……。ああいう特番はもちろん、ガキ使、もう終わってしまいましたけど「めちゃイケのあれ、面白かったよね」「あらびき団のアレも」みたいな思い出話も、よくします。

――ちなみに、いまイチオシの芸人さんは誰ですか?

長尾:それがですね、たとえば「M−1」に出ていた芸人さんでいうと、僕は錦鯉さんが大好きなんです。あとはコウテイさん、金属バットさんも好きですが、とにかく錦鯉さんには頑張ってもらいたい! ――って、それを皆口さんに話したら「まーくん(「ゾゾゾ」メンバー・内田氏)も同じこと言っていたよ」と(笑)。そんなかんじで、なぜか僕と内田さんとの共通点はちょこちょこあるんですよね……。

――閑話休題。では、このインタビューをきっかけにはじめて「家賃の安い部屋」をご覧になるという方に、長尾さんオススメの回をご紹介ください!

長尾:そうですね。強いて言えば、1周年の総集編(注:#SP「1周年の特別編」」)を観ていただくと、番組の雰囲気や空気感が伝わるかもしれません。あの回は、怖いものもたくさん紹介していますし、オープニングトーク集みたいなものもあるので、「普段、こんな感じでやっています」という、わかりやすさがあるかな……と。

――たしかに、初回に観るにはうってつけかもしれませんね! では、長尾さんがとくに好きな回はありますか?

長尾:あのですね、僕は本来薬を飲まないはずなのに、なぜか薬局の袋があるという回がありまして……(注:#14「アイン薬局で体調もだいじょうぶだぁ」)。あの回は流れが奇跡的でしたね。はじめは好きなお茶の話からはじまり、なぜか「加藤茶」に飛んで(笑)、そうしたら、なんとテーブルの下に僕が薬局からもらった薬の袋が見つかる。「なんで薬局の袋があるんだよ」と皆口さんがツッコミを入れると、薬局の名前がなんと「アイン薬局」だったという(笑)。あれ、じつは花粉症の薬だったんですけど……。あの回は、オチまでが本当にキレイにまとまりましたね。とくに皆口さんの会話の振り方が印象的で。まるで落語みたいでした。

――あれは、花粉症の薬だったんですね(笑)。ちなみに、長尾さんがいらっしゃらない「お留守番回(※#55~66までは長尾の代わりに「ゾゾゾ」メンバーがパーソナリティを務めた)」は、いかがでした?

長尾:やはり、まーくん(内田)の骸骨の回(注:#66「内田が痩せた」)は痺れました(※内田の代わりに画面上に内田のメガネをかけた骸骨が登場。「まーくん、痩せた?」「病気の可能性あるよ?」という皆口との掛け合いも秀逸な回)。あれはプライベートでの空気感が出た回といいますか、僕たち(ゾゾゾメンバー)は結構仲がいいとか言われますけど、まーくんと皆口さんは特に同級生なので、その仲の良さや悪ふざけ感がいい意味で出ていましたね。

――ちなみに、落合さんと山本さんのお留守番回はいかがでしたか?

長尾:落合さんの回は、「家賃の安い部屋」じゃなくて「ゾゾゾ」ですよね(笑)。まさに、THE落合さん! 山本さんの回も好きです。あまりお会いできないんですけど、山本さんのサイコパス具合が掘り下げられているといいますか(笑)、観ていて「こんな人なんだ」と。まさに皆口さんが、それぞれの“魅力”をうまく捉えて、的確にスポットライトを当てた結果、ですよね。

「崖の上のポニョ」が好き(笑)

――ちなみに、第5回(注:#5「大型連休は映画を観よう」)で、「好きなアニメ映画ベスト3」の第3位が『東京ゴッドファーザーズ』だと長尾さんがおっしゃって。ところが第2位と第1位が発表されず……。よろしければお教えいただけますか?

長尾:じつは、ベスト3的なことでいうと、第2位は『崖の上のポニョ』なんですよ。もちろんジブリはすべて好きなんですけど、ポニョはリアルとファンタジーのバランスが個人的にちょうどよくて。あ、『平成狸合戦ぽんぽこ』も好きです。で、第1位は『君の名は。』! これは、今のところ不動の1位かもしれません。だって、7~8回も観にいきましたからね。賛否両論あるとは思うんですけど、単純に僕はハッピーエンドでよかったな、と。

――意外というか、なんと言いますか……(笑)。では、「家賃の安い部屋」に話を戻しまして、撮影中、なにか変わった出来事ですとか、面白エピソードのような裏話的なものはありますか?

長尾:じつは、撮影には僕のパソコンを使っているんですが、撮影日なのにパソコンを仕事場(お店)に置いてきてしまったりとかして……。取りに戻って、僕の家で撮影なのに、僕がいないという(笑)。「すみません、いま向かってます」「早くして」みたいな。あとは、自宅が大通りに面しているので、救急車とか車の外の音がものすごい入っちゃうんですよ。なので、「音」待ちはよくありますね。もちろんツッコミを入れてそのまま使う場合もあるんですけど、「さあしゃべろう」というときにまた音が入って……。

――たしかに動画でもよく音が入っていますよね。ちなみに、長尾さんはホラー漫画とか映画などはご覧になるんですか?

長尾:漫画だと、御茶漬海苔先生、中山昌亮先生なんかが好きです。映画ですと『リング』『仄暗い水の底から』、海外ものでは『ヘレディタリー/継承』とかは観ていますね。痛い&グロいのは苦手かもしれないです。

――では、落合さんが世の中で一番こわいものは「蜘蛛」だそうですが、長尾さんがこの世で一番怖いものって、なんでしょう?

長尾:もちろんお化け屋敷なんかも怖いですけどね。一番は人ですよね。たとえば……先輩とか?

――先輩ですか!?

長尾:あとは……警察(笑)。いや、別に悪いことはしていませんよ。あとは……兄貴かな? 僕は兄が二人いて、一番上が13歳上で、2番目が11歳上なんですよ。だから、もちろん馬鹿話もするしふざけあったりもするんですが、一番怒られて怖いのは兄貴なんです。小さいときによく怒られたんで、今でもちょっと緊張しますね。「ちょっと話があるんだけど」なんて言われたら……(笑)。

はじめて撮れた「心霊写真」!?

――そういえば、長尾さんがぼやけて見える心霊写真のようなものがあるとか?

長尾:皆口さんと青森の恐山に行ったことがありまして……。恐山って地面に敷かれてる砂を持って帰っちゃいけないらしくて。もちろん普通に観光をしたんですが「でも、知らずに靴に砂利とか入って、それで家に帰っちゃったらどうなるんだろう」的なふざけた話もしたんですね。

――確かに、なにか起こりそうな……。

長尾:その日、帰ってから部屋のなかで撮った写真なんですが、僕の腕が消えている……というか手先に向かって薄くなって写っていたんです。ブレた感じではなくて、すーーっと消えていく感じです。皆口さんが撮った写真なんですが、僕のはじめての心霊写真かもしれません。タイミング的に恐山に行った帰りですし、ちょうどお盆だったので、やっぱりひっかかりますよね……。


 ▲問題の写真は……コチラ

――最後に、「家賃の安い部屋」今後の展望と、視聴者のみなさんへのメッセージをお願いします! 

長尾:もう、皆口さんについていくだけです。好きに調理していただくために「材料は提供します」という感じでしょうか。仮にマンネリになったとしても、皆口さんは飽きさせないように方向転換するでしょうし。もう、仰せのままに……(笑)。
視聴者の方には、ぜひ気軽に観ていただきたいです。なかには「毎週金曜のお楽しみ」とおっしゃってくださる方もいるんですが、それってスゴいことですよね。「サザエさん」じゃないですけど、みなさんの生活の一つのポイントに組み込んでもらえているのであれば、本当に光栄に思います。

貴重な、長尾さんの単独インタビュー、いかがでしたか? その意外な“素顔”に、思わず顔がニヤけたファンも多いかも――? “ポニョ”好きで“兄貴”が怖い長尾さんの独特なトークを楽しみつつ、恐怖の心霊写真&映像に“ゾゾゾ”……。
今、もっとも注目されているYouTubeチャンネル「家賃の安い部屋」から、今後も目が離せません!

◆家賃の安い部屋とは
ホラーエンタテインメント番組「ゾゾゾ」のサブチャンネル。メインパーソナリティ長尾とディレクター皆口のトークを交えつつ、番組に寄せられた投稿写真・映像などを紹介する、気軽に観れるフラットで少しアンダーグラウンドなホラーエンタテインメント番組である。日本全国から絶えず投稿があり、今もっとも注目されている心霊写真番組だ。2019年3月より、YouTubeに動画の配信を開始。チャンネル登録者数20万人超、総再生回数2400万回超(2021年1月時点)。

※本記事は、WANI BOOKS NewsCrunch <https://wanibooks-newscrunch.com/>「ゾゾゾ」&「家賃の安い部屋」長尾氏の意外な“素顔”に迫る!(2021.2.19)を、加筆編集したものです。


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