異色の経歴を持つ料理家「おとな料理制作室」の美窪さんにインタビュー


もっとも反響の大きかったレシピは……!?

――「はじめに」では、日本料理店の親方による「まかない」のエピソードが書かれていますが、もっとも印象的だった「まかない」は、どのような料理でしたか?

美窪:やはり毎日出る魚のアラを使った料理でしょうか。それまで魚といえば、刺身か焼魚かフライくらいしか知らなかったので、親方が作ってくれる多彩なメニューに驚きました。本でも紹介している『魚の醤油煮』は、今も好きで、おいしそうなアラを見つけるとよく作ります。


(写真:おとな料理制作室

――では、読者が実際に料理をつくるなら「ぜひ、この一品から!」というおすすめのレシピがあれば、お教えください。

美窪:これまで公開してきたレシピで反響が大きかったのは、「砂肝のコンフィ」と「漬けマグロのガーリックステーキ」です。どちらも材料・味付け共にシンプルで、その代わり、低温でゆっくり加熱したり、下味をつけて寝かせたりする『時間』がおいしくしてくれる料理です。ぜひ一度お試しいただけたら嬉しく思います。



(写真:おとな料理制作室

――最後に、『おとな料理制作室へようこそ』の読者に向けて、あらためて美窪さんからメッセージをお願いします!

美窪:長い間料理を仕事にしてきて、本という形でその経験を多くの方に知っていただける機会に恵まれ、感慨深いです。この1冊が、みなさまにとって「自分のおいしさ」を見つけるきっかけになれたら、とても幸せです。これからも料理家として「おいしい」発信を続けていきますので、よろしくお願いいたします。

 

『おとな料理制作室へようこそ』では、お話のなかに出てきた“まずはこの一品から”の「砂肝のコンフィ」「漬けマグロのガーリックステーキ」をはじめ、美窪さんご自身が家で繰り返し作るという、簡単で大満足の63品をドドンと掲載! 
丁寧に練り上げられたレシピで作ったなら、いつもの一皿も「自分へのごちそう」に早変わり――。
そんな“ごちそう”と味わい豊かな“エッセイ”の美味しいセットで、この秋、お腹も心も満たしてみませんか?

おとな料理制作室へようこそ
著:美窪たえ

美窪たえ Mikubo Tae

料理する人、食べる人。J.S.A.認定ソムリエ、SAKE DIPLOMA。OLからバーテンダー、日本料理人、フレンチコックを経て、料理家・フードプロデューサーとして活動中。その経験から家庭料理や自炊に生かせるレシピやアイデア、料理への思いなど綴ったnote「おとな料理制作室」が好評。同名のYouTubeチャンネルにも料理動画を投稿している。
note https://note.com/otonaryouri/


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