『#脱出おひとり島』をみて「クソデカ主語」問題について考える

『#脱出おひとり島』をみて「クソデカ主語」問題について考える


ゆとりフリーターの「ぬるい哲学」みんな違って、みんな草


「みんな違って、みんないい」の精神で育てられ、
経験至上主義な大人、自由すぎる価値観を持った年下、
年が近いはずなのに分かり合えない同年代に囲まれても
「ふっ(笑)」とあしらうだけのぬるい地獄に浸ってます。

そんな環境でも日々を生き抜くため模索中の
「ゆとりフリーター」が綴る、ぬるい哲学と
想像以上にしんどい!人間図鑑


 

どうも、三度の飯より恋バナ大好きゆとりフリーターです。
先日、Netflixで配信されている韓国の恋愛リアリティーショー番組『脱出おひとり島』を寝食忘れて一気に観てしまいました。

この番組は「とある独身の男女が8日間“地獄島”という無人島で過ごし、カップルになれば“天国島”という超高級なホテルで過ごすことができる」というシステムで、サバイバル要素もあるのが特徴なのですが、私の思う『脱出おひとり島』の一番面白いところは、「“天国島”に行ったカップル同士のみが年齢や職業などを明かすことができる」というルールがあるところです。

視聴者も、出演者が天国島に行かないと知ることができないため、私も地獄島での立ち振る舞いを観て「この人は顔が整っているからきっとモデルか何かに違いない……」などと予測するのですが、いざ天国島で年齢・職業を明かされた時に、「いや社長です。」と大外れしました。
すると、ピシャーンと雷に打たれたかのように「たしかに! そういわれたらオフィスワークバリバリやってそう!!!」と印象が変化したのです。(これを心理学ではハロー効果というらしい。)

この時、私は自分に恐ろしさを感じました。
男女の好き・好きじゃないの、すったもんだを楽しもうとしていたのにそれどころではない。

だってこれ、よく考えたら怖くないですか?

年齢・職業という肩書一つでここまで印象を変えてしまう(変わってしまう)ということは、「この人ってこうなんだろうな」という偏見を持った分類わけ、つまり他人へのカテゴライズを無意識で行っているということになるのでは……と。

純粋にショーを楽しむだけだったはずが、私の中で「もしかして私って、今までも無意識に偏見を持っていたことがあるんじゃないか? いやでもそれって誰にでもあることだし、悪いことなのか?」と思考のループに陥ってしまったのです。いわば、宇宙猫状態です。

はい! というわけで今回は「無意識にやってしまうカテゴライズについて」についてぬるく哲学をしていきます。

 

「クソデカ主語」でカテゴライズしてませんか?

まず、皆さんは誰かをカテゴライズすることについてどう思っていますか?
「あいつ○○なとこあるよな」「○○なやつってこういうことするよな」と言い方や態度も含めてではあるが、おおむねカテゴライズは悪口として使われることが多い印象がある。
「クソデカ主語」というネットスラングも登場し、他人をカテゴライズすることに嫌悪感をいだく人も少なくない。

かくいう私も、「ゆとりフリーター」と名乗りはじめてから「ゆとりさん、と呼んだら失礼ですかね……」と聞かれたことがある。
本人としてはただの名前でしかないのだが、「ゆとり世代」へのネガティブなイメージを持っているからか、「ゆとり」に「さん付け」は失礼だろうか……と気を配ってくれたのだと思う。
このように気にする人もいれば、私のようにただの名前だからと思う人もおり、嫌悪感を抱く度合いは人それぞれだ。

そして面白いことに、「クソデカ主語」は自分がされたときは嫌悪感を抱くにも関わらず、自分自身で日常的に使っていることも多いと感じる。
この二面性はなぜ起るのか? 実際に私が他人にカテゴライズされたとき・したときのエピソードを例にあげたいと思う。

 

「あなたって○○だよね?」のアキネーター風決め打ち質問

実際に私の日常でおきた「カテゴライズ被害」から話していこう。

万年文化部だった私だが、初対面の人に唐突に「ソフト部だった?」と言われたことがある。
私の髪が短いからそう思ったのか、もしくは挙動からそう感じたのかは全く分からないが、私がソフト部であることを前提に質問されている言い方に違和感を覚えた。

これは特に初対面など、相手と関係性がまだ出来上がっていないときによくあった。
それ以外にも「原宿系だよね?」(←今でも意味がよく分からない)「たまご料理好きそうですよね?」(←どういう偏見?)などこちらには理解しがたい回路で決め打ち質問をされたこともある。

何部だったんですか? どんな料理が好きですか? ではなく返答をYesNo形式にしているのは、もはやこの人はアキネーターの中の人ではないか? とさえ感じてしまう。

私の場合、特段不快とまではいかないが、クイズの答え合わせに付き合わされているかのような気持ちになるのがモヤモヤする理由なのではないかと思っている。ただ、私自身の中にも「短い髪=ソフト部」というカテゴライズが存在していることにお気づきになっただろうか……。私はこの考察をしている最中にはっと気づき、戦慄した。

 

自分も使ってた「○○ってことはこうなの?」という偏見

同じように、実際に私がしていた「カテゴライズ加害」を思い出してみた。

それはバイト先の学生アルバイトの子と家族構成の話になったときだ。
相手が三兄弟であると知った私は何の気なしに「三兄弟ってことはやっぱり真ん中の子は変わり者なの?」と聞いていた。

「あ~たしかに、いや、どうなんでしょうね~」程度の返答でサラサラ~と会話は流れていき、相手は特に問題視していなかったのだが、今振り返ってみるとこのフレーズは、聞く人が聞けばクソデカ主語であり、決め打ち質問である。

しかし、そのときの心境を思い返すと、本気でこの疑問を解明したいというよりは、学生バイトの子と会話が途切れないように思い付いた話題を振っていただけだった。


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Written by yutori_freeter
ゆとりフリーター

1995年生まれの高卒フリーター、音声配信者。21歳の頃、実家の押し入れから音声配信活動を開始。
配信中の番組『ゆとりは笑ってバズりたい』ではバズるにはどうしたら良いか試行錯誤している。現在の番組フォロワー数は3万人。
JAPAN PODCAST AWARDS 2020 ベストパーソナリティ賞ノミネート。
Radiotalk番組『ゆとりは笑ってバズりたい』:https://radiotalk.jp/program/1877
Twitter:@yutori_radio_ 
Instagram:@yutori_radio_

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