楽しいと時間が溶ける……ってコト!? 気づいたら明け方までイカのゲームしていた27歳フリーターの話

楽しいと時間が溶ける……ってコト!? 気づいたら明け方までイカのゲームしていた27歳フリーターの話


ゆとりフリーターの「ぬるい哲学」みんな違って、みんな草


「みんな違って、みんないい」の精神で育てられ、
経験至上主義な大人、自由すぎる価値観を持った年下、
年が近いはずなのに分かり合えない同年代に囲まれても
「ふっ(笑)」とあしらうだけのぬるい地獄に浸ってます。

そんな環境でも日々を生き抜くため模索中の
「ゆとりフリーター」が綴る、ぬるい哲学と
想像以上にしんどい!人間図鑑


どうもゆとりフリーターです。
皆さんは、時間を溶かしたことはありますか?

私は今、めっきり溶かしてます。はい、あの新作のイカのゲームにすべて溶かされています。
一度ゲーム画面を付けたら最後、次に時計を見るころには「時間、溶けてるぅ~!」と、もはや口に出てしまっています。

“時間が溶ける“ この感覚はなんとも言い難いものです。
気が付けば日が暮れていた・夜が明けていたなんてこともあり、その没頭ぶりに嬉しいような、ドン引いてしまうような、もっと他にもやらなきゃいけないことがあったような……複雑な感情がそこにはあります。
私は時間を溶かして熱中したい一方で、時間を溶かしたくない(無駄にしたくない)と感じているのです。どうして、嬉しいと虚しいが共存するのでしょうか?

はい! というわけで今回はこの相反する不思議な気持ち「なぜ楽しいことは時間が溶けるように感じるのか」についてぬるく哲学していきます。

 

時間が溶けるインク塗りバトル

まずは、実際に時間が溶けていると感じた体験について、どのような心理だったのか思い返しながら書いていきたいと思う。

私が最近、時間が溶けると感じた例のイカのゲーム。
思うにこのゲームは、対戦する相手の装備とのじゃんけん要素がある。

3キル(3人倒した、の意)気持ちいい~~
うわ、ローラー(武器の種類)そこにいたんか~い! くっそ次はあのローラー倒す
うわぁ相打ちか~~
次はこのブキ使って対策しよう
うわぁ相手のブキそっちか~~~

しかし何の武器を使うかのじゃんけんだけではない。
例えじゃんけんで勝っていてもやっぱり「上手な人にはスキルで完封されてしまう」という事実が私にストレスと向上心を与える。
そして、かつて10代のころ持っていた(であろう)透き通った眼で

「私、もっと上手になりたい!!」

と思うのだ。
そこからは試行錯誤のゲームプレイ。

 次はこうしたら良いんじゃないか?
よっしゃイケるぞ!楽しい!
って思ったら負けた!なんで?!

「勝てるまでやりたい」の繰り返し……
そんなことをしているともう時間は深夜1時に。

タイムワープした?と思うくらい、時間の感覚は無く、
あるのは、(明日の仕事が朝早いと分かっていながらも)没頭してしてしまった自分に対する「あーあ」感。

「時間溶かしちゃったなぁ…」と少し喪失感を味わいながらも、それでもやりたいんだから仕方ないじゃないかと開き直り、一日が24時間よりもっとあれば良いのにと理不尽に強く願う始末。

なぜ、楽しいことをしているときに時間の感覚が無くなるのでしょうか?

 

時間は本当に溶けている? 日常に溶け込む”フロー状態”

そこで私はとある記事にたどり着いた。

SBクリエイティブOnline『なぜ人はゲームにハマるのか【後編】フロー理論』(2014/6/9投稿記事)より
https://online.sbcr.jp/2014/06/003741.html

まだゲームの話が続くのかよと思われた方もいるかもしれないが、ここからはゲームに限らず言えることなのでもうしばらくお付き合いいただきたい。

記事によると、没入感を感じているときの状況を心理学では「フロー」と呼ぶらしい。
似たような言葉で、スポーツ選手が“ゾーン“に入るというのを聞いたことがないだろうか?
どちらも集中力が高いという意味では同じだが、その中でもゾーンは一時的な極限集中状態を指し、フローは没頭している状態を指す。
プロのスポーツ選手でさえもたどり着くのが難しいゾーンという境地に比べ、フローは日常的に起きているそう。

たしかに、友達との通話は気付いたら2時間経ってるし、
掃除もやり始める前の腰が重いだけで、始めたらあっという間に時間経ってたりする!

さらに“フロー体験”の奥地へ進むため、私はwikipediaに乗り込んだ。
すると、今回のナゾであった「時間が溶ける」ことについても明らかになった。
フローの構成要素の一つに時間感覚のゆがみ―時間への我々の主体的な変更(wikipediaより)があるということだ。

つまり、時間が溶けているのは我々が没頭しているからであって、
我々が没頭していると時間は溶けるのだ!(ん?)

“なんとなく”で感じていたことが、こうして心理学の分野でしっかり提唱されていると、ますます自信が持てる。

時間はやはり溶けているのだ!

 

楽しさが溶けた後の虚しさ

時間が溶ける原理をなんとなく理解したところで、先ほど紹介した記事に、もう一つ気になる記述があった。
それは、「フロー体験を得るための条件は、スキルと難易度のバランスが取れていること」。

行動の難易度に対して、自分のスキルが足りていないと不安を感じ、
その逆で難易度が低すぎると退屈したり別の不安(こんなことをしていても良いのだろうか…など)を抱いたりするという。

仕事で慣れないクレーム対応をした際、緊張でお腹を痛めながら掛けた電話のコール音は永遠に感じたし、単純な繰り返し作業をするアルバイトは、このままずっと終わらないのではないかとより長く働いたように感じる。
私にとって、クレーム対応は難易度が高い行動で、スキルが足りていないと思うから不安が起こり、単純作業は難易度が低く、退屈に感じるのだろう。

この理論から、「時間が溶けてつらい」と感じる場合、ゲームをする行為そのもの対して、難易度が低いと感じているのではないか……と考えてみた。

この難易度というのはゲームの内容のことではなく、「ゲームをすること自体」の難易度(ハードル)のことだ。
スマホ上で出来るゲームなど、手軽で楽しめるものほどそういう意味での難易度は低い。
ほかにもYouTubeやTikTok動画をスワイプし続け時間を溶かしたときも同様に「あぁもうこんな時間か……」と少し寂れた気持ちになっていた気もする。

だが、ゲームに限らず、虚しさがあるということは自分のスキルが高いという自信があることの裏返しとも考えられる。
時間を溶かしてしまい虚しいということは、自分のスキルに合わせて難易度を上げるタイミングが来ているのだ!

……なんだか、転職のタイミングについて力説している気分になってきたが、でもたしかにそうかもしれない。虚しいという感情を持った時、自分にはまだやれることがあると思っているということなのだ。

あのイカのゲームも、「ただ相手の敵を倒す、勝つこと」しか考えていなかったが、自身のウデマエランクS帯を目指す、などを目標にすればまた変わってくるかもしれない。

そうか! じゃあまた今夜もゲームだ!

以上、ゆとりフリーターでした!

文・イラスト/ ゆとりフリーター


Written by ゆとりフリーター
ゆとりフリーター

1995年生まれの高卒フリーター、音声配信者。21歳の頃、実家の押し入れから音声配信活動を開始。
配信中の番組『ゆとりは笑ってバズりたい』ではバズるにはどうしたら良いか試行錯誤している。現在の番組フォロワー数は3万人。
JAPAN PODCAST AWARDS 2020 ベストパーソナリティ賞ノミネート。
Radiotalk番組『ゆとりは笑ってバズりたい』:https://radiotalk.jp/program/1877
Twitter:@yutori_radio_ 
Instagram:@yutori_radio_

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