【発酵食で腸活】日々の食事で体調とメンタルを整える

【発酵食で腸活】日々の食事で体調とメンタルを整える



植物療法士の南上夕佳さんに、女性が取り組むべき「からだづくり」について語っていただく連載。
20代で若年性更年期障害と診断された南上さんが、
病気を克服し、30代で妊娠・出産・子育てを経験するまでに行っていたこと。

第24回は、季節の変わり目に体調とメンタル両方を整える簡単な方法について。


2月は立春を過ぎ、二十四節気でいう雨水(今年は2月19日)を迎えると、いよいよ春の足音がしてくるようになりますね。
暦上では春が近づいているけれど、まだまだ寒く体調を崩しやすい時期でもあります。

そこで今回は、日々の食事で体調とメンタルを整える簡単な方法をお伝えしたいと思います。

風邪をひかないように免疫力を上げたり、元気やヤル気を出すためにはある一つの内蔵のケアが重要なのですが、それはどこだと思いますか?

ズバリ、腸です。

腸には免疫細胞の70%が存在しており腸内環境を整えるだけで免疫力がぐっと高まると言われています。また、ハッピーホルモンとも呼ばれる「セロトニン」という神経伝達物質は脳や腸内から作られるのですが、そのほとんどが腸内に存在しています。
イライラしやすい人や、便秘やおならが臭いなど思い当たる人は、食生活から腸を整えてみましょう!


(イメージ/写真AC)

日本人の腸活には発酵食品がピッタリ。例えば納豆や漬物、昔ながらの製法の味噌、醤油、そして、甘酒などなど。古くから親しんできた発酵食品なら食事に取り入れるのは簡単ですよね。

発酵食品には腸内の善玉菌を増やす働きのある麹菌や乳酸菌が含まれているので、腸内の菌のバランスがよい常態になります。
私も毎年1月にはお味噌を手作りしています。手にある常在菌を活かして丁寧に混ぜ、こねて作るお味噌はなんとも滋味深くほっとします。味噌はタンパク質のほか、必須アミノ酸やビタミンミネラル、食物繊維も含まれる優秀な発酵食品です。毎日のお味噌汁を習慣にすれば、それだけで腸を整えることにつながります。


(イメージ/写真AC)

ハーブでいうと、ダンデライオンというたんぽぽがおすすめ。特に根にはイヌリンという水溶性食物繊維が含まれています。腸内細菌の栄養源として働き、腸内環境を改善します。
ダンデライオンコーヒー(ダンデライオンの根をローストしたノンカフェインのコーヒーに似せたもの)というのもありデトックス効果があります。

特に今の季節から春に向けては、体の中の大掃除が適していますので、集中的にハーブティーを飲むのがおすすめです。腸を整えて体をすっきりさせ、からだもこころも元気に過ごしたいものですね。

*次回は3月20日更新予定です。

バナーイラスト/いいだあやか
>>https://ayaillustration.amebaownd.com


Written by 南上夕佳(なんじょう・ゆか)
南上夕佳

植物療法士、ルボア フィトテラピースクール副代表。

ホルモンバランスを崩したことをきっかけに植物療法専門校「ルボア フィトテラピースクール」にてAMPP(フランス植物療法普及医学協会)認定資格を取得。
日本における植物療法の第一人者 森田敦子に師事し、森田と共に啓蒙活動を行いながら、自身の体験を活かし女性のライフステージに合わせた健やかな美しさと幸せをテーマに、数々のセミナーやカウンセリングを行う。確かな知識と、実際の経験に基づいた説得力のある講義は、明解でわかりやすいと定評がある。著者に「自然ぐすり生活 」(小社刊 )。

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