【INTERVIEW】日本でも華流ファンから注目を集める俳優、フィガロ・ツェンが4月期のドラマ『全ラ飯』にレギュラー出演決定!
撮影/浦田大作 スタイリスト/momo ヘアメイク/佐伯憂香 文/高本亜紀
『イタズラなKissⅡ』 『悲しみより、もっと悲しい物語 』などの台湾ドラマに出演し、日本でも華流ファンから注目を集める俳優、フィガロ・ツェンが4月期のドラマ『全ラ飯』にレギュラー出演する。日本での活動を中断せざるを得なかったコロナ禍を経て、挑戦する作品についての思いを訊いた。
——ドラマ『全ラ飯』への出演が決まった際の率直な感想を聞かせて下さい。
「とても嬉しくて興奮しています。コロナ禍以前にも日本の作品には何本か出させて頂いていたのですが、レギュラー出演は今作が初めてです。小さいころから日本のドラマをよく見ていて、出演することが夢だったので、叶った今回は存分に力を発揮出来ればと思いながら撮影に臨んでいます」
——小さいころに触れていた日本のドラマ作品は、例えばどういったものだったのですか。
「最初に見たドラマとして憶えているのは、小泉今日子さんが出演されているピアノがテーマになったドラマ……かなり前のものですね」
——『少女に何が起ったか』ですね。
「そのドラマが印象に残っています。田舎の町で育った私からすると日本のドラマはとても遠い遠い存在で、関係性を持つことは不可能だと思っていました。ですが、大人になってからも日本のドラマに出る夢を忘れずに努力してきたので、今回のような機会を頂けた嬉しさと同時に不思議な気持ちにもなっています。大人になって夢が叶ったなんて、子供のころの私は信じられないでしょうね。これまでに自分なりの挫折や楽しいこと、悲しいこと……色んなことがあってここまで来ることが出来ましたが、その時々の自分に諦めちゃダメだよ。頑張れば夢は実現出来るからねって伝えたいですね」
——台本は全て日本語で書かれていますが、どうやって読まれているのですか?
「辞書で調べながら全て読みました。日本語を8年勉強しているので文脈はわかります。けれど、台本には専門用語や普段の生活からかけ離れた言葉、知らない言葉などがあるので、自分のセリフはもちろん、会話する相手のセリフ、自分の出てこないシーンも勉強の機会だと思いながら意味を調べて、中国語で日本語の意味を書きながら読んで。また、発音やアクセントがどこに付くのかも調べながら台本に書き込んで読み込みました。(クランクインの)2カ月前くらい前に台本を頂いてから、朝起きるとまず台本を読んでいたのですが、お腹が空いたなと気づいた時にはだいたい22~23時になっていたので1日16時間くらい読んでいたこともあったと思います。ほかにも散歩をする時は日本語のPodcastを聴いたり、ご飯を食べる時はテレビで日本のニュースを見たりして、日本語漬けの生活をしていました」
※本記事は『+act.(プラスアクト)2023年5月号』(ワニブックス:刊)より、一部を抜粋編集したものです。続きは誌面をお楽しみ下さい。
- プロフィール
フィガロ・ツェン
1981年11月18日生まれ。台湾・高雄生まれ。2002年、台湾アイドル「F4」の弟分ユニット「コミックボーイズ」の一員としてデビュー後、05年に俳優へ転身。07年に出演した台湾ドラマ『イタズラなKissⅡ』は日本でも放送されて話題を呼ぶ。日本での出演作はドラマ『サウナーマン~汗か涙かわからない~』『孤独のグルメ Season8』『時効警察はじめました』『東京ラブストーリー』、ショートムービー『What is REAL?』。
- 作品紹介
『全ラ飯』
演出/かとうみさと 加藤綾佳 川崎僚
出演/近藤頌利 ゆうたろう 片山友希 岡宏明 フィガロ・ツェン 山中聡 ジュディ・オング
金融庁で働く一条颯太(近藤頌利)には人には言えない秘密があった。それは「ひとり全裸になり、解放感に浸りながら食事をする」というストレス解消方法。しかしそんなストレス解消方法を、青果店で働く三木真尋(ゆうたろう)に知られてしまい…。
4月13日より、毎週木曜深夜0:25~カンテレ(関西地区)にて放送 ※初回は深夜0時40分~
https://www.ktv.jp/zenrameshi/
衣裳協力:デニム、インナー(suzuki takayuki)、ジャケット(スタイリスト私物)
プラスアクト5月号 4月12日発売!表紙巻頭は坂口健太郎さん。
書店、各ネット書店でご予約出来ます。