ふたごと飛行機 【前編】

ふたごと飛行機 【前編】


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舞台や雑誌などエンタメ業に携わる
YURIさんが、双子の子育てを
あったかくもちょっとコミカルに綴ります。
子育て1年生さんにも役立つ実用もお伝えします。

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こんにちわ。 

ふたごができて、避けてきたもの1位。

それは、公共交通機関。

うちは、幸いマイカーがあったので、とりあえずどこに行くにも車。

行った先の駐車場代を考えると泣けますが、ふたご連れ移動にはそれ以上の手間と労力がかかるので、もう必要経費と割り切り、電車、バス、新幹線などは、合わせても、今まで両手で余る程度しか乗ったことがありません。

そんな中、この夏休み、大切な友人の法事に家族で出席するため、ついに公共交通機関最大の大物、飛行機に乗る機会が到来しました。

子連れ飛行機といえば、世間で散々物議を醸している問題の1つ。

まさにそんなの、飛んで火にいる夏のふたご。

自分も約3年半ぶりの飛行機のため、イメージが乏しく、ネガティブ情報にとらわれまくり、どうしたって、密室の機内で騒ぐふたごを前に周囲の冷たい視線につるし上げられる図しか想像できません。

と、いっても行き先は国内・福岡。
約2時間弱のフライト。

海外に子連れでバンバン行っているご家族がたくさんいる中、ビビりすぎなのは否めませんが、朝のフライトのため、絶対寝てはくれないだろうという時間帯に加え、魔の2歳児×男児×ふたごという三重苦。

まったく、なにが些細な原因となって大騒ぎしだすかわからないナッツリターンさながらの恐怖。

とりあえず、周りにリサーチしまくり、JALの〝クラスJ〟というシートが、プラス1000円でちょっと広い座席ということに加え、赤ちゃん(3歳未満)連れの優先座席があるということで、即決で予約。

ちなみに、この座席はとにかく人気らしく、数カ月前でもすでに優先席は埋まっていて、ただのJクラスシート、しかも連席は確保できなかったのですが、こちらは当日早めにチェックインして、JALのスマイルサポートカウンターでふたご連れを涙ながらに訴えると、(※涙ながらに訴える必要はありません)、繁忙期じゃなかったのもあってか、笑顔で、連席&一番前の席に変えてもらえました。

そして、飛行機に乗る際に、ちょっと気がかりだったことは、次男おうちゃんの喘息。

気圧の変化で喘息を起こしやすいという噂もあったので、行きつけの小児科の先生に相談してみると、飛行機に乗ったからといって発作を起こしやすくなるわけじゃないとのことで、「今風邪を引いていてゼイゼイしてる状態というなら別だけど、そうじゃないなら大丈夫ですよ~」と言われちょっと安心。

「でも、もし心配なら一応、吸入器が使えるか確認してみたら?」と言われたので、JALに電話して確認すると、「電源は貸出し出来ないので、使うなら電池式の吸入器ということになりますが、吸入は一応医療行為に入るので、機内で使うなら医師の診断書が必要です」とのこと。

しかも診断書は手続き上、搭乗3~4日前には提出してないとダメとのこと。

はい、出発明後日だし、万が一のことだし、診断書はりーむ―。

と、いうことで、ダメ元でも、万が一発作が起きたときには、降りたらすぐに吸入してあげられると思い、電池式の吸入器を急遽amazonのお急ぎ便で購入。

そして、

  • 子供は耳抜きができないので、離陸のときにジュースを飲ませると耳が痛くならない
  • お気に入りのおもちゃ、新しいおもちゃを両方用意する
  • 体温調節のために羽織りものを用意する
  • オフラインでも見れる子供向け動画を用意しておく etc.etc…

収集した情報のまま、すべて用意し、準備万端。
どっからでもかかってこい! 

そして、迎えた当日。

予想外の状況と、神アイテム出現、となるのですが、そちらは次回の後編で~

クラスJシートに乗り込むふたご。ナマイキ風情。

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関係ありませんが、最近行った品川アクアパークにて。
ニモとドリーを見つけ大興奮。
ファインディング・ニモ認識以前と以後では水族館の食いつきが180度違います。

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Banner design&Illustration:CHALK BOY
http://chalkboy.me/

 

 


Written by YURI

YURI(ゆり)/ライター・舞台演出家
学生時代からストリートダンスをはじめ、ダンサーとして活動。ケガにより現役引退後、ダンサーとしての経験を活かし、演出・制作など、数多くのダンス公演に関わる。2005年からダンス舞台の演出家として活動。ダンス舞台のプロデュースなども手掛ける傍ら、ダンス専門誌の編集・ライターをはじめ、さまざまな分野の、書籍、web、などのライターとして活動中。
2014年3月。アラフォー真っ只中、二卵性の男子ツインズを36週で出産。

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