ふたごとお掃除

ふたごとお掃除


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舞台や雑誌などエンタメ業に携わる
YURIさんが、双子の子育てを
あったかくもちょっとコミカルに綴ります。
子育て1年生さんにも役立つ実用もお伝えします。

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こんにちわ。 

うちのふたご、物心ついたときから、2人して異様に好きなものがあります。

それは “掃除”。

本当に赤ちゃんの頃から、掃除機やクイックルワイパーにやたら反応を示し、後を追い、気づいたときにはそれらは恰好のおもちゃになっていました。

最近、車やバイク好きという素敵な趣味ができたのにも関わらず、掃除好きはいまだブレず、掃除機なんてかけた日には、「ハルチャンモー!!」「オウチャンモー!!」とギャン泣きの奪い合いが始まってしまうので、2人のいる前では掃除機はかけられません。

クイックルワイパーも、コロコロも同様です。

たいていの赤ちゃんが掃除機が好きというのはわりと定説のようですが、うちの場合、掃除機だけじゃなく、掃除用品全般が好きで、“掃除”という行為に魅了されているようです。

私が自分用に買ったデスク用のミニほうきとチリトリのセットも、毎日「カチテ!カチテ!」とケンカ勃発。
すぐに同じものを2個購入するという始末。

彼らのおもちゃ用に買ってあげた小さいクイックルワイパーとコロコロも、使用過多ですぐ壊れ、どちらも現在2代目が稼働中です。

と、いっても、もちろんちゃんと掃除ができるはずはなく、掃除してる風なので家はきれいにはならず、むしろ食べこぼしの床などを私より迅速にティッシュを持ってきて、「オソウジ!オソウジ!」と床にグチャグチャと食べ物を塗りたくり、結果、さらに汚れるという状況。

でも、ひとたび掃除道具を握ると、寝食を忘れ、黙々とひたすら2人で掃除(風)しています。

保育園に行くときも、毎日好きなおもちゃを握って登園するのですが、度々ホウキやチリトリを持っていこうとするので、さすがに止めます。

なぜそんなに好きなのか・・・。

以前、保育園で、保育参観(園での様子を親が変装して観察できるという行事)に参加したとき、用務員さんが廊下で掃除機をかけ始めた途端、うちの子2人はおもちゃを放り出し、ダッーと扉のほうへ駆け寄り、なんとか掃除機を見ようと必死。

何人かの園児も駆け寄っていましたが、すぐ飽きておもちゃで遊び始めているのに、うちのふたごは、ずっと目を輝かせ掃除機を目で追いかけていました。

なんでそんなに好きなのか・・・。
すでに“お掃除愛”といっても過言じゃありません。

そして、それに関連してるのかなんなのか、
“ゴミ” も異常に好き。

床に落ちている、小さなゴミを見つけては、
「ママーッ!ママーッ!ゴミ!!ゴミ!!」
と、興奮して教えてくれます。

あれは彼らが1歳半頃。

描いたものが消えるということを面白がるかなと、「ほら、みててごらん。消えるよ~」と消しゴムの実演をしたところ、「アッ!ゴミッ!!ゴミ~ッ!!」と、“描いたものが消える”という妙より、“消しカスが出る”という事のほうに興味深々でした。

そして先日。

体調を崩したおうちゃんを保育園に迎えに行ったとき、発熱して元気がないおうちゃんを抱っこしてくれていた看護士さんと連絡事項を話していると、突然おうちゃんが看護師さんの服を掴み、
「ママッ!ゴミーーーーッ!!」
と、看護士さんの服についた小さなゴミを、満面の笑顔で私に見せてくれました。

え。今?

さて、このブームに終息はやってくるのでしょうか・・・。

そんな我が家のお掃除BOYSは、今日もほうきとチリトリを片手にせっせとお掃除をしています。

1歳半頃。1代目マイクイックルワイパー。

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最近のはるちゃん。
床に落ちていた干からびた納豆を嬉しそうにチリトリに入れるの図。

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お外でもお掃除。
荒野の掃除マン、おうちゃん。

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Banner design&Illustration:CHALK BOY
http://chalkboy.me/


Written by YURI

YURI(ゆり)/ライター・舞台演出家
学生時代からストリートダンスをはじめ、ダンサーとして活動。ケガにより現役引退後、ダンサーとしての経験を活かし、演出・制作など、数多くのダンス公演に関わる。2005年からダンス舞台の演出家として活動。ダンス舞台のプロデュースなども手掛ける傍ら、ダンス専門誌の編集・ライターをはじめ、さまざまな分野の、書籍、web、などのライターとして活動中。
2014年3月。アラフォー真っ只中、二卵性の男子ツインズを36週で出産。

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