【3月の開運カレンダー公開!】大人気漢方家・櫻井大典先生が教える、春の養生と花粉症対策におすすめの食材
暖かい日が増え、本格的な「春」の到来が感じられる、3月。“季節の養生”と言われるほど季節や暦を重視する「中医学」では、この暦を意識して生活することが健康のカギだと考えます。とくに、1年を健やかに過ごせるかどうかは、この春の過ごし方にかかっているとされるほど大切な時期とされます。
そんな「中医学」と、根源的な理論や原典が共通することから中医学と大きくリンクする「東洋占術」を組み合わせ、まったく新しい「開運養生」という概念を生み出したのは、著書累計45万部の大人気漢方コンサルタント・櫻井大典さんと、メディアで引っ張りだこの占い師・暮れの酉さん。
それぞれの分野で活躍中の二人による、数千年の歴史に裏付けられた「中医学」と「東洋占術」の智慧を惜しみなく活用した、幸運と健康を引き寄せる書籍『開運養生12か月』より一部を抜粋・編集し、櫻井大典先生に、1年を健やかに過ごすキーポイントとなる「3月の養生法」についてたっぷり教えていただきます。
春はほっこりティータイムで「肝」をいたわる
暦の上では2月の立春から春が始まっていますが、いよいよ体感的にも春を感じられる頃となるでしょう。
中医学ではこの時期、春の五臓である「肝(かん)」をいたわる養生を意識したいところ。たとえば、身体を締めつけない服装、深呼吸、早寝早起き、日光浴などは、春の代表的な養生です。
新しい1年の始まりである春をいかに快適に、健康に過ごすか。それ次第で、1年を健やかに過ごせるかどうかが決まると言っても過言ではありません。
春に木の枝が健やかに伸びるように、この3月をのびのびと過ごすことで、気が巡り、肝がうまく働き、心も身体も安定します。
(イメージ:写真AC)
3月の時期にすべての人におすすめしたい食養生のひとつが“苦味”のある食材。「春の皿には苦味を盛れ」という食養生のことわざがあるほどですから、ぜひ、レタスやセロリ、ミョウガなど、少し苦味のある野菜を意識的に摂ってみてください。
そこで、気軽にできる養生として、少し苦味のある緑茶、菊花茶、ミントティーなどをいただくティータイムがおすすめです。
春の養生はのびのびと行うことがポイントですから、ほっこりできるティータイムを持つことは、一石二鳥。お茶をブレンドして楽しむのもいいですね。
花粉症は「衛気」の不足が原因?
一方で、もはや俳句では春の季語となった「花粉症」に悩まされる人が多いのではないでしょうか。
中医学では、花粉症の主な原因を、身体の表面にある「衛気(えき)」と呼ばれるバリア機能の不足にあると考えます。「衛気」が少ないと、花粉などの邪気が身体に入り込んで炎症を起こし、鼻水、目のかゆみといった症状が起きるのです。
(イメージ:写真AC)
では、この「衛気」を補うには、どうしたらよいのでしょうか。症状やもともとの体質で対策は変わるものの、その根幹となるのは、しっかり食べて、眠り、深い呼吸をすること。
なかでも、消化器系のケアはとくに大切なので、胃腸に負担をかける「肥甘厚味(ひかんこうみ)」(脂っこくて味の濃いものと甘いもの)と「生冷食(せいれいしょく)」(生もの、冷たいもの)は避け、代わりに衛気を補う食材を摂るようにしてみてください。
おすすめの食材としては、じゃがいも、キャベツ、もち米などが挙げられます。冬に「肥甘厚味」「生冷食」を摂りすぎると、この時期、花粉症がひどくなる可能性があります。
3月の「開運養生アクション」=「涙活」をする
新生活を控え、大きな変化が訪れる春は、怒りや動悸などのメンタル面での不調が起こりやすいとされています。そこで、ゆっくりと深呼吸をして肩の力を抜いたら、涙活がおすすめです。
春の五臓である「肝」は涙によって緊張を解くことができるので、ぜひ、感動できる映画や小説を探してみてください。
(イメージ:写真AC)
また、3月後半の春分(2025年は3月20日)は、中医学にも大きな変化のときと言えます。春分は昼と夜の長さがほぼ等しくなる日で、陰陽の気が入れ替わるとき。
春分を境に陽気が伸び、春の雷鳴が聞こえることも。陽を補うエビ、陰を補うれんこんなど、バランスよくいただきましょう。
そして、春分を前にした春のお彼岸に欠かせない3月の開運養生フードは、ぼたもち(おはぎ)。あんこに使われる小豆は、疲労やむくみに効果があり「赤小豆(せきしょうず)」という生薬として処方されることもある食材です。
とくに大切なのが、小豆を煮るときに出る最初の煮汁(小豆汁)。妊婦のむくみにもよく効きますが、持病でカリウム制限をされている方は避けるよう注意してください。
小豆汁は、小豆50gと水1Lを鍋に入れ、アク抜きはせず、とろ火で15〜20分ほど煮て作ります。冷蔵庫で保存し、1日2回、150mlずつ飲んでみてください。
最後にここまで読んでくださった方に、書籍『開運養生12か月』のなかから、3月の「開運養生&行事カレンダー」を大公開!
3月も五行の「木」の力が強まり、過剰になりがちなため、「木」を抑える「金」の数字である【4】と【9】のつく日がラッキーデーとなります。4日、9日、14日などを意識して過ごしてみてください。
その他にも、「開運」と「養生」にかかわる行事が記されていますので、ぜひ、楽しみながら、春のスタートを切りましょう。
イラスト/トリノコ
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著:櫻井大典 暮れの酉
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櫻井大典
アメリカ・カリフォルニア州立大学で心理学や代替医療を学び、帰国後、イスクラ中医薬研修塾で中医学を学ぶ。中国・首都医科大学附属北京中医医院や雲南省中医医院での研修を修了し、国際中医専門員A級資格取得。日本中医薬研究会に所属し、同志と共に定期的に漢方セミナーを開催。中医学の振興に努めている。SNSにて日々発信される優しくわかりやすい養生情報は、これまでの漢方のイメージを払拭し、老若男女を問わず新たな漢方ユーザーを増やしている。
著書に『二十四節気の暦使い暮らし かんぽう歳時記』『こころとからだに効く! 櫻井大典先生のゆるゆる漢方生活』『こころの不調に効く! 気楽に、気うつ消し』(ワニブックス)ほか多数。
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Instagram @pandakanpo
HP https://yurukampo.jp/
暮れの酉(くれのとり)
タロットや易、四柱推命など古今東西の占術を使いこなしながら、「当たる」ことを求めてオリジナル占術「鳳凰数術」を開発。占い師としてデビュー以来人気ナンバーワンで、これまでの鑑定人数は8万人以上。彼が店に出る日はミナミの店前の行列でわかると言われるほど人気の占い師。TBSの占い番組「占いメガネ」やオンライン占いイベント「占いフェス」に出演するなど、活躍の幅を広げる。
著書に『選ぶたびに運が良くなる! 2択開運』(ワニブックス)、『自分らしい幸せを見つける! 手相の見かた』(ナツメ社)、『暮れの酉の繊細な人のための鳳凰数術占い』(ヨシモトブックス)がある。
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撮影/浦田大作