
赤ちゃん連れ初旅行で2度目の「里海邸」へ
本業は“お片付けの先生”である整理収納
コンサルタントの本多さおりさんが、
3割本気で「ホテル評論家」を目ざしているという雑談から始まった本連載。
「暮らし」を愛してやまない本多さんならではのホテル選びをお楽しみください。
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出産のためしばらく連載をお休みさせていただいておりましが、無事今年の1月に長男を出産いたしまして、現在早くも7か月を迎えました。
息子が5か月のとき、夫が早めの夏休みを取って家族で初めての旅行へ行こうと計画を立てることになり、出産前から初旅行は「ぜひここへ!」と決めていた宿を予約しようとしたのですが……ベッドの部屋しかなかったため断念。
寝るときはやはり布団の方が安心だし、起きているときもゴロンとさせておける和室のある部屋がいいと思いました。
さらに部屋でのんびり過ごすことが目的の旅なので、お風呂と景色をぜひ愉しみたい!
そんな希望を叶えてくれる宿……
昨年のちょうど同じ頃(なんと妊娠が発覚した翌日でした)に泊まった里海邸さんにぜひまた泊まりたいと思いました。
波打ち際の大人の保養所、という風情のお宿でしたので、子どもはだめなのかなぁと思いきや、HPで確認すると赤ちゃん同伴でも宿泊可能でした。
子連れ旅行にしては少々贅沢かなとは思いましたが、記念すべき最初の家族3人旅だし、なんといっても前回の宿泊時にと~っても満足して絶対にまた再訪したいと思っていたので、迷わずこちらに!
今回はリビングつきの和室を予約しました。
座布団に持参したケットをかけて、息子はそこでゴロンと寛いでもらいました。
お部屋にはさりげなくおむつ用のゴミ箱も用意されていて、心遣いがうれしかったです。
海を眺めながらゆっくり入浴できる半露天風呂がついているので、息子も一緒に気兼ねなくバスタイムを楽しめました。
部屋のお風呂だけでも大満足ですが、里海邸の「石の風呂」にまた浸かれることを私はすごく楽しみにしていました。
ぜひHPでご覧になってみてください。湯船に浸かると目の前に広がる海とひと続きになって、なんとも深いリラックス感を味わえるお風呂です。
まず一人でゆっくり入浴すること自体が贅沢なのに、石の風呂にチャポンとした瞬間「な、なにこの体中を染み渡る充足感!」と感動。
私は本気で泣きそうでした。
いや、少し泣いていたと思います。
洗濯干さなきゃ、買い物行かなきゃ、もうこんな時間! 寝かしつけなきゃ……次にやるべきことなんて一切考えず、空っぽの頭でゆっくりと髪を洗い、湯船に好きなだけ浸かってぼーっと海を眺め、椅子に座ってドライヤーをかけられる幸せよ。
さっき寝かしつけてきた息子は寝ているはずだし、調子に乗って部屋へ直帰せず、ラウンジに寄り道しちゃおうかしらと思ったら、かすかに聞こえてくる赤ちゃんの泣き声……
「空耳? いや、あれは我が息子のだ。しかもだいぶ号泣している!」
慌てて部屋へ戻り、30分後再び寝かしつけることに成功。
布団にゴロンとしながらスマホの漫画に夢中になっている夫に、再び息子のお守をお願いして、念願のラウンジへ。
本棚から気になる本を数冊選んで、ハーブティーとともに読書。
「し、幸せすぎて怖い……」
もう朝までここにいたいような心地でしたが、また息子が起きるかもしれないと気になり、30分ほどで切り上げ部屋へ戻りました。
(その夜は結局3回も起きてしまいました……とほほ)