伊豆のオーベルジュリゾート「アルカナ イズ」

伊豆のオーベルジュリゾート「アルカナ イズ」


本業は“お片付けの先生”である整理収納
コンサルタントの本多さおりさんが、

3割本気で「ホテル評論家」を目ざしているという雑談から始まった本連載。
「暮らし」を愛してやまない本多さんならではのホテル選びをお楽しみください。
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(iPhoneのセルフタイマーで、ひとり喜びを表現する私) 

今年4月の早朝(4時起き!)、出張の夫を羽田空港まで送る役目を担うことになりました。
その翌日も私は仕事が入っていなかったので、「これはひとり旅のチャンス!」と思い立ち、前夜に急きょ宿を予約しました。こんなときに役立つのが私の“泊まってみたい宿リスト”。

羽田方面のその先ということで、行先は伊豆か箱根あたりでリストから探しました。
金曜日泊ということもあり、問い合わせるお宿が軒並み満室で諦めかけたのですが、奇跡的に空室があったお宿が、今回ご紹介する「アルカナ イズ」でした。

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伊豆・湯ヶ島の自然の中にあるオーベルジュ・リゾート。

ひとりで宿泊するなんてあまりにも贅沢なお宿でしたが、思い立ったが吉日です。
(実はこの翌月に妊娠が発覚しまして、結果的に「最後の贅沢ひとり旅」という思い出深い旅となりました)

宿に到着すると、すぐにお部屋へ案内していただきチェックインの手続きもお部屋で。
チェックアウトも同様で、さらに全室に露天風呂がついているため、夕食以外はずっとお部屋にこもっていることができます。

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お部屋の露天風呂の、なんと気持ち良いこと!

トータルで何時間入っていたでしょうか。
本や飲み物をおともに、朝・昼・晩とにかくお風呂を愉しみ尽くしました。
下には川が流れているので、せせらぎや野鳥の声が心地よいBGMになって、いくらでも入っていられます。

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お部屋に通された瞬間に息を飲むほど感動した窓の景色。
まるで壁一面の絵画のようです。

この景色を独り占めできる空間が、なによりの贅沢だと思いました。
ソファーに腰かけながら、ベッドに横になりながら、ぼんやり眺めているだけで心が平らかになっていくのを感じました。

そして夕食後、辺りが暗くなった頃に部屋へ戻ると、手前にそびえ立つ木の枝になにやら生物が!
夜は少しだけライトアップされていたので、ゆっくり近づいてよく見ると、それは可愛らしいハクビシンでした。
まるで夜の動物園観察のように、私は息をひそめて小一時間ハクビシンを観察。
うれしいアクティビティでした。

そしてさすがオーベルジュのお宿、お食事は夜も朝も大変美味しゅうございました。
夜はライトアップされた木々を目の前にしたフレンチダイニングのカウンター席で。
生まれて初めての「ひとりフレンチ」を堪能させていただきました。

オープンキッチンで調理するシェフたちの手さばきがショーのようで、ひとりでもゆっくりお食事を楽しめました。

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日頃頑張っている自分へのご褒美に、ご夫婦の結婚記念日に、産前のマタニティ旅に……

そんな特別な旅にぜひおすすめのお宿です。
私もまたいつか再訪できたら……。 

おまけ

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関東方面から車で行かれる場合、伊豆までの寄り道におすすめ「湘南T-SITE」
蔦屋書店や飲食店は朝早くからオープンしています。
雑貨や服などのショップもたくさん入っていて、つい長居してしまう場所です。

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羽田へ夫を送り届けて時計を見ると、まだ朝の7時!

このまま伊豆へ向かっても早すぎるので、ドライブがてら湘南方面へ車を走らせました。
朝8時からオープンしているお店「パンとエスプレッソと」にて、厚切りトースト&キャロットラぺにコーヒー。
シンプルながら幸せな朝食でした。

 

【BOOKOUT編集部より】
いつも本連載をご覧いただきありがとうございます。
本多さんが2015年12月より産休に入られるため、今回をもって連載は一旦休止致します。
再開まで今しばらくお待ちくださいませ。
※再開の詳細につきましては決定次第サイトにてお知らせします。
 
 

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Written by honda saori

本多さおり(ほんだ・さおり)/整理収納コンサルタント
小さい頃から自分の部屋を居心地良くしつらえることや小学校で掃除をする時間が好きだった、生粋の“暮らし愛好家”。会社員時代に自身のデスクを使いやすく整理収納しているのを褒められたことが、「自分は片付けが得意なのかも?」と自覚するきっかけに。また恩師による「好きなことって、探さなくても普段やってしまっていることでしょう?」という一言に背中を押され、「片付けること」を仕事にしたいと思うように。その後、ブログ「片付けたくなる部屋づくり」をスタート。2010年に整理収納アドバイザー1級、2011年に整理収納コンサルタントの資格を取得。2011年より個人宅向け整理収納サービスをスタートし、訪問軒数は200軒を超える。「こうあるべき」と縛られた収納ではなく、「自分がラクできる」収納法を提案した初の著書『片付けたくなる部屋づくり』を2012年に出版、13万部を超えるベストセラーに。最近では雑誌やWeb、書籍などで「暮らし」を重視したシンプルな収納術を提案し続けている。
●ブログ「片付けたくなる部屋づくり」http://chipucafe.exblog.jp/

»http://hondasaori.com/

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