【後編】「若きカリスマヒーラー」として注目を集めるyujiさんって、一体どういう人?

【後編】「若きカリスマヒーラー」として注目を集めるyujiさんって、一体どういう人?


巡礼の旅を通して、五感を研ぎ澄まし、
何者でもない自分と向き合う

「不安定な世の中だから、みなさん守りが非常に固くなっています。本当は上からクラウドでヒントがバンバン降りてきているのに、ですよ。でも、メディアはこぞって、“配偶者に求める年収は“だとか、“平均結婚年齢までに結婚しなければ“といった情報を一方的に流してくるので、どうしても惑わされてしまう。

情報を取捨選択して精査する力をもたないと、一種の洗脳というか、ただのノイズにしかなりません。そのノイズを一切ゼロにして物事を見たり、感じたりする機会が現代人には必要だと思うんです」

—自分をクリアにして、魂のステージを上げる方法として、yujiさんが行っているのがお遍路や巡礼の旅。初の著書『めくるだけ聖地巡礼 POWERBOOK 星の巡礼 カミーノ編』も、3大聖地のうちの一つであるサンティアゴ デ コンポステーラ(santiago de compostela)までの800kmを超える道程を歩いた記録。

「巡礼に行くと、共に長距離を歩く隣のおじいちゃんが上場企業の社長だろうが偉い人だろうが全然関係なく、同じ目的地を目指す一巡礼者でしかない。肩書などの社会的なものは一切排除して、一人のリアルな自分で内面に向き合う時間が何十日も続くので、リセットするにはすごくいいです」

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—自分のアンテナがいつも反応できるようにするには、五感を研ぎ澄ます訓練を意識的に行う必要があるのでしょうか。

「経験にまさるリアルな情報はないですから。ウィキペディアやグーグルは情報を教えてはくれますが、そこが暑いのか寒いのか、どんな風が吹いているのか、どんなパワーを感じるのかまでは伝えてくれません。だから実際にその場に行って、どういうふうに感じるのか、足を運んでみることは必要ですね。

食料もない、外気温3度のスペインの荒涼とした大地を歩いていると、もう後戻りはできない。ひたすら進み続けて次にたどり着かなければのたれ死にしかねない世界では、ああだこうだ頭で考えてる場合じゃない。

そんなスパルタンな旅を通してゴールに辿り着いた時は、大げさかもしれませんが、“自分は唯一無二の存在として生きていていいんだ”という喜びが体中に溢れてきます。何者かになろうとせず、あるがままに今生を生きるための、強力なキッカケになるのではないでしょうか」

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—最後に、yujiさんの今後の活動のビジョンを教えてください。

「自分の能力を生かして、目に見えない領域と、デザインという目に見える領域のジャンルをつなげる活動をしていきたいですね。いわゆる“気”がいい場所が僕にはわかるので、たとえデザインがよくても気のめぐりが悪い場所をテコ入れして改善するようなプロジェクトに関わって、広く世に貢献していければと思います。

そして最終的には、地場が抜群にいいところに、本当の自分と対話するための圧倒的な清浄の気をもつ聖地を作りたいですね。そこでは食事もサービスも一切の過剰なことはしない、シンプルな施設に出来ればと思います。今従事している宿命の仕事と、イタリア時代に培ったデザイン経験とを融合して、最終的にはそういう居場所を作っていくんだろうなと思っています」

—そんな場所ができたら、ぜひ訪れてみたいです。Yujiさんの今後の活躍、期待しています!

*「もっとyujiさんのメッセージをダウンロードしたい!」という方に朗報!
10月からWANI BOOKOUTで新たにスタートするyujiさんの新連載もお楽しみに。

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【PROFILE】
yuji

香川県高松市生まれ。高校卒業後、渡伊。
現地デザイン系大学院卒業後、デザイン事務所に勤務。
帰国後、数社での実務経験を経てクリエイティブとその先を繋ぐ仕事へ。
現在ヒーラーとして多くの人にセッションを行うほか、自身のさらなるレベルアップのために聖地を巡る日々。

好評発売中!
『めくるだけ聖地巡礼 POWER BOOK 星の巡礼 カミーノ編』(幻冬舎刊)

yujiさんいわく巡礼とは、「身についてしまった余計な情報を、すべてはずしていくという旅」。プロの写真家顔負けの美しい写真が掲載されている著書は、文章・写真・ブックデザインに至るまで、すべてyujiさんのセルフプロデュース。


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