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宝塚歌劇団星組 新生トップコンビ、紅ゆずるさんと綺咲愛里さんのお披露目公演『THE SCARLET PIMPERNEL』の制作発表会が23日、都内で開かれました。

『THE SCARLET PIMPERNEL』は大ヒットを記録したブロードウェイミュージカル。宝塚では2008年に星組で初演され絶賛を博して数々の賞を受賞、その後2010年に月組で再演、今回は7年振りの再々演となります。
この公演で主演お披露目となる紅さんは2008年の初演時に新人公演で主役のパーシー役を務めており、作品、役への思い入れが伝わってきます。

パフォーマンスとして作品の代表曲を歌唱した後、出演者がそれぞれ挨拶を行いました。

紅ゆずるさん（パーシー・ブレイクニー役）
「星組の主演男役としてのお披露目公演に『スカーレットピンパーネル』を上演させていただけますことは
私にとりまして大変光栄であり、そして大変うれしく思っております。
15年間育ってまいりました星組で培ってきたものをこの公演で皆様の前にお披露目できたらなと思っております。
そして小池修一郎先生のもと、厳しくご指導していただきまして、
初日には皆様のご期待に沿える舞台をぜひお見せできるよう、邁進してまいりたいと思っておりますので、皆様ぜひぜひ足をお運びください」

綺咲愛里さん（マルグリット・サン・ジュスト役）
「歴代すばらしい上級生の方々が演じられたマルグリットという役に挑戦させていただけることは本当に光栄なことだと思っております。
そしてこの大劇場から紅さんの相手役を務めさせていただくこと、とても光栄に思います。
お稽古を精一杯重ねてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します」

礼真琴さん（ショーヴラン役）
「今回は紅さん、綺咲のお披露目公演に、『スカーレットピンパーネル』という超大作でこの素晴らしい機会にショーブランを演じさせていただきますこと、本当に身の引き締まる思いと緊張でいっぱいでございます。
小池先生にたくさんたくさん学んで勉強して星組の戦力になれるように精進してまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します」

出演者それぞれの個性を訊ねられた演出家の小池 修一郎さんは以下のように回答。

「紅はこれまでのトップスターと比べて違うところが色々ある。
その一つにお笑いのセンスというものが大変有名だが一方で意外と憂いのある感じもあり、それが魅力。
『アンナ・アレーニナ』のカレーニン役という壁のある役を演じるのを見て、こんなに役の実在感を出せる人なんだなと印象に残った。
おもしろいとか素っ頓狂なところが人気を集める人であるが、笑わせながらも役の本質をつかんで出していける人なので二面性をうまく使い分けブレンドしていって欲しい。
綺咲はトレンディなアイドル性が一見した売り。夫と昔の男に挟まれるマルグリットという役は彼女の実生活からはおよそかけ離れていると思うが、
本日の歌のパフォーマンスを見て、歌の艶やかさや演技で補っていけるのではないかと思った。
礼は大変な実力者。ショーブランは渋い大人の男の設定だが若さを生かしつつ、
暗い、たぎる情熱をちゃんと表現できると思う」

これを受けて、紅さんも
「二面性はあると思う。喋らなければ利口に見える、とおっしゃっていただくことが多いです。でも喋らないことは私には無理なので……。パーシーは私生活と正義感、二面性がある役だと思うので、自分自身の二面性を使っていきたい」
と応えました。

また作品の中で好きな場面を訊ねられ、

紅さん「新人公演では緊張して心臓が口からでそうだったが、初めて銀橋を渡り、『ひとかけらの勇気』を歌いお客様が拍手してくださったときに、何かが開ける思いがした。歌詞と自分の心情が重なった。今回もまた心情が重なると思う。好きな場面」

綺咲さん「作品自体が大好き。特に結婚式の場面が幸せで華やかで好きです」

礼さん「『君はどこに』の場面が、バレリーナに扮した娘役さんが踊り幻想的」

と、それぞれに回答。

紅さんの思い入れのある作品でのお披露目公演であり、
宝塚歌劇の人気作である『THE SCARLET PIMPERNEL』の再々演に期待が高まりました。

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ミュージカル
『THE SCARLET PIMPERNEL（スカーレット ピンパーネル）』
潤色・演出／小池 修一郎

宝塚大劇場
2017年3月10日（金）～ 4月17日（月）
一般前売：2017年2月11日（土）

東京宝塚劇場
2017年5月5日（金）～6月11日（日）
一般前売：2017年4月2日（日）

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