真実は「喋る」ことで見えてくる/シークエンスはやとも

真実は「喋る」ことで見えてくる/シークエンスはやとも


“あなたがもしかすると見えていない世界”を、
視えすぎ芸人シークエンスはやともが毎月お届けしていきます。

プロローグ「現代は、一億総ネタバレ社会」はこちら
https://www.wanibookout.com/155346/

第1回「「おとなこども」ってなんだろう?」はこちら
https://www.wanibookout.com/160019/

 

「アウトプットする場所」が必要なワケ

いま、この連載をお読みいただいている読者の皆さまのなかには、僕が運営するYouTubeチャンネル『1人で見えるもん。』をご存じの方もいらっしゃるかもしれません。もちろん他チャンネルとのコラボといった形式をとることもありますが、基本的にはすべて、僕のひとり語り動画。ラジオ形式の「ラジとも」に至っては、動画を見ずともご視聴いただけるスタイルです。

心霊やスピリチュアルとは関係なく、社会事象や最近気になっていることについて淡々と喋る「ラジとも」ですが、多いときには数万単位のご視聴があります。ありがたいことです。

ところで、あなたには「こんな映画を観た」「職場でこんな嫌なことがあった」……といった、とりとめもないことをアウトプットできる場所はありますか? あなたの日常についての話に耳を傾け、共有し、リアクションしてくれる人はいますか?

たとえば独身でフットワークの軽い人なら、恋人や友人、会社の仲間などと定期的に食事などをして、「そういえば、こんなことがあって……」と話す機会は多いかもしれません。しかし、職場と家の行き来のみという方、あるいは絶賛子育て中の方などは、日常的に感じたことを気軽にアウトプットすることができないまま、考えが凝り固まっていく傾向にあります。なかには気づかぬ間に大きなストレスを感じ、病んでしまう人も少なくありません。

つまり、物事を掘り下げて考えたり内観したりすることは非常に意義のあることですが、自分ひとりの頭で考えているだけでは視野が狭くなるだけでなく、ストレスが溜まり壊れてしまうこともある。そこで、自分の考えや感情を“アウトプットする場所”を確保することが、必要不可欠というわけです。そう、僕が何より恵まれているのは、「ラジとも」をはじめ、自分の思考をアウトプットする場所を、仕事柄、期せずして持つことができているという“環境”なんですね。

 

「喋る」ことで見えてくる、自分の本音

ここまで読んで「私は有名人でもないし、思考のアウトプットならSNSや日記のほうが手軽じゃない?」と思う方もいることでしょう。しかし、僕はあくまで“実際に喋る”という行為を通じてアウトプットすることをおすすめしたいと思います。

数年前、父が亡くなったときのこと。ご報告も兼ねて、いつもと同じようにひとり語りの動画を撮影したのですが、それまで頭で考えていた父への思いを声に乗せて喋り始めたところ、不思議と「え、(僕は)そんなことも感じていたっけ?」という“知らない感情”が溢れ出したんです。自分の喋りにもかかわらず、「父に対してこんな感情を抱いていたのか」という新たな気づきがあったことは、非常に面白い体験でした。

つまり、口に出す(=喋る)というフィジカルな動作を通じて、はじめて脳が本当の理解をしたんですね。たとえば、小さい頃の写真をただ「懐かしいね」と眺めるより、実際に生まれ育った土地を歩いてみるほうが、より鮮明に思い出が蘇る気がしませんか?

人気キャラクターの声優さんが認知症になってしまっても、アフレコの現場に連れて行くと昔と遜色ない演技ができたり、90歳を超えた女性が、いまは踊っていなくとも曲が流れると間違いのない振り付けで踊り出す——などといったエピソードもよく聞きますよね。

僕が、あくまで“実際に喋る”という行為にこだわるのは、このためです。自分の考えを口に出して喋るということは、一番ミニマムにできるフィジカルトレーニング。脳を活性化させるには、フィジカルが必要不可欠なのです。

実は、知人で、僕が常々「達観していて、頭がいい方だなあ」と思っていた男性がいるのですが、この方、なんと“誰も聴いていないポッドキャスト”を毎日収録されているのだとか! 仕事終わりに、その日にあったことや感じたこと、直したいことなどを30分ほど喋ることで、翌日の仕事にフィードバックしているそうです。これを知ったとき、あらためてフィジカル(実際に喋ること)の重要さに気づかされました……。

 

「ボイスメッセージ日記」のすすめ

ということで、1日の終わりに——たとえ誰も聴いていなかったとしても——声に出して1日を振り返ることを習慣にすることをおすすめします。とはいえ“誰も聴かないポッドキャスト”はハードルが高いという人は、ボイスメモに「メッセージ」を残すとよいかもしれません。

内容は、「もし、明日自分がいなくなるとしたら、子どもや友人へ伝えておきたいこと」「親が生きていたら言いたかったこと」など、いわゆる“プチ終活”のようなメッセージがいいでしょう。自分が死ぬとき、何を最期に伝えたいか……この究極ともいえるメッセージこそ、意図的に言葉にすることのなかった本音であり、真実の吐露。つまり、自己理解を深めるためにもっとも効果的な思考の整理となるのです。

ちなみに、喋りっぱなしではなく、必ず録音しておくこと。最初のうちは自分の声に慣れませんし、「うわ……なんて喋りがヘタなんだろう……」と落ち込むかもしれませんが、それでいいんです。上手に喋ろうとしなくてOK。1ヶ月、少なくとも半年も続ければ、どんな人でもある程度は喋れるようになるはずです。毎日が大変なら、土曜の夜などと決めて録音してもいいですね。自己理解を深め、物事を俯瞰でみることができるようになり、喋りも上手くなると、いいこと尽くめ。

ボイスメッセージ日記——ぜひ、今夜から始めてみませんか?

今回はここまで。それでは、幸も不幸も楽しめる人生を!

 

ひらけ!視えない扉

ようやく少しずつ涼しい日が増え、朝夕の気温差に、季節の移り変わりを感じる人も多い頃ではないでしょうか。肉体的にも体調を崩しやすいタイミングですし、今回は自分で簡単にできる「セルフ厄払い」について、ご紹介できればと思います。

それは、粗塩を入れたお風呂……ではなく、ズバリ「フルスクワット」(笑)! 一般的なスクワットではなく、地面ギリギリまで深くしゃがむスクワットのことです。正しいやり方は、ぜひYouTubeなどで検索してみてください。

人間の筋肉の70パーセントは下半身に集中しています。だから、下半身の筋トレで血流改善を促すと、まずは単純に体調がよくなります。しかも、フルスクワットで使うお尻の筋肉(中臀筋や大臀筋)は、普段デスクワークで固まっていることが多い。そもそも“しゃがめない”という人も増えているなか、狙ってほぐしつつ筋力をつけていくことで、朝もスッと起きられるようになりますし、歩いていてつまずくようなこともなくなります。なにより基礎体温と代謝が上がるので、季節の変わり目でも、風邪を引きにくくなるんです。

また、風邪などに対する免疫力が上がっていると、幽霊にも取り憑かれにくくなる(!)ため、いわゆる「セルフ厄払い」としてもうってつけ。

季節の変わり目、フルスクワットで風邪も邪気も吹き飛ばしていきましょう!

構成・文/国実マヤコ

*第5回は、10月31日(土)に配信予定です。

シークエンスはやとも

1991年生まれ、東京都出身。吉本興業所属。
子どもの頃、とある事件現場を目撃したことから霊が見えるようになる。芸人として活動開始後、先輩芸人などの霊視を行っていたところ、的中率の高さに霊視依頼が止まらなくなる。以降、“視えすぎ芸人”としてテレビ番組などに出演し話題を呼ぶ。著書に『ヤバい生霊』(光文社)、『霊が教える幸せな生き方』(KADOKAWA)、『霊視ができるようになる本』(サンマーク出版)など多数。YouTubeチャンネル『シークエンスはやともチャンネル〜1人で見えるもん。〜』の登録者数は50万人を超える(2026年3月時点)。

X(旧Twitter) @HayaTaka78
Instagram @takahayatomo
YouTube シークエンスはやともチャンネル〜1人で見えるもん。〜