はじめての「UBER」

はじめての「UBER」


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これは、いろんなものを手放し、
身も心も身軽になったミニマリストが、
「やりたいこと」に挑戦していくお話。

ぼくは明日死んでしまうかもしれない。
だから「やりたいことはやった」
という手応えをいつも持っていたい。

いざ、心の思うままに。

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はじめて訪れたニューヨーク!! やりたいことがたくさんありました。

もはや「はじめて」だらけでわけがわかりませんでしたが、そのひとつは

「UBER」に乗りたいということ。

 

言及されることがすっごく多いサービスだけど、日本で実際に乗ったことのある人はまだまだ少ないんではないでしょうか?

 

そもそもUBERってユーバーだっけ、ウーバーだっけ? よく間違えて恥ずかしいけど、ともかくそれに乗りたい。(その後ウーパールーパーに似てるほうという覚え方を編み出した)

 

場所はニューヨークのブルックリン。

道端のグラフィティを楽しんだり。

Processed with Rookie Cam         

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有名なカフェをのぞいたりして、ブルックリンカルチャーを浴びます。

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歩きまわって、少々疲れを感じていたので、はじめてのUBERを呼んでみることに。

 

いざファーストコンタクト

 

アプリは日本でダウンロードして、設定していました。

これ、日本語のままで使えるのかな……とか思ってるうちに。

 

あっという間に、車が見つかって!!

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5点満点に近い、恐ろしく評価が高い男

Joeがすぐにここに来るという!!

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Joeがヒュンダイに乗って近づいてくる!!

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あと1分! なんか追手に迫られている感じで怖い!!

 

どうも、という感じでさらっとJoeは現れ、そこに乗り込む。

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「……母さん、今ぼくはニューヨークで知らない人の車に乗っています」と思わず手紙をしたためたくなる不思議な感じ!!

 

ぼくを到着地まで送ったJoeは「Have a good day! 」などと言いつつクールに去っていく。さすが限りなく満点に近い男、かっこいいぜJoe。

 

一度目はあっという間のできごとすぎて、

ともかくその便利さに唖然とするばかり。

二回目はきちっとレビューしますよ。

 

セカンド・インパクト

 

まず日本語でそのまま現地のUBERサービスが使えるというのは本当に便利。

行き先を指定して、安くなる乗り合いか、単独で乗るかを選択します。

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そして自分の位置を見ながら、乗車場所を確定。

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ピコーンとアプリが動き始めたかと思えば、

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電光石火で車が見つかる!!

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東京でタクシーアプリも結構使っていたけど、

このスピード感、サクサク感とは比べ物になりません。

 

Joeほど評価は高くないが、それでも十分に評価の高い男

Tajinderが、日産セントラに乗ってやってくる!!

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近づいてくるのがアプリ上でリアルタイムで見れて楽しい。

車種と、ナンバーも表示されているので、それで到着した車を見分けるというわけですね。

適当な挨拶をして車に乗り込みます。

 

行き先はすでにアプリで設定しているので、不慣れな言葉でああだこうだ伝える必要もなし!!

 

料金はアプリに登録したクレジットカードで支払います。金額も決まっているのでボッタクリの心配なし!! 現金のやり取りがないので、お釣りをちょろまかされているかどうかなどと心配する必要もない!!

 

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ドライバーさんもUBERアプリを見ながら目的地まで連れて行ってくれている様子。

つまり目的地を知らなかったり、ナビを使えない運転手さんにあたる心配もなし。車好きな人は、いろんな車種に乗れて楽しいかも。

Tajinderにもすっごい話しかけられて困るという感じも全然なかった。できる男はクールなのか……。

 

思わず日本論

 

二回乗った感想は、とにかく「便利すぎて鼻血でそう」という感じ。

UBERにもLyftという競合サービスがあって、現地の友人はどっちも見て安い方に乗ると言っていました。

 

日本に来た観光客が「ふーん、日本ではUBERあんまり使えないんだ(いろいろ察し)」みたいなことになりそう。

 

雇われるバイトは好きじゃないけど、運転したり人と話をしたりするのは好きだから、UBERで最低限稼ぎながら、夢のあるクリエイティブな仕事をするとかいいよねぇ。というか自分もそれやりたい!

 

……地方でベテランのタクシーなんかに乗るのは好きなんですよ、えぇ。

その土地に方言を聞きながら、おすすめのグルメや歴史を聞く。

なんともいえない旅情があります。

 

でもこういう便利なサービスがあるだけでも、またニューヨーク行こうかなという気持ちが1割増しになったりするのだから、あなどれないと思うんです。

 

電子書籍と紙の本がどうやら共存していきそうなように、いつか日本でもUBERのようなサービスととタクシー業界が共存できる日がくるのでしょうか?

「……わからぬ。だが、共に生きることはできる」と複雑な問題を前に思わずアシタカが降臨してきてしまいました。

 

【UBERを使ってみてわかったこと】

・病みつきになるスピード感
・日本で設定していけば楽
・無理に会話もしなくてもいい


Written by sasaki fumio

作家/編集者/ミニマリスト 1979年生まれ。香川県出身。出版社3社を経てフリーに。2014年クリエイティブディレクターの沼畑直樹とともに、『Minimal&Ism』を開設。初の著書『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』(小社刊)は、国内16万部突破、22ヶ国語に翻訳される。新刊「ぼくたちは習慣で、できている。」が発売中。

»http://minimalism.jp/

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