高価な美容液をつけても、肌はきれいにならない!?
あなたの肌とこころを“本質から”美しくする「美しい肌が生まれるところ」


多数の著名人、美容家が通いつめる大人気の医師・山﨑まいこ先生。皮膚科医として、多くの患者を診るうちに「肌の疾患はこころの在り様と密接につながっている」ことに気づいたそうです。現在は、「まいこホリスティックスキンクリニック」を開院し、“こころ”と“思考”にまで踏み込んだ、ホリスティックな治療を展開されています。ここでは、初の著書となる『腸とこころをととのえる 美しい肌が生まれるところ』を上梓したばかりの山﨑先生に、私たちが漠然と抱える素朴な疑問やトラブルについて、尋ねてみました!

CASE1「どうやったら肌がきれいになれるのですか?」

山﨑:私はよく、こんなたとえ話をしています。「金魚をあなたの肌、水槽の水をあなたの腸と考えてみてください」。

水槽の水が汚れてくると、金魚は元気ではいられなくなります。それと同様に、水にたとえた腸が汚れると、つまり腸内環境が悪くなると、肌も吹き出物などトラブルが多くなります。水がにごったまま、どんなに栄養満点なエサを与えても、弱った金魚は食べることができません。同じように、どんなに高価な美容液を弱った肌に与えても、効果は得られません。

金魚を元気にしたかったら、まずは水槽の水をきれいにすることが大事。このたとえ話のように、肌をきれいにするためにまずすべきことは、水にたとえた腸をきれいにすることなのです。

では、どうして腸がそれほどまでに大切なのでしょうか。肌に必要な栄養を運んだり、老廃物や貯まった毒素を運び出したりする役割は血液が担っています。その血液がちゃんと働いてくれるかどうか、または全然働いてくれないのかを決めるのは、腸だからです。

腸と血液と肌はとても密接な関係にあります。
腸がきれいでいると、血液もちゃんと働いて、おかげで肌は美しくなっていきます。

本書でも、「Chapter1.知っておきたい腸と肌の深い関係」「Chapter2.腸の不調から起こるさまざまな症状」を中心に、あらゆる角度から「いかに腸が、私たちの心身と関連しているか?」について、とても詳しくご紹介しています。

CASE2「腸内環境をととのえるためには、どんなことをすればいい?」

山﨑:「腸内環境をととのえるには、どんなコトから始めたらいいのでしょうか?」と、患者さんから聞かれることがあります。そんなときは、毎日の腸のコンディションを意識・観察してみてください、と伝えています。たとえば、どんな食事を摂っているか、どのくらいの間隔で排便できているか、排泄物のコンディションはどうかなど。

すでにお伝えしているように、腸はこころや肌とも密接につながっているので、腸のコンディションの善し悪しに加えて、肌の調子はどうか、気持ちが落ち込んだりしていないか、イライラしていないか、かゆみや赤みなどアレルギー症状は出ていないかなどの小さな変化にも気をつけてみてください。もし、便秘や下痢、胃もたれ、朝ご飯が食べられない、吹き出物ができたなど、少しでも変化を感じたら、何を食べたときに調子が悪くなったか、排泄物の匂いや形、量など、悪玉菌に支配されていないかどうかも含めて、改めて食事を見直してみることからはじめましょう。  

腸内環境をととのえるための具体的な対策については「Chapter3.美しい肌のための腸活の心得」「Chapter4.これだけは覚えておきたい栄養素」でも、くわしく紹介しています。たとえば「ファスティング」や腸をととのえる重要なセラピーである「腸もみ」、そして「おすすめの栄養素」など、さまざまなアドバイスをしていますが、すべてを完璧にこなそうとは思わなくて結構です。自分でできるところから、少しずつでかまいません。消化がスムーズに行われているかを観察し、もしうまく行っていないと感じたら、対処法を試してみてください。腸のコンディションをととのえることは日々の観察、自分自身を知ることにもつながります。

CASE3「病院に行ってもニキビや吹き出物が良くならず、困っています……」

山﨑:クリニックに来られる患者さんの多くが抱える、肌の悩み。ニキビや吹き出物、シミやくすみ、アレルギーなど、症状はさまざまですが、みなさんに共通しているのは、どこかハッピーではない気持ちが見え隠れしていることです。

不安や不満、どうしていいかわからないジレンマ。じつは、肌表面の悩みを引き起こしているのは、ストレスやこころの有り様でもあるのです。

「健康でいるためには、なにをすればいいですか?」
「私には何が足りていないんですか?」

そんな相談も増えています。みなさんが望んでいるのは、吹き出物に塗る薬や処方箋だけではなく、ストレスやこころとの向き合い方。なぜなら、肌のコンディションは心の状態とリンクしていることを、知っているからです。

健やかな肌を育むために必要なのは、こころの中の声に、そっと耳を傾けてあげること。いまの自分に向き合う、そんな時間の持ち方を一緒に考えていきたいと思います。

「Chapter5. じつはすごく影響している『見えない力』」では、こころが治癒力を左右するプラシーボ効果や、日常生活の中で意識すると良いポジティブライフのための心得などについて言及していますが、じつは、前向きな思いや言葉が、からだの波長を変化させ、消化酵素の働きを活性化させているんですよ。

『腸とこころをととのえる 美しい肌が生まれるところ』

そんな山﨑まいこ先生が、これまで多くの患者と触れ合ってわかってきた、ホリスティックな医療を一挙公開したのが、本書 『腸とこころをととのえる 美しい肌が生まれるところ』です。腸が関連している症状への対策や、摂るべき油や腸もみなど具体的なセルフケアの方法、特に注目すべき栄養素のこと、おすすめしたい食品やサプリまで、肌と腸とこころに効くメソッドを詰め込んだ1冊になっています。

きっと本書が、あなたの肌とこころを“本質から”美しくしてくれることでしょう!

 

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腸とこころをととのえる 美しい肌が生まれるところ

山﨑まいこ
まいこホリスティックスキンクリニック院長。滋賀医科大学卒業後、大阪市立総合医療センターで臨床研修を経験。大阪市立大学医学部附属病院形成外科、大阪市内の皮膚科常勤医師、大阪市内の美容皮膚科院長を経て、2017年まいこホリスティックスキンクリニックを開院。米国Nutrition Therapy Institute日本校卒業。日本皮膚科学会/日本形成外科学会/日本美容皮膚科学会/日本レーザー医学会/アンチエイジング学会指導士/米国NTI認定栄養コンサルタント/点滴療法研究会所属。