【作ってみた!】ビールをミルクで割る!? 夏の夜は『おくすり晩酌』で美味しく元気になる!
お疲れ気味のアナタにピッタリの、
嬉しいレシピが満載!
毎日忙しくて疲れがたまっているけれど、帰ったら一杯飲まずにはいられない! そんな日、ありませんか?
日々の仕事に加え、4歳になったばかりの子どもの世話と家事で、“毎日フルスロットル”状態の私。とうに不惑を過ぎたというのに、ココロはあれこれ迷いまくっているし、一晩しっかり眠っても、カラダの疲れはなかなか抜けない――。
これまでは“息抜き”の一つであったアルコールですら「飲むと、翌日カラダがしんどい」という、なんとも情けない理由で、すっかり遠ざかっていた、ある日のこと。
「タバコも吸わない、お酒も飲まない、博打もしない……。いったいどうやってストレスを発散しろというのかッ! 疲れを取れというのかッ!」と机を叩いてランチタイムに発狂した私に、一緒に食事を摂っていた編集部員が「博打って、もともと何にもしていないじゃないですか。というより、Kさんの生き方自体が博(中略)……。あ、そんなKさんにぴったりの本ができたんで、あとで渡しますよ!」といって、私のもとにやって来たのが、この本。『ちょい足し薬膳でおいしく心と体をいたわる おくすり晩酌』(大友育美・小社刊)だ。
帯の「ほぼ5分で作れる!」という謳い文句に、思わずにやける。そう、時間のないワーママ(はじめて使う言葉、笑)には、手軽さこそが何よりの魅力なのだ。しかも、そんな手軽なレシピを「今日の体調に合わせて選ぶ」ことで、「疲れ、冷え、肩こり、ダイエット、不眠、ストレスetc.」などなど、あらゆるお悩みを和らげることができるという。ちなみに、そのお悩み、ぜーんぶ、当てはまっていますから!
「よしッ。さっそく“やってTRY!”だ!」
晩酌は「ミルクビール」と「ねぎレバー炒め」に決定!
子どもを寝かしつけ、時間は土曜夜、22:00。
「さあて、どれを作ろうか……」。目次をパラパラめくると、「体の不調に」「美容の悩みに」「心の不調に」というわかりやすい構成になっており、しかも章ごとに「疲れが取れない」「乾燥肌」「夏バテ」「イライラ」など、細かくお悩み事のレシピが紹介されている。
「マズい……。全部当てはまるということは、122レシピ、全部作らないといけない!?」などと動揺しつつも、冷蔵庫の中身とも相談して、まずは簡単なものからトライしてみることに。
記念すべき第1品目は、「髪のパサつき」に良いという「ミルクビール」! 梅雨に入り、俄然暴れ出した私の猫っ毛のパサつき具合も、これで多少はマシになるかもしれない……。
え、材料はたったこれだけ? しかも、ビールと牛乳……。想像したことのない組み合わせだけど、手軽すぎる。まさに想像の斜め上! じゃあ、おつまみはどれにしようか。またもや本をパラパラしていると、ちょうどキッチンの横を、夫が通りかかった。
「こんな時間に何しているの? ん?『おくすり晩酌』……。いやいや、キミはどう考えても、この“うつうつ・不安”レシピでしょう。ほら、ねぎレバー炒めとか、美味しそうじゃない?」
「だったら、つくって」
「え?」
「は、はじめての感覚! ……うまい!」
ということで、急遽夫も参加、妻の「うつうつ・不安」に良いという「ねぎレバー炒め」の担当に。いわく「血を補ってくれるレバーは、心の安定にも関わっています」とのこと。心の安定! 私がもっとも欲しているものではないか。さすが、薬膳!
私がグラスに牛乳を入れ、冷蔵庫に冷えていた恵〇寿ビールを注いで、あっという間にミルクビールをつくったそばから、「こっちもできた~!」とキッチンから夫の声。たまたま鶏レバーを買っていた、夫グッジョブ。しかも、帯の「ほぼ5分で作れる!」という謳い文句に偽りなし! そして、今晩の「おくすり晩酌」が出来上がった。
まずは、ミルクビールをゴクリ。
「は、はじめての感覚! ビールのコクはそのままに、牛乳が加わることで飲みやすくまろやかになっている! しかも牛乳が入っているから、すきっ腹に飲んでも全然平気!! うまい!」
そう、アルコールを敬遠していた私だが、このミルクビールなら身体にもやさしいし、なにより罪悪感なく、しかもおいしく飲むことができる。リピ確定だ!
次いで、おつまみの「ねぎレバー炒め」。我が家の写真では美味しく見えないかもしれないが、これも日々のレパートリーに加えたい、絶品! レバーとネギで、身体に良い予感しかない。
下戸の夫は「ビターオレンジ」で消化促進!
ちなみに、おつまみを作った夫は下戸。ミルクビールを飲む私をうらやましそうにみているので、これまた本に載っていた「ノンアルコールドリンク」のページをめくる。
「子どものオレンジジュースと、私のノンアルコールビールがあるよ!」
ということで、「オレンジには消化促進効果、体にうるおいを与える効果があります」と書かれたノンアルコールのレシピ「ビターオレンジ」を作ることに!
(作るといっても、混ぜ合わせるだけなので、一瞬で完成です……)
夫いわく、「めちゃくちゃ飲みやすいけれど、単にオレンジジュースを飲んでいるのとはまったく違う……。うまい!」とのこと。そう、本書は下戸の夫にもふさわしいレシピがたくさん掲載されている。まさに、至れり尽くせりだ。
“美味しい癒し”の夏の夜を
そんなこんなで、久しぶりに夫婦の会話をもつこともでき、かつ、美味しく心と身体といたわってくれた、本書『おくすり晩酌』。身体に良いアルコールを楽しみたい方も、アルコールに抵抗がある方も、はたまた下戸の方も……。ぜひ、この一冊を片手に、“美味しい癒し”の夏の夜をお過ごしくださいね。
ごちそうさまでした!