レモンの黄色でリフレッシュ

レモンの黄色でリフレッシュ


仕事から帰宅した夫が、知り合いの方に頂いたと葉付きのレモンをたくさん持って帰ってきた。

緊急事態宣言が出て以来、家のなかに引きこもっていたので爽やかな香りを放つ色鮮やかなレモンはほっとひと息つけるなによりのプレゼントになった。農薬など使わず、庭の植木で実ったという自然のままのレモンは皮も安心して楽しめるのがうれしい。

まずはたっぷり果汁を搾ってサラダに。生のマッシュルームとセロリをスライスして皿に盛り、刻んだパセリとローストした松の実も少々、そこに塩胡椒とパルミジャーノ、上質のオリーブオイルをまわしかけてから、最後にレモン汁をたっぷりとかけて全体をよく混ぜ合わせれば完成。

マッシュルームとセロリのしゃきしゃきとした歯ごたえにきゅんとすっぱいレモンの酸味とパルミジャーノの塩気とコクがよく合ってなんともいえない美味しさ。たっぷり作ってもあっという間になくなってしまうほどだ。マッシュルームは生で食べるので、身がしっかりと締まった新鮮なものを選ぶことが大切だ。
セロリとのコンビなら、ゆでダコとのマリネもおすすめ。こちらは刻んだにんにく少々とイタリアンパセリとともに塩胡椒、レモン汁とオリーブオイルでマリネする。

ふんだんに使えるレモンがあるときに作るのがレモンを使ったパスタだ。ツナと合わせたオイルタイプとバターと生クリーム、パルミジャーノで作るクリームタイプの2タイプあるが、どちらもたっぷりと絞った果汁が味の決め手。
ツナと合わせたオイルタイプは三軒茶屋にあるイタリアン、NATIVOで食べて感動した一品だ。イタリア製のふっくらとしたツナに青唐辛子のピリッと爽やかな辛さがアクセントに。お腹が一杯でもするっと収まってしまう。

あまりに美味しい!美味しい!と感激していたら、シェフが簡単にできるからとレシピを教えてくれた。聞いてみれば本当に簡単で拍子抜けしてしまったほど。
ツナとたっぷりのレモン汁、刻んだ青唐辛子、オリーブオイルを合わせたボウルで、茹で上げたパスタを混ぜるだけ。材料がシンプルなだけに、ツナとオリーブオイルは上質のものを使うのが唯一のコツだ。
NATIVOではイタリア製のツナを使っているとのことだが、私は焼津にある由比缶詰所のオリーブオイル漬けのホワイトミートツナにしてみた。

青唐辛子も常備していないので、思いついて柚子胡椒で代用、コクを出すためにイタリアの魚醤、コレトゥーラもしくはナンプラーを少々。これはのちにNATIVOのシェフに報告したところ、よいアレンジだと褒められた。
レモン汁はとにかくたっぷりと、ちゃんと酸っぱいと感じるくらい、ふたりで1個まるごと使いたい。フライパンも使わず、ボウル1個でできるので、ランチに、晩ごはんの締めの一品にとかなりの頻度で食卓に登場する。

オイルタイプに比べて、クリームタイプは少々プロセスに気を使わないといけない。フライパンにバターを溶かして、生クリームとレモン汁、パルミジャーノを加えて、固めに茹で上げたパスタを加えて、とろみがつくまで火にかけながら煮からめる。ソースがとろりとして欲しいので、煮詰まってきたら生クリームを加えながら調節するのだが、そのあたりは何度か作ってみて、加減を覚えるしかない。基本の分量を書いておくので、様子をみながら作っていただきたい。

2人分でパスタ200g、バター20g、レモン汁1個分、生クリーム300ml、パルミジャーノ大さじ4~6、仕上げ用にレモンの皮のすりおろしたものと追いパルミジャーノをお好きなだけ。パスタは塩45gを入れた湯3ℓで茹でてしっかり塩味とつけておくと味がぼやけない。
とにかく煮詰まってきたら、追加で生クリームや牛乳を加えてとろりとした仕上がりを目指したい。

料理にはもちろん、デザートにもレモンを使うのが好きだ。いちばん簡単なのは市販の杏仁豆腐(聘珍樓で出している杏雲など)のシロップにレモン汁を加えてシンプルに味わう方法。無農薬のものならスライスして浮かべて、可愛いルックスも楽しむ。

これからの季節なら、ひとつかみのミントをつぶしながら、ライムの代わりにレモン汁とアガベシロップやガムシロップと炭酸水で作るノンアルコールのモヒート風。鮮やかなイエローとグリーンの配色にすっきりとすること間違いなし。もちろん、テキーラを使えばモヒートになる。

いろいろと我慢しなければならない時期だが、レモンの力で少しでも爽やかに過ごせたらと思う。

 

『arikoの食卓』

 『arikoの食卓 -もっと食べたい-』

『arikoの黒革の便利帖』
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『arikoの食卓 ~小腹がすいたら~』

Written by ariko

CLASSY.、VERY、HERSなどの表紙やファッションページを担当する編集ライター。日々の食卓をポストしているInstagramが、センスあふれる美味しそうな写真と食いしん坊の心を掴む料理で話題に。現在、フォロワー数は131,000人を突破。Instagram@ariko418

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