“星読みヒーラー”yujiד旅する占い師”AZ「風の時代を自分らしく生きる方法」(前編)

“星読みヒーラー”yujiד旅する占い師”AZ「風の時代を自分らしく生きる方法」(前編)


風の時代における「個性」の出し方

――この流れでお聞きしたいのですが、いま「風の時代」と言われるなかで、たとえば「自分=個性」を出すことが大切な時代だと言われています。ところが「なかなか、個性が出せない」「そもそも自分の個性が見つからない」などと悩む人も多く……。ぜひ、個性豊かなお二人から、アドバイスをいただけますでしょうか?

yuji:そうですね。まず、それこそ「個性とはなんぞや?」という話になるかと。たとえば、際立ったビジュアルとか、もしくは何か一芸に秀でているとか、色々な個性があって、出せる人は出した方がいいとは思います。とはいえ、個人の時代だからといって、すべての人が“顔出し”しなきゃいけないとは思っていません。なんなら、公務員で副業禁止であるとか、様々な諸事情から顔出しできない人もいらっしゃいますから。でも、そういう方は逆に言うと、極端な話、アバターでもいいわけですよね。SNSのアイコンがイラストでも、書いている内容は自分で楽しんでいる。もちろん、猫の写真がうまいとか何でもいいんですが、そういうことでも個性や味を出すことができると思います。

もう一つは、積極的に、いい意味で“絡む”こと。絡むというと誤解を生むかもしれませんが、これはコメントを出すということです。もちろん、別に迎合する必要もないし媚びを売る必要もありませんし、何より適度な距離感を保つことは必要ですよね。でも、このご時世ですからClubhouseでもTwitterでもInstagramでも、自分が「この人素敵だな、良いな」と思う人や物事に対して、反応すること自体は難しくないわけです。Clubhouseなんかですと、本当に著名人と直接お話ができる機会もあるわけですし。

――「私なんかが」と卑下せず、積極的にアクションを起こすことが大切ということですね。

yuji:これは、いつも言っていることなんですが、I(アイ=私)を出すことが、結果的には個性の確立にもつながっていくんです。ですから、まずはコメントでも「いいね」でもいいから、何かを出してみるということ。そして、おっしゃる通り自分を卑下しないことですね。自分の評価を自分で決めすぎない方が良いかな、と思います。僕も経験がありますが、どこか開き直って「やりたいことをやろう」と、自分を出していく部分も必要ですから。

――では、AZさんは「個性」について、どうお考えでしょうか?

AZさん:なんかこう、個性って“作るもの”ではないように思うんです。どちらかといえば、気がついたらすでにあるもの。ですから、個性を出す、作るうんぬんより、どちらかといえば個性を隠している方が問題だと思います。もちろん、「隠しています!」と自覚している方は少ないとは思いますが(笑)。

個性って見た目もそうですし、yujiさんのお話にもあった通りSNSなんかでの自分の表現方法であるとか、内面的な個性と外見的な個性の両方がありますけど、そもそも前提として、個性がない人なんて、いないと思いませんか? 不思議と、「私の周りに個性を出せている人っているかな?」って考えてもあまり思い浮かばない。ところが「じゃあ、個性的じゃない人はいるかな?」って考えると、そんなことはないんです。つまり、みなさん個性的なんですけど、それを出してない、隠しているというケースが多いわけですよね。もちろん、楽しいからといって一日中踊っているわけにもいかない(笑)。ですから、会社に行くとか学校に行くといった社会に合わせるといった環境要因のなかで、どこか「個性を出すのは危険」という風に、まるで野生の動物のような感覚でフタをしている人が多いのではないでしょうか。

――すでにそこにある「個性」に、自分自身が気づいていないだけ。

AZ:そうなんです。結局は自分で気づいていないだけ、というケースが多いように思うんです。たとえば、先ほどyujiさんが私の印象についてお話してくれましたけれど、みなさんが言ってくれる自分の印象が割と似ているようなら、それってわかりやすく「個性」が出ているってことですよね。ところが、結構その印象がばらける人もいるじゃないですか。それって、どこか“作られた個性”のような気もして……。難しいですよね、個性って。だからこそ、(個性を)出せない環境要因こそが問題のように思うんです。言い方を変えれば、「個性を出す場所がない」ということなのかもしれません。

たとえば、現在お休みしているんですけど、以前「第三の場所」っていうテーマのオンラインサロンをやっていたんですよ。仕事と家と、自分を出すためのサロンという第三の場所。そのときのメンバーは今でもすごく仲が良いんですよ。「ここは個性を出してもいいんですね」って、安心できる環境があるって、とても大切なことだと思うんですよね。ですから「個性がない」と悩まれる方は、シンプルに安心して個性を出す場所がないってことではないでしょうか。

yuji:ちなみに、僕やAZさんのブログやライブ配信を追って、全部文字にしてくれたり、リンクを張り付けてわかりやすい形でまとめてくださる方がいらっしゃって。僕はその労力を割きたくないので(笑)、とてもありがたいのですが、僕やAZさんという、いわば一つのネタの周囲にそういうコミュニティができてきて、最近では、僕のブログよりその方のブログを見た方がわかりやすいからそっちを見る、なんて方もいるくらいなんです(笑)。

――それは、すごい! おそらくその方は、ただ自分がまとめたいと言いますか、まとめることが好きでいらっしゃるわけですものね。

yuji:そうなんです。まさに自分の天命の活かし方だなって思いますね。

――やりたいことをやったら、必要とされた……。そこに金銭が発生しない、あくまでお互いの気持ちの充足感や感謝で成り立っているところも、風の時代を象徴するように思います。 

yuji:ちなみに、彼女の良いところは、横とのつながりも積極的にやっていらっしゃるところ。たとえば僕のYouTubeライブやインスタライブでも、本編で喋っている内容と全く関係ないところでコメント欄が盛り上がっていたりすることも……(笑)。僕を介すことなく「今度お茶行きましょう!」みたいなDMを送り合ったりしていて、それは非常に今っぽいですし、風っぽいなあとも思いますね。何よりポジティブな内容で盛り上がってくださって、本当に有難いと感じています。

――yujiさん、AZさんを中心にポジティブなコミュニティが生まれ、好きなことをしているうちに感謝されるだけでなく、どんどん楽しい“横”のつながりが生まれて……。もちろん、そこは安心して「個性」を出せる場所であり。一つの理想的な、時代に合った「個性」の出し方を見たように思います。

次回は、実際に「風の時代」に入って、私たちはどう変わっていけばいいのか、また、yujiさんとAZさんが考える「占い」のあり方についても、深く掘り下げていきたいと思います。後編も、どうぞお楽しみに!

撮影/寺坂大地(Studio D&M) 構成・文/国実マヤコ
バナーアートワーク/浮須 恵(フライスタイド)

※後編は4月23日(金)更新予定です。


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