「夏休みの自由研究」はこれで解決! SNSで大注目“空箱工作”の世界


“お菓子の空箱だけ”で作った、躍動感あふれる「プリングルズの紳士たち」、迫力満点の「リッツのライオン」などがSNSで話題となり、今ではTwitterフォロワー数48万人を誇る“空箱職人”はるきるさん。
“お菓子の箱”だけで作る「空箱工作」は、「親子で楽しめる!」「夏休みの自由研究にピッタリ!」、あるいは「老後の楽しみにも最適」といった反響の声も多く、老若男女問わず、たくさんの人がはるきるワールドの虜に――!

待望の最新刊『お菓子の箱だけで作る すごい空箱工作』は、見るだけで楽しいのみならず、今すぐ作れる6つのオリジナル作品(もちろん全プロセスカット・型紙つき)も収録され、夏休みの自由研究にうってつけ。
作品によっては30分ほどで完成するものもあるので、「自由研究……時間がない!」と焦る親御さんの、力強い味方になること、間違いなし!

ここでは、そんな“空箱職人”はるきるさんに、お子さんにおすすめの空箱レシピや、待望の新刊、そして“空箱職人”としての想いについて、じっくりお話いただきました。

 

あらゆるニーズにフィットする「空箱工作」

――新刊の完成、おめでとうございます! まずは、最新作へ込めた“想い”について、お聞かせ願えますか?

はるきる:ありがとうございます。前作『お菓子の箱だけで作る空箱工作』にくらべて、本作は、実際に作れる作品が増えているだけでなく、難易度の幅を広げてみたので、より歯応えのある第二弾になったと思います。もちろん簡単にできるものもご紹介しています!

――前作の“反響”を生かした構成になっているそうですね。

はるきる:そうなんです。お子さんたちが楽しそうに作ってくださったという声も嬉しかったのですが、純粋に、工作が好きなファンの方も見てくださって。そこで、工作の好きな方々のために、今作では「少し物足りなかったかな?」と思う部分を補うことにしたんです。

特に、「ムーンライトで作る時計塔」は、ムーンライトの箱を2つ使用。かなり満足感のある作品になったのでは、と思っています。

――では、本作で一番思い入れのある作品は、やはり「ムーンライトで作る時計塔」ですか?

はるきる:そうですね。前作でも、ムーンライトの時計塔は「ギャラリー」ページ(※観て楽しむ作品紹介ページ)に掲載したのですが、やはり、僕のこれまでの作品のなかでも、特にお気に入りの作品なんですよ。すこし難しいかもしれませんが、前回の「ギャラリー」ページに掲載したものを少し作りやすくアレンジしているので、ぜひ、皆さんにも作ってみてほしいです!

――では、今作の「ギャラリー」ページでの、はるきるさんのお気に入り作品は? 

はるきる:「スタイリッシュなガリガリ君」と、「ビスコのメカ少年」ですね! いわゆるキャラクターもののツートップと言いますか、それぞれの有名なキャラクターを、ちょっと面白い姿に「進化」させることができたと思います(笑)。

 

「夏休みの自由研究」にピッタリの作品は?

――もうすぐ夏休み。子どもたちの自由研究にもピッタリな「空箱工作」ですが、「これから作るといいよ」というおすすめの作品はありますか?

はるきる:まずは簡単な「アポロで作るロケット」はいかがでしょう? あと、「明治ザ・チョコレートの小さな家」もおすすめですよ。明治ザ・チョコレートは、パッケージのバリエーションが豊か。アレンジもしやすいので、“自分だけの作品”を作るのに、ちょうどいいんですよ。

どちらも30分ほどあれば作れるのではないでしょうか? 人によってはパーツの切り出しに時間がかかることもありますが、組み立て自体は10分もかからずできると思いますよ。
お子さんと作る場合、切り出しだけ先に親御さんが作業しておくとスムーズかもしれません。

――たしかに。時間にあわせて、かつ難易度も考えつつ「自由研究」に取り組めますね!

はるきる:そうですね。確かに小学生のお子さんからの反響は多いんです。ちなみに、ご年配の方から「老後の楽しみに良かった」というお便りをいただいたことも。幅広く、いろいろな方、たくさんの方に楽しんでいただけたらと思っています。

僕の作品を楽しんでくださっている、すべての方に「作品集」としてお届けできたらと思っていますし、もちろん手順ものっていますから、工作の好きな方にも。今お話ししたように、夏休みの自由研究や、ステイホームの日にお子さんと遊ぶのにもいいですし、教材のようなかたちで使っていただいても――。
少し先ですが、年明けにはそごう美術館での展覧会もありますので、ぜひ、実際に作品を見てもらえたら嬉しいですね!

空箱職人はるきる Miracle Package Art

そごう美術館(横浜)
2022年5月27日(金)~7月3日(日)
※詳細は決定次第、そごう美術館ホームページにてご案内いたします。

その、独特な「はるきるワールド」作品の発想・構想について話題を振った際、「皆さんが納得してくださる作品をデザインするよう心がけているんです」「“わかる人だけ”という芸術家ならではの世界観も素敵ですが、僕の場合は、“だれが見ても楽しめる”作品を生み出したいと思っています」と答えたはるきるさん――。

まさに“神業”を持った空箱職人としてのみならず、生粋の“エンターティナー”として活動を展開するはるきるさんから、ますます目が離せません!

写真/市瀬真以、文/国実マヤコ

\好評発売中!/
『お菓子の箱だけで作るすごい空箱工作

著:はるきる

はるきる
空箱職人。神戸芸術工科大学アート・クラフト学科卒業。1997年生まれ。子どもの頃から工作が好きで、NHK教育テレビで放送されていた『つくってあそぼ』のワクワクさんに憧れていた。2017 年、「明治ザ・チョコレート」の箱でロボットを作ったのをきっかけに空箱工作を始め、作品をTwitter で発信。そのクオリティーの高さが毎回話題となり、テレビでも多数取り上げられている。現在は新作を制作しながら、企業とのコラボレーションも行なっている。
Twitter @02ESyRaez4VhR2l
YouTube 空箱職人はるきる HARUKIRU