【占星術研究家・芳垣宗久×サツキメイ】 占星術で読み解く、今“激動の時代”のテーマ(前編)

【占星術研究家・芳垣宗久×サツキメイ】 占星術で読み解く、今“激動の時代”のテーマ(前編)


――となると、「今だけ」ではなく、そうした水瓶座的なことが「2020年から約20年間の時代の大きな特徴・テーマ」ということでしょうか?

芳垣さん:そう言っていいと思います。「これからの20年間はどういうテーマですか?」とよく聞かれるのですが、本当は一言では難しいんですけれども、他人を許容することが一つの大きなテーマかもしれません。やはり自分も許容してほしいですし、周囲の人も自由がほしいですし、いろいろな人のライフスタイルも許容して、共生していかないと……というところが、一つのテーマになると思います。
いわゆる「多様性」についても、より具体的なアクションが増えていくと思います。個人同士の付き合い方も変化していくと思いますし、システムもそうです。政治とか行政のあり方なんかも、変わっていくのではないでしょうか?

サツキさん:わたしは数年前に、ジェンダーレスというワードが出てきたとき、とても水瓶座的だなと思って。古いシステムやルールに対する、カウンターのように感じたんです。それって、これまでの「男だから、女だからこうであるべき」から一歩先に進んで、「人」と「人」として個々の多様なあり方を尊重していこう、という動きですよね。それが、SNS上でバーっと拡散されたというのも、とても興味深く思いました。ただ、心配な点があるとしたら、デジタルツールを使える方と使えない方で、大きな格差が出てきていることですね。個人的には、ネットやSNSも、水瓶座的な空間だと考えているので……。

芳垣さん:確かに、水瓶座の大きな特徴の一つですよね。どういうふうに人と繋がり、コミュニケーションを取っていくか。デジタルは強力な“ツール”だと思うので、自分も積極的に利用した方がいいと考えています。

サツキさん:ただ、なかにはアナログからデジタルへの切り替えが苦手な方もいらっしゃると思うので、もし身近にそういう方がいたら、声をかけてあげて欲しいなと。あるいは、ご自身が切り替えに苦手意識がある場合は、自分から得意な人に相談してみてもいい。そうした何気ない「コミュニケーション」を意識することも大切になるのではと思います。

 

後編では、2021年後半から2022年の運勢についてお聞きしていきます。お楽しみに!

※後編は10月14日(木)公開予定です。

文/国実マヤコ
バナーアートワーク/浮須 恵(フライスタイド)

芳垣 宗久

占星術研究家。ホロスコープを人間の創造力を引き出す思考ツールとしてとらえ、古典から近代のテクニックまで幅広く研究。個人相談や原稿執筆のほか、セミナー・講演等も積極的に行っている。占星術スクール「ヘルメス学園」主催。
Twitter @astrohund
HP https://munehisa-yoshigaki.com/

サツキメイ

カウンターカルチャー世代の占い師。占術は西洋占星術とタロット。時代感覚に寄り添った解釈と、等身大で飾らない文体が特徴。主な仕事歴はSHISEIDO、anan本誌、auなど。個人ブログとTwitterから活動をスタートし、ネットでの人気が各種メディアからのオファーに繋がったという、現代的な経歴を持つ。現在は雑誌・ウェブ媒体での執筆を始め、占いコンテンツの企画・監修等も行っている。
Twitter @meidiamond
HP https://meidiamond.com/

 


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