インドシナ料理と文化を味わう 蔵前【アンドシノワーズ】

インドシナ料理と文化を味わう 蔵前【アンドシノワーズ】


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月一で通っている行きつけのお店、ハレの日のとっておきのお店、
ちょっとニッチで穴場的なお店……。
食いしん坊のファッションライター・arikoさんがつづる
新しい偏愛レストランガイド。

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ベトナム、カンボジア、ラオス3国の田舎町を旅しながら、吸収した旧仏領のインドシナ時代から続く伝統料理を日本に紹介しているのがこのアンドシノワーズ。

一日ひと組で営業されていた前のお店から昨年、現在の場所に移転されてキッチンも広くなり、客席も2倍になった。とはいえ、移転後も以前の隠れ家のような雰囲気はそのまま。
店主おふたりの審美眼で選ばれたアンティークの調度品や食器などが醸し出す異国情緒あふれる空間はまるで旅をしているような気分になる。


料理はどれも大皿で供され、その料理が生まれた文化背景や旅の思い出に耳を傾けながら味わうのが楽しい。


コースはバランスよく、三国の料理が次々と登場。中でもスペシャリテとも言える北部ラオス式フレッシュハーブのラープはクレソンやミント、ディルなどの香りのいいハーブとライムの搾り汁と魚醤であえた白身魚の組み合わせが抜群。それをもち米と合わせていただくのが最高に美味しい。


ラオス式の山のスープ、クメール式の白魚と巻貝・魚卵の包み焼きなど、ここでしか食べられないハーブと発酵使いには何度訪れても魅了されてしまう。

予約はお店のホームページから。
レストランの他にも料理教室も開催されているので気になる方はぜひ、チェックを。

DATA

アンドシノワーズ

住所 〒111-0054 東京都台東区鳥越2-3-4 篠田梅村共同ビル 4階
営業時間 18:00~22:00(飲み物21:30 L.O.)
                   ※要予約(公式HPをご確認ください)
定休日 水曜・日曜・祝日
               ※ほか不定休あり
公式HP http://indochinoise.com/
Instagram @imindochinoise

*次回は5月26日更新予定です。


Written by ariko

CLASSY.、VERY、HERSなどの表紙やファッションページを担当する編集ライター。日々の食卓をポストしているInstagramが、センスあふれる美味しそうな写真と食いしん坊の心を掴む料理で話題に。著書に『arikoの食卓』シリーズ、『arikoの黒革の便利帖』(共にワニブックス)、『ありこんだて』(光文社)、 『2品で満足 arikoの家和食』(講談社)など多数。
Instagram:@ariko418

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