マッカランの秋
ウイスキーがいちばん美味しい季節って、秋なんじゃないかしら。
毎年秋がくるたび、そう思います。
夜が長くなって、肌寒さを増した街の空気が心地よいような、せつないような…
ちょっぴりセンチメンタルな気分になるこの時季に、いろんなことに想いを巡らせながら、いつもよりゆっくり、ウイスキーを味わう時間が、私は大好き。
(と言いつつ、一年中美味しく飲んでいますが…笑)
夏は賑やかにハイボールもいいし、ロックも喉が鳴りますが、秋はストレートで楽しむのが、気分に合うような。
ウイスキーだけじゃなく、そのとき一緒にいる人、その場の空気と時間そのものに
深く、ゆったり向き合っている気分になれるのが、なんとも好きなんです。
そんなわけで、いつにも増してウイスキー愛が高まっている私ですが、
秋の初めに、素敵なイベントに参加してきました。
「マッカラン」と食のマリアージュ@伊勢丹新宿店
大好きな「マッカラン」のイベント、
一日限りの開催で、参加できるのは限定12名とのこと。
それだけでもたまらないのに、
「食とのマリアージュ」だなんて、魅力的すぎます!!
ふだん、私がウイスキーをいただくのは、食後のバーか、自宅でナイトキャップに少々。
食事と一緒にいただくことは、ほぼないので、興味津津で出かけて参りました。
会場は、メンズ館8Fの「THE GALLERY by CHALIE VICE」。
フロアの奥にひっそりと位置する、秘密のサロン風の空間です。
テーブルに着くと、テイスティンググラスがずらりと並んでいます。
5種類の「マッカラン」と、
マッカラン以外のふたつのシングルモルト――「ラフロイグ」と「グレンフィディック」。
「マッカラン」独特のラグジュアリーな香味を味わうには、同じシングルモルトでも、この2ブランドと比較するのが適切ですよねー。
…と、心の中でこのラインナップに納得しながら、
あれ? 私、ウイスキーのこと、以前よりわかるようになってる!
修行の成果が出ているーー! とにんまり。
さて、色や香りも味わいながら、7種類の違いを、まずはストレートでテイスティングします。
するとだんだん、奥のキッチンからいい匂いが…。
伊勢丹地下1階アイズミートのシェフ、岩田氏によるブランドポークのミートボールと、さまざまなソースの準備が整ったようです。
その場で調理され、次から次へと供されるソースが、どれも絶品!
さっぱりしたトマトマリネに、ガーリックが効いたきのこソテー、複雑な香りのカレーソース、繊細で濃厚なフレンチ風のクリームソースなどなど。
フレッシュハーブや各種スパイスも出そろいました。
これらを好きにミートボール(←これまたびっくりするほど美味しい)にかけて、各種「マッカラン」とのマリアージュを探るのです。
お肉も、ソースも、そして「マッカラン」も、おかわり自由という太っ腹ぶり!
ああ、楽しい!!
そのうち、フォアグラソテーが乗ったひとくちステーキも登場。
かなり濃厚な肉料理にも、「マッカラン」が合うことが驚きでした。
「マッカラン」は、甘みも感じるような、ふくよかな味わいと香りが特徴のウイスキー。
ワイン好きな人にも愛好者が多いような。
どっしりした食事にもマッチするのは当然なのかもしれませんね。
シェフの岩田氏によると、お酒と食のマリアージュに絶対的な正解なんてなく、自分の好みを楽しく味わえばよい、とのこと。
うんうん、それが基本ですよね。
イベント後半は、参加者全員リラックスしてマッカラン×ミートボールのマッチングを、わいわいと賑やかに楽しんでおりました。
「マッカラン」シリーズの中でも、最高峰のスペシャルな逸品が展示されていたり…。
(なんと7,500万円ですって!!)
最近発売された話題の<レアカスク>を堪能できたのもうれしかった~!
スコットランド・スペイサイドにある「マッカラン」の蒸留所は現在工事中で、数年後にはモダンでスタイリッシュな建物に生まれ変わるのだそう。
いつか蒸留所を訪れて、本場で「マッカラン」を味わえたらなぁ…。
新たな夢が、ひとつ増えました!
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『Oggiエディター三尋木奈保 My Basic Note ~「ふつうの服でおしゃれな感じ」のつくり方~』
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